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第一章
第五話
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***
羲和様が起きない。
彼もまた寝台に寝転がったまま、本を読み続けていた。
私は凌梁たちの室に行って、布団を一枚借りてきて長椅子に横になった。
「陛下、今からでも寝殿にお戻りにならないのですか?」
「戻ってほしい、とそう言うのか?」
「…ええ、まぁ。藍洙様に、申し訳ないといいますか…」
「俺が褥を共にしないと有名だからか」
「正直に申し上げると、そうです」
「ふむ……褥を共にしないのは単に人と眠れないからだ。それに俺は眠らないと頭が上手く働かない」
「……ならば尚更、お戻りになった方がよいのでは?」
意外な理由ではあったが、褥を共にしない彼にも葛藤はあったらしい。
大事な皇帝の仕事に支障が出てはいけない。今すぐにでも戻って寝た方が絶対に良い。羲和様を叩き起こしてもいい理由になり得ると思うのだけど。
「名案なんだが、あなたが寝殿に来て読み聞かせてはくれないか」
「いやです」
「…名案なんだが?」
どこも名案じゃない。むしろ迷案だ。問題だらけだ。
妃になる努力はするけども、それは彼の娯楽に限る。
寝台に寝ころんだままの彼が、ちゃっかり布団に潜り込んでいる。
「帰る気を無くすのやめてください」
「基本的に俺はどこでも眠れる。人さえいなければ」
そういって一瞬寂しそうな目を浮かべて、すぐに瞼を下ろした。
私は呆れたというよりも、諦めた。
何を言っても羲和様を起こさないし、出て行かない。
「…じゃあ、私が出ていきます」
人さえいなければ眠れるなら、私は邪魔だろう。
帰る気がないなら、さっさと眠ってもらった方がいい。
私は長椅子から下りて、布団をたたみ始めた。
自分の室に布団を持っていこうと。
「あなたの室で弦沙と羲和が眠っているだろう。戸を開けてすぐに」
そうでした。
時間になれば帰ると思っていたから、弦沙と羲和様を室で待たせていた。
ところが、思ったよりも話が盛り上がってしまったので二人は眠ってしまった。
「…諦めたらどうだ。なにも気にすることはない。あなただって俺の妃だ。藍洙にとやかく言う権利はないし、それを弁えている女人だ」
あー、はいはい。
通じ合っているから、気を遣わずとも勘違いされることはないし、私に何も言ってこないと。そうですかい。
「…そう、不服そうな顔をするな。こちらも傷付く」
布団をバサと開き、長椅子の後ろ、つまり寝台から見えないところに敷いた。
無言のまま、その上に丸まって目を閉じる。
掛けるものがなくてもまあまあいける季節でよかった。
「出て行くのを諦めろと言っただけで、視界からいなくなれとは言ってない」
「……」
「気配まで消そうとしなくていい。聞いているか?」
「……」
「…あなたは、やっぱり俺のことが嫌いだろう」
「いいえ」
「なんでこれには答えるんだ…」
はぁ…と息を吐いた彼。
私は目を固く瞑ったまま、眠ろうと奮闘中だ。
「なあ、隣で寝たらどうだ?眠れないんだろう」
思ったよりも近くから声が聞こえて目を開けると、彼が目の前にしゃがんでこっちを見ていた。
驚きのあまり、距離を取ろうとして長椅子の脚に背中を強打した。
痛みで声が出ないし、顔が歪む。
痛い…普通に、本気で痛い。
「だ、大丈夫か?痛むか?」
頷くだけ頷いておく。
ジンジンと痛む背中をさすりながら上体を起こす。
彼が膝裏に腕を差し込んで、背中を庇うように抱え上げる。
ぎょっとして、暴れるがびくともしない。
「落ちたくなければ、首に手を回してくれ」
必死に首を横に振る。
下ろしてくれ、後生だ。
こんな恥ずかしいことは、初めてだ。
「ふ、顔が赤いな」
なんて意地が悪い笑みなんだ!
こっちは未だに痛む背中のせいで大変だってのに!
「そう睨むな。愛いだけだ」
こ、こいつ!!
綺麗な顔だからって!綺麗な顔だからって~!!
歯が浮くようなことを!!
心の中で散々に罵倒して、彼にされるがまま寝台まで運んでもらう。
「あなたは、どうも聞き分けがよくないようだ」
すとんと下ろされ、布団の中にしまわれる。
私は赤子か!
