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激戦編
第四十九話 部屋
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「ハァッハァッ!やっと終わったか!」
軽く数百匹は倒しただろうか。襲いかかってくる怪物をなんとか倒しつくした。
「いや!まだだ!」
しかしいくら倒しても怪物たちは次々と涌き出てくる。
「くそ!あと何匹いるんだ!今までこんなことあったか?!」
「!」
彰悟の言葉に一はあることに気づいた。
「そうか彰悟!もしかしたら…」
一が何か言おうとした瞬間、一が吹き飛ばされて壁に打ち付けられた。
「一!」
彰悟が一を見てみるも、3メートルほどの身長の怪物が立ちはだかっていた。
「僕は大丈夫だ!それより彰悟、もしかしたらこの戦いを終わらせられるかもしれない!」
「なんだって?!」
二人とも怪物と戦いながら会話を続ける。
「どういうことだ?」
「今まで一回呼び出しで二匹以上の怪物が出現したことはほとんどなくないか?」
「…言われてみると確かにそうかもしれない!だけどそれがどうした?」
「もしかしたら今回も倒すべき怪物は一匹なんじゃないか?」
「え?」
「つまり、どこかにこいつらを産み出す怪物の親玉みたいな奴がいるかもしれない!」
「かもしれないってな…なんでそんなこと言えるんだよ?それにいたしてどうやって探す?」
「さっきから考えてみるとこいつら一旦片付いてきたら出てきて、また片付いたら出てきてを繰り返してる。元からこんなにたくさんいるなら一気に俺たちを畳み掛けた方がよくないか?それなのにこんなにゆっくりと出現してくるのは生まれてくるまでに時間がかかるってことなんじゃないか?」
「…たしかにそれで筋は通るが証拠はないだろ」
「だからこれからそれを探しに行こう!」
「探すって…どこに?」
「上だ!」
「う、うえぇ…?」
拍子抜けした声をあげながら彰悟が項垂れる。
「さっきからこいつら出現するとき上の階から降りてこないか?」
「…まぁたしかに言われてみれば…」
「一つ一つ部屋を見ていって最上階まで行こう!」
「うえぇ…。それでなんもなかったらどうすんだよ?」
「それ以外にこいつら一掃できる方法あるのか?!」
「ぐっ…わかったよ!やりゃあいいんだろやりゃあ!手分けすんぞ!お前そこのエレベーターから昇ってけ!俺はこっちから行く!」
「わかった!」
「うおりゃあぁー!どけ!クズども!」
彰悟はなかばヤケになりながら、一は冷静に最上階へ向かって怪物を薙ぎ倒しながら足を進め始めた…
軽く数百匹は倒しただろうか。襲いかかってくる怪物をなんとか倒しつくした。
「いや!まだだ!」
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「!」
彰悟の言葉に一はあることに気づいた。
「そうか彰悟!もしかしたら…」
一が何か言おうとした瞬間、一が吹き飛ばされて壁に打ち付けられた。
「一!」
彰悟が一を見てみるも、3メートルほどの身長の怪物が立ちはだかっていた。
「僕は大丈夫だ!それより彰悟、もしかしたらこの戦いを終わらせられるかもしれない!」
「なんだって?!」
二人とも怪物と戦いながら会話を続ける。
「どういうことだ?」
「今まで一回呼び出しで二匹以上の怪物が出現したことはほとんどなくないか?」
「…言われてみると確かにそうかもしれない!だけどそれがどうした?」
「もしかしたら今回も倒すべき怪物は一匹なんじゃないか?」
「え?」
「つまり、どこかにこいつらを産み出す怪物の親玉みたいな奴がいるかもしれない!」
「かもしれないってな…なんでそんなこと言えるんだよ?それにいたしてどうやって探す?」
「さっきから考えてみるとこいつら一旦片付いてきたら出てきて、また片付いたら出てきてを繰り返してる。元からこんなにたくさんいるなら一気に俺たちを畳み掛けた方がよくないか?それなのにこんなにゆっくりと出現してくるのは生まれてくるまでに時間がかかるってことなんじゃないか?」
「…たしかにそれで筋は通るが証拠はないだろ」
「だからこれからそれを探しに行こう!」
「探すって…どこに?」
「上だ!」
「う、うえぇ…?」
拍子抜けした声をあげながら彰悟が項垂れる。
「さっきからこいつら出現するとき上の階から降りてこないか?」
「…まぁたしかに言われてみれば…」
「一つ一つ部屋を見ていって最上階まで行こう!」
「うえぇ…。それでなんもなかったらどうすんだよ?」
「それ以外にこいつら一掃できる方法あるのか?!」
「ぐっ…わかったよ!やりゃあいいんだろやりゃあ!手分けすんぞ!お前そこのエレベーターから昇ってけ!俺はこっちから行く!」
「わかった!」
「うおりゃあぁー!どけ!クズども!」
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