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鬼王の花嫁
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豊富な緑と水に囲まれた美しい土地、豊富な作物、金枝玉葉の美女……これ以上無い栄華と富を手にした美しい国の面影はもう無い。今となっては緑は焼かれ、雨が降らずで作物は育たない。金枝玉葉の美女も……もういない。これでも一年前まではまだ栄華を極めていた。
表向きでは一年前に入水自殺した事になっている静蘭は実は生きている。日の光が一切当たらぬじめじめとした地下牢で。静蘭の事に夢中になってしまった蘇寧の目を覚まさせるために、国師は当初は暗殺するつもりだった。しかし静蘭の美しさを目にした国師は政略に使えるかもしれない、と表向きだけ死んだ事にし地下牢に幽閉したのだ。その事を知っているのは国師の一族だけで、見張りも国師の従兄弟に当たる家系で務めている。その見張りが時折静蘭に国の現状を教えてくれるため、今の月雨国が廃国に等しい所まで落ちているのは知っている。
「また黒花状元の仕業だ、今年で何回になるのやら。何度生贄を送っても足らないのか今度は皇城の一部が燃やされた」
「……」
一年前、静蘭が死んだと告げられた国主・蘇寧は酷く乱心した。静蘭の魂だけでも自身の元に留まるように、と死者の魂が集うとされている銘葬山を焼き払ってしまったのだ。しかしその銘葬山はどうやら鬼界の王・黒花状元の領域だったようで、怒った黒花状元は月雨国の宮観や村を焼き払った。変なことにいくら消火にかかっても燃え尽きるまで火は消えず、しかも死人は一人もでていないらしい。
死人が出ていないのは幸いなのだが、問題はその後だ。宮観を次々に燃やされ、今や月雨国の宮観は一つも無い。となると神仙へ祈りが届かず、神仙達も月雨国の認識がなくなってしまう。だから神の恵みが無く、不幸な事ばかりが起きる。雨が降らないのもそのせいだ。
国の財政も尽きそうな上、国主があんな憔悴っぷりなのだから国は大惨事だ。とは言え、静蘭は他人事のように思っていた。謀反で自分の母を殺され、反乱軍と蘇寧の事は憎んでいるしどうなったって知った事じゃない。国民は可哀想だし不憫に思っているが、もはや生きる気力を無くしただ死を待つだけの静蘭からしたら他人の事を心配出来るような心の余裕は無かった。
死なないように食事を無理にでも取らされ、いつ利用する日が来ても問題の無いように手入れをされる。そこまではされるがままなのだが、沐浴や着替えの最中は決して部屋に入るなと口うるさく言っていた。普通高貴な身分、しかも公主ともあらば沐浴も着替えも全て侍女がやる。今は公主はおろか廃妃になった身とはいえ、国師側が身の回りの世話をする侍女をつけると言っているのに静蘭はそれを拒否した。そしてこう言ったのだ。
「侍女は必要ありません。そして沐浴や着替えの最中は決して部屋に立ち入らぬよう」
なにか企んでいるのではと無理にでも侍女をつけようと何人か送り込んだが、見事に全員追い出されてしまった。その後頑固な静蘭にどうしたものかと頭を悩ませた国師だったが、特に何かするような素振りも見せないので侍女は諦めた。
そう言えば前皇室の時も静蘭は変わり者で有名だった。静蘭自身と静蘭の母が選んだ数人の侍女しか付けず、しかもその侍女達も他の公主や妃のお付きの侍女と関わり合っわない。
その侍女も謀反の時に全員殺してしまったのだから、どうしようも無いのだ。
そんな日々を送っていた静蘭だが、その日は違った。
今まで一度も地下に訪ねて来なかった国師が直々に来たのだ。
「息災のようでなによりです、静蘭妃」
「貴方のおかげでね」
皮肉を込めた会話に今にも凍りつきそうな空気。この場に居合わせた者は逃げ出したくて仕方がなかった。
「まあいい。やっとここから出られますよ、良かったですね」
国師のその言葉はこれから静蘭が政略として使われる、そういう意味だ。
静蘭からしたら母の敵でもあるこの男や現月雨国皇族に良いように使われるのは良い気分ではない。が、非力で権力も何も無く身一つの静蘭には抗う術は無い。
わざわざ国師自らがやって来て何をするかと思えば大勢の侍女に、その侍女達が持っているのは紅い衣装……紛れも無い花嫁衣裳と言うものだった。
「……何のつもり?」
「見てわかる通りこちらは花嫁衣裳、外には牛車と花嫁道具一式を揃え待たせております」
国師は静蘭を誰かに嫁がせるつもりなのだ。それに気が付いた静蘭は背筋が凍ったが覚悟はしていたため、案外すんなり受け入れた。相手が誰だろうが身体の関係を避けさえすれば妾を作る。もしくは非常識で強情な妻を演じてしまえば……ととにかく夫婦仲を悪くする事だけを考えていた。
その理由は静蘭が妻の役目を果たす事など出来ない、子が産めないから。それは不妊だからでも何でも無く、ただ静蘭だけが知っている秘密にあった。
なんと月雨国元公主・魏静蘭は女では無く男なのだ!
