浜茄子浜

 交通事故で足に障害を負った和子は、世界を呪う。自死寸前の彼女を世界に引き留めているのは、叔母の存在だけだった。ある夏の日、伯母は海水浴に誘う。足を洗う海に喜ぶ和子だったが、水際から上がる際、泡沫なる存在から声をかけられた。泡沫は脚を望むが、先に足を与えると言う。不平等な契約に不信感を抱いた和子だったが、母親の不実に怒り、泡沫の言う奇跡に手を付けた。
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