「だから睨むな。愛いだけで怖くない」
「…とてつもなく歯が浮きそうです。あと寒気もします」
「ずいぶんと心を開いてくれたようで、なによりだ」
寝台に腰掛けた彼は、布団に顔を半分以上隠している私の髪を掬っては遊んでいる。
「綺麗な髪だな。細くて、絹みたいだ」
「絡まりやすくて、面倒です」
「俺は好きだがな」
「好かれても面倒なものは面倒です」
彼の言うことに一々突っかかっては返す。
「やっぱり嫌っているだろう」
「…少し嫌いになりました」
「嫌われたのに妙だな、距離は近付いたようだ」
嬉しそうに笑っては、髪を掬って遊ぶ。
彼があくびをかみ殺すのを見逃さなかった。
「眠いですか?」
「それなりにな」
「隣に入ってください。目を瞑ればどうにかなるかもしれません」
隣に入れるように移動して、布団を持ち上げる。
彼は驚いたように目を瞬かせて、すぐに破顔した。
「俺はあなたが気に入ったが、あなたはどうだ?」
「少し嫌いになりました。入るのですか?入らないのですか?」
「では、邪魔しよう。私を嫌うあなたは面白いから」
「陛下は地味に意地が悪いですね。清々しくない」
滑り込むように布団に入った。
少し上体を起こして、布団をしっかり掛けてあげる。
「よければ何かお話ししましょうか。眠れるかどうかは措いて」
「うん。頼む」
「浰青さんの本ではありませんが、よろしいですか?」
「あぁ」
『春の息吹と冬の余薫で胸を満たす。待ちに望んだ春の気配に桜は喜び、梅と鶯も微笑んだ。しかしたった一本は寂しそうに、その様を眺めていた。主の庭に咲く冬を彩るたった一本は、消えていく冬の気配を最後まで感じていようと一つの梅を枯らせずにいた。八重の花弁を風が悪戯に遊び始めた。細く、長い枝に絡むように風は吹く。この時期の風はしぶとく生きる冬の彩を残さないように、春の主役はお前じゃないと嗤う。もう数刻、いや数点でいい。冬が消えれば私も潔く散ろう。だから、せめてそれまでは。そう頼むも、義理も情もない風は容赦なく春を呼び込み、冬を消していく。強いられて消えゆく冬に手を伸ばす。細い枝をさらに細くして伸ばす。八重の花弁が冬に触れようかという時に、その重さに耐えられず、懸命に伸ばした細い細い枝は軽薄な音を立てて地面に落ちて行った。それから冬に主の庭を彩るはずのたった一本は、狂ったように春に八重の花弁を振るい出すようになってしまった』
「…物悲しい話だな」
目を閉じた彼は、眠そうに言った。
私は声をひそめた。
「白扇という方が書いた『寒紅梅』という話です。市井では有名ですよ」
「…そうなのか」
吸い込まれるように消えゆく語尾。
次にはもう寝息に変わっていた。
私は彼の寝顔をじっと眺めて、恐る恐る手を伸ばす。
目の上で手を振って、眠っているのかを確かめる。
ぐっすりと眠っているようだ。
すす、と布団から抜け出して本でも読もうかと思った。
音をたてないように身体を起こす。
布団と衣擦れが、妙に耳に響く。
「……だいじょうぶ、よね」
起きていないか、と彼の方を見ると目は閉じられている。
ふう、と安堵した刹那――
彼の腕が肩を抱いて、ばふと戻される。
え、え、なに?何が起きたの?
すぐ横にある顔を見ると、うっすらと目が開いている。
「さむい」
とだけ言って、掻き抱かれる。
額に彼の寝息がぶつかる。
温かい彼の腕の中で、私は非常に焦っていた。
こんな状態を侍女に見られてしまったら、きっとすぐ後宮全体に広まっていく。
過ごしやすかった私の宮に、妃が来て品定めをされるんだわ!
表ではにこやかに終わっても、その胸中は絶対に穏やかじゃないんだわ~!!
そうなってしまったら、と憎しみを込めながら彼の寝顔を見つめる。
あどけない寝顔。幼く見えるわね。
段々と憎しみが消えてしまって、そうなったら自分でどうにかすればいいやと放棄した。
私と眠れたことによって、他の妃とも眠れるようになったかもしれない。
そうであれば、尚よしだわ!