諸事情があり、産まれながらに公主として育てられ、その秘密を知るのは静蘭自身と母、二人が選んだ側近の侍女のみしか知らない。勿論父である元国主も知らない事実だ。
だから着替えや沐浴の姿は見せられないし、蘇寧に迫られても拒んでいた。例え静蘭が女だったとしても拒んでいた事には変わり無いが。
蘇寧に生かされた時点で男だと言ってしまえば良かったのだが、馬鹿らしい事に今更言えず、常に言う機会を逃していた。その結果がこれだ。
まあいい、これから嫁ぐ先で男だという事がばれて殺されようが別にいい。意味のない人生を長々と送るよりはましなのかもしれないと開き直る事にした。
「着替えは自分でやります、だから私が良いと言うまで外にいてください」
しかし今回ばかりは国師も苦い顔をした。
「間違っても変な気は起こさないように」
「そんな事するはずないでしょう」
窓も無く扉も一箇所しか無いのにどうやってここから脱出すると言うのだろうか。出来るはずないでは無いか、と思いながらも着替え始める。
物心がつく前は自分は本当に女の子だと思っていた。その時は紅い花嫁衣裳を来た花嫁を見る度に静蘭は母に将来自分もあれを着るのかと聞いていた事を思い出す。その時の母は苦虫を噛み潰したような顔をして、ただただ謝っていた。
今になって振り返ってみるとまさか自分がその紅い花嫁衣裳を着る事になるとは思いもしなかった。
一通りの準備を終え、一年ぶりに外の地に足を着ける。
「ほう……やはりお美しい」
花嫁衣裳に着飾った静蘭は一緒に準備をしていた侍女達も溜息をついてうっとり見つめる程美しく、かつて三宝であった金枝玉葉の美女の名に相応しい。国が傾いた原因と罵っている者達は今の静蘭を見ても同じく罵れるだろうか。きっと無理だ。
「それで、今更ですが私は何処に嫁ぐの?」
「鬼王閣下、黒花状元。貴方は黒花状元に嫁ぎ、機嫌を損ねないようにしてください。そして月雨国国主の失態を許してもらえるように催促するのです」
成程、と思った。つまり静蘭は人質も同然に黒花状元に売られたのだ。いや、生贄の一人と言った方が正しいか。
それなら申し訳ないが果たせそうにない。相手がかの鬼王・黒花状元ならば月雨国の完全な廃国よりも先に静蘭の命の灯火が消えそうだ。
「どうでしょうね、善処はしますが」
国師や蘇寧、反乱軍は憎んでいても国民までも憎んじゃいない。善処するという言葉は本心だったが、半ば諦めていた。
牛車が引かれ、動き出す。籠の中で静蘭は何を考えるでも無く、ただぼうっと外の景色を眺めるだけだった。
皇城から出たのは三度程しか無いが、こんなに暗く人が少ない町では無かった。何より驚いたのは痩せこけた人が道に倒れていたり、その人の周りを蝿が集っていたり。
籠の中からでも異様な腐敗臭がし、静蘭は拳をぎゅっと握った。
表向きでは一年前に入水自殺した事になっている静蘭は実は生きている。日の光が一切当たらぬじめじめとした地下牢で。静蘭の事に夢中になってしまった蘇寧の目を覚まさせるために、国師は当初は暗殺するつもりだった。しかし静蘭の美しさを目にした国師は政略に使えるかもしれない、と表向きだけ死んだ事にし地下牢に幽閉したのだ。その事を知っているのは国師の一族だけで、見張りも国師の従兄弟に当たる家系で務めている。その見張りが時折静蘭に国の現状を教えてくれるため、今の月雨国が廃国に等しい所まで落ちているのは知っている。
「また黒花状元の仕業だ、今年で何回になるのやら。何度生贄を送っても足らないのか今度は皇城の一部が燃やされた」
「……」
一年前、静蘭が死んだと告げられた国主・蘇寧は酷く乱心した。静蘭の魂だけでも自身の元に留まるように、と死者の魂が集うとされている銘葬山を焼き払ってしまったのだ。しかしその銘葬山はどうやら鬼界の王・黒花状元の領域だったようで、怒った黒花状元は月雨国の宮観や村を焼き払った。変なことにいくら消火にかかっても燃え尽きるまで火は消えず、しかも死人は一人もでていないらしい。
死人が出ていないのは幸いなのだが、問題はその後だ。宮観を次々に燃やされ、今や月雨国の宮観は一つも無い。となると神仙へ祈りが届かず、神仙達も月雨国の認識がなくなってしまう。だから神の恵みが無く、不幸な事ばかりが起きる。雨が降らないのもそのせいだ。
国の財政も尽きそうな上、国主があんな憔悴っぷりなのだから国は大惨事だ。とは言え、静蘭は他人事のように思っていた。謀反で自分の母を殺され、反乱軍と蘇寧の事は憎んでいるしどうなったって知った事じゃない。国民は可哀想だし不憫に思っているが、もはや生きる気力を無くしただ死を待つだけの静蘭からしたら他人の事を心配出来るような心の余裕は無かった。