彼の寝息につられて、いつの間にか微睡んでしまって夢の中にいた。
羲和様が起きない。
彼もまた寝台に寝転がったまま、本を読み続けていた。
私は凌梁たちの室に行って、布団を一枚借りてきて長椅子に横になった。
「陛下、今からでも寝殿にお戻りにならないのですか?」
「戻ってほしい、とそう言うのか?」
「…ええ、まぁ。藍洙様に、申し訳ないといいますか…」
「俺が褥を共にしないと有名だからか」
「正直に申し上げると、そうです」
「ふむ……褥を共にしないのは単に人と眠れないからだ。それに俺は眠らないと頭が上手く働かない」
「……ならば尚更、お戻りになった方がよいのでは?」
意外な理由ではあったが、褥を共にしない彼にも葛藤はあったらしい。
大事な皇帝の仕事に支障が出てはいけない。今すぐにでも戻って寝た方が絶対に良い。羲和様を叩き起こしてもいい理由になり得ると思うのだけど。
「名案なんだが、あなたが寝殿に来て読み聞かせてはくれないか」
「いやです」
「…名案なんだが?」
どこも名案じゃない。むしろ迷案だ。問題だらけだ。
妃になる努力はするけども、それは彼の娯楽に限る。
寝台に寝ころんだままの彼が、ちゃっかり布団に潜り込んでいる。
「帰る気を無くすのやめてください」
「基本的に俺はどこでも眠れる。人さえいなければ」
そういって一瞬寂しそうな目を浮かべて、すぐに瞼を下ろした。
私は呆れたというよりも、諦めた。
何を言っても羲和様を起こさないし、出て行かない。
「…じゃあ、私が出ていきます」
人さえいなければ眠れるなら、私は邪魔だろう。
帰る気がないなら、さっさと眠ってもらった方がいい。
私は長椅子から下りて、布団をたたみ始めた。
自分の室に布団を持っていこうと。
「あなたの室で弦沙と羲和が眠っているだろう。戸を開けてすぐに」
そうでした。
時間になれば帰ると思っていたから、弦沙と羲和様を室で待たせていた。
ところが、思ったよりも話が盛り上がってしまったので二人は眠ってしまった。
「…諦めたらどうだ。なにも気にすることはない。あなただって俺の妃だ。藍洙にとやかく言う権利はないし、それを弁えている女人だ」
あー、はいはい。
通じ合っているから、気を遣わずとも勘違いされることはないし、私に何も言ってこないと。そうですかい。
「…そう、不服そうな顔をするな。こちらも傷付く」
布団をバサと開き、長椅子の後ろ、つまり寝台から見えないところに敷いた。
無言のまま、その上に丸まって目を閉じる。
掛けるものがなくてもまあまあいける季節でよかった。
「出て行くのを諦めろと言っただけで、視界からいなくなれとは言ってない」
「……」
「気配まで消そうとしなくていい。聞いているか?」
「……」
「…あなたは、やっぱり俺のことが嫌いだろう」
「いいえ」
「なんでこれには答えるんだ…」
はぁ…と息を吐いた彼。
私は目を固く瞑ったまま、眠ろうと奮闘中だ。
「なあ、隣で寝たらどうだ?眠れないんだろう」
思ったよりも近くから声が聞こえて目を開けると、彼が目の前にしゃがんでこっちを見ていた。
驚きのあまり、距離を取ろうとして長椅子の脚に背中を強打した。
痛みで声が出ないし、顔が歪む。
痛い…普通に、本気で痛い。
「だ、大丈夫か?痛むか?」
頷くだけ頷いておく。
ジンジンと痛む背中をさすりながら上体を起こす。
彼が膝裏に腕を差し込んで、背中を庇うように抱え上げる。
ぎょっとして、暴れるがびくともしない。
「落ちたくなければ、首に手を回してくれ」
必死に首を横に振る。
下ろしてくれ、後生だ。
こんな恥ずかしいことは、初めてだ。
「ふ、顔が赤いな」
なんて意地が悪い笑みなんだ!
こっちは未だに痛む背中のせいで大変だってのに!
「そう睨むな。愛いだけだ」
こ、こいつ!!
綺麗な顔だからって!綺麗な顔だからって~!!
歯が浮くようなことを!!
心の中で散々に罵倒して、彼にされるがまま寝台まで運んでもらう。
「あなたは、どうも聞き分けがよくないようだ」
すとんと下ろされ、布団の中にしまわれる。
私は赤子か!