死なないように食事を無理にでも取らされ、いつ利用する日が来ても問題の無いように手入れをされる。そこまではされるがままなのだが、沐浴や着替えの最中は決して部屋に入るなと口うるさく言っていた。普通高貴な身分、しかも公主ともあらば沐浴も着替えも全て侍女がやる。今は公主はおろか廃妃になった身とはいえ、国師側が身の回りの世話をする侍女をつけると言っているのに静蘭はそれを拒否した。そしてこう言ったのだ。
「侍女は必要ありません。そして沐浴や着替えの最中は決して部屋に立ち入らぬよう」
なにか企んでいるのではと無理にでも侍女をつけようと何人か送り込んだが、見事に全員追い出されてしまった。その後頑固な静蘭にどうしたものかと頭を悩ませた国師だったが、特に何かするような素振りも見せないので侍女は諦めた。
そう言えば前皇室の時も静蘭は変わり者で有名だった。静蘭自身と静蘭の母が選んだ数人の侍女しか付けず、しかもその侍女達も他の公主や妃のお付きの侍女と関わり合っわない。
その侍女も謀反の時に全員殺してしまったのだから、どうしようも無いのだ。
そんな日々を送っていた静蘭だが、その日は違った。
今まで一度も地下に訪ねて来なかった国師が直々に来たのだ。
「息災のようでなによりです、静蘭妃」
「貴方のおかげでね」
皮肉を込めた会話に今にも凍りつきそうな空気。この場に居合わせた者は逃げ出したくて仕方がなかった。
「まあいい。やっとここから出られますよ、良かったですね」
国師のその言葉はこれから静蘭が政略として使われる、そういう意味だ。
静蘭からしたら母の敵でもあるこの男や現月雨国皇族に良いように使われるのは良い気分ではない。が、非力で権力も何も無く身一つの静蘭には抗う術は無い。
わざわざ国師自らがやって来て何をするかと思えば大勢の侍女に、その侍女達が持っているのは紅い衣装……紛れも無い花嫁衣裳と言うものだった。
「……何のつもり?」
「見てわかる通りこちらは花嫁衣裳、外には牛車と花嫁道具一式を揃え待たせております」
国師は静蘭を誰かに嫁がせるつもりなのだ。それに気が付いた静蘭は背筋が凍ったが覚悟はしていたため、案外すんなり受け入れた。相手が誰だろうが身体の関係を避けさえすれば妾を作る。もしくは非常識で強情な妻を演じてしまえば……ととにかく夫婦仲を悪くする事だけを考えていた。
その理由は静蘭が妻の役目を果たす事など出来ない、子が産めないから。それは不妊だからでも何でも無く、ただ静蘭だけが知っている秘密にあった。
なんと月雨国元公主・魏静蘭は女では無く男なのだ!
諸事情があり、産まれながらに公主として育てられ、その秘密を知るのは静蘭自身と母、二人が選んだ側近の侍女のみしか知らない。勿論父である元国主も知らない事実だ。
だから着替えや沐浴の姿は見せられないし、蘇寧に迫られても拒んでいた。例え静蘭が女だったとしても拒んでいた事には変わり無いが。
蘇寧に生かされた時点で男だと言ってしまえば良かったのだが、馬鹿らしい事に今更言えず、常に言う機会を逃していた。その結果がこれだ。
まあいい、これから嫁ぐ先で男だという事がばれて殺されようが別にいい。意味のない人生を長々と送るよりはましなのかもしれないと開き直る事にした。
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今になって振り返ってみるとまさか自分がその紅い花嫁衣裳を着る事になるとは思いもしなかった。
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花嫁衣裳に着飾った静蘭は一緒に準備をしていた侍女達も溜息をついてうっとり見つめる程美しく、かつて三宝であった金枝玉葉の美女の名に相応しい。国が傾いた原因と罵っている者達は今の静蘭を見ても同じく罵れるだろうか。きっと無理だ。
「それで、今更ですが私は何処に嫁ぐの?」
「鬼王閣下、黒花状元。貴方は黒花状元に嫁ぎ、機嫌を損ねないようにしてください。そして月雨国国主の失態を許してもらえるように催促するのです」
成程、と思った。つまり静蘭は人質も同然に黒花状元に売られたのだ。いや、生贄の一人と言った方が正しいか。
それなら申し訳ないが果たせそうにない。相手がかの鬼王・黒花状元ならば月雨国の完全な廃国よりも先に静蘭の命の灯火が消えそうだ。
「どうでしょうね、善処はしますが」
国師や蘇寧、反乱軍は憎んでいても国民までも憎んじゃいない。善処するという言葉は本心だったが、半ば諦めていた。
牛車が引かれ、動き出す。籠の中で静蘭は何を考えるでも無く、ただぼうっと外の景色を眺めるだけだった。
皇城から出たのは三度程しか無いが、こんなに暗く人が少ない町では無かった。何より驚いたのは痩せこけた人が道に倒れていたり、その人の周りを蝿が集っていたり。
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