「だから睨むな。愛いだけで怖くない」
「…とてつもなく歯が浮きそうです。あと寒気もします」
「ずいぶんと心を開いてくれたようで、なによりだ」
寝台に腰掛けた彼は、布団に顔を半分以上隠している私の髪を掬っては遊んでいる。
「綺麗な髪だな。細くて、絹みたいだ」
「絡まりやすくて、面倒です」
「俺は好きだがな」
「好かれても面倒なものは面倒です」
彼の言うことに一々突っかかっては返す。
「やっぱり嫌っているだろう」
「…少し嫌いになりました」
「嫌われたのに妙だな、距離は近付いたようだ」
嬉しそうに笑っては、髪を掬って遊ぶ。
彼があくびをかみ殺すのを見逃さなかった。
「眠いですか?」
「それなりにな」
「隣に入ってください。目を瞑ればどうにかなるかもしれません」
隣に入れるように移動して、布団を持ち上げる。
彼は驚いたように目を瞬かせて、すぐに破顔した。
「俺はあなたが気に入ったが、あなたはどうだ?」
「少し嫌いになりました。入るのですか?入らないのですか?」
「では、邪魔しよう。私を嫌うあなたは面白いから」
「陛下は地味に意地が悪いですね。清々しくない」
滑り込むように布団に入った。
少し上体を起こして、布団をしっかり掛けてあげる。
「よければ何かお話ししましょうか。眠れるかどうかは措いて」
「うん。頼む」
「浰青さんの本ではありませんが、よろしいですか?」
「あぁ」
『春の息吹と冬の余薫で胸を満たす。待ちに望んだ春の気配に桜は喜び、梅と鶯も微笑んだ。しかしたった一本は寂しそうに、その様を眺めていた。主の庭に咲く冬を彩るたった一本は、消えていく冬の気配を最後まで感じていようと一つの梅を枯らせずにいた。八重の花弁を風が悪戯に遊び始めた。細く、長い枝に絡むように風は吹く。この時期の風はしぶとく生きる冬の彩を残さないように、春の主役はお前じゃないと嗤う。もう数刻、いや数点でいい。冬が消えれば私も潔く散ろう。だから、せめてそれまでは。そう頼むも、義理も情もない風は容赦なく春を呼び込み、冬を消していく。強いられて消えゆく冬に手を伸ばす。細い枝をさらに細くして伸ばす。八重の花弁が冬に触れようかという時に、その重さに耐えられず、懸命に伸ばした細い細い枝は軽薄な音を立てて地面に落ちて行った。それから冬に主の庭を彩るはずのたった一本は、狂ったように春に八重の花弁を振るい出すようになってしまった』
「…物悲しい話だな」
目を閉じた彼は、眠そうに言った。
私は声をひそめた。
「白扇という方が書いた『寒紅梅』という話です。市井では有名ですよ」
「…そうなのか」
吸い込まれるように消えゆく語尾。
次にはもう寝息に変わっていた。
私は彼の寝顔をじっと眺めて、恐る恐る手を伸ばす。
目の上で手を振って、眠っているのかを確かめる。
ぐっすりと眠っているようだ。
すす、と布団から抜け出して本でも読もうかと思った。
音をたてないように身体を起こす。
布団と衣擦れが、妙に耳に響く。
「……だいじょうぶ、よね」
起きていないか、と彼の方を見ると目は閉じられている。
ふう、と安堵した刹那――
彼の腕が肩を抱いて、ばふと戻される。
え、え、なに?何が起きたの?
すぐ横にある顔を見ると、うっすらと目が開いている。
「さむい」
とだけ言って、掻き抱かれる。
額に彼の寝息がぶつかる。
温かい彼の腕の中で、私は非常に焦っていた。
こんな状態を侍女に見られてしまったら、きっとすぐ後宮全体に広まっていく。
過ごしやすかった私の宮に、妃が来て品定めをされるんだわ!
表ではにこやかに終わっても、その胸中は絶対に穏やかじゃないんだわ~!!
そうなってしまったら、と憎しみを込めながら彼の寝顔を見つめる。
あどけない寝顔。幼く見えるわね。
段々と憎しみが消えてしまって、そうなったら自分でどうにかすればいいやと放棄した。
私と眠れたことによって、他の妃とも眠れるようになったかもしれない。
そうであれば、尚よしだわ!
彼の寝息につられて、いつの間にか微睡んでしまって夢の中にいた。
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