上 下
6 / 143

6 石庖丁を使ってみた

しおりを挟む
 砂地の上にほぼ満遍なくごろごろと岩が転がっているという状態の河原を、下流に向けて歩き出す。
 歩きやすい砂地を辿れる分には何とか快適だが、しばしば岩の群集に行く手を阻まれ、苦労してその隙間を抜けることになった。
 森の中では草をかき分けるためと襲撃に備えるために木刀を手放せなかったが、ここでは岩の間を抜けるのにむしろ邪魔なので、両手は自由にすることにした。もしもの場合にも、木刀と小石はすぐ手の中に取り出せる。

 今日も晴天で、直射日光が強くなってきている。帽子の代わりになるものはないのでなるべく日陰になっている箇所を辿り、こまめに水を補給することにした。
 水を飲むのに水筒やコップのようなものもないわけで、掌の上に取り出して口に運ぶしかないか、と思いかけ、気がついた。
『取り出し』は、周囲およそ十メートル以内の任意の場所にできる。ということは、直接口の中に取り出すこともできるのだ。
 実際やってみると、快適だった。
 おおよそ一口分の量を口中に取り出すと、昨日の夕方に川の水を『収納』したそのまま、冷たく美味だった。
 何より、いちいち立ち止まったりせず両手も使わず水分補給できるというのが、何気に便利だ。
 もし将来、囚人として捕らえられて両手を拘束されることがあっても、喉の乾きに悩まされることはないということになる。
 固形の食べ物も一口分ずつを用意しておけば、同様に摂取できることになりそうだ。

――いや、食事も飲水も、できればゆっくり寛いでとりたいのは山々だけどね。

 もちろん、休憩をとることも大事だ。
 一時間に一度程度を目安に日陰を選んで腰を下ろし、水分補給もそれに合わせてすることにした。
 下るにつれ、森の側は岩の多い崖になったり草地のスロープになったりと変化していた。
 昨日河原に降りた地点ではかなり森の方が高くなっていたのだが、そのうち次第に高度差が少なくなってきた。ほとんど木の間から直接河原に出られるようになり、木々の日陰が快適そうに作られている。ほとんど自然に、足はそちらに近づいていく。
 と、不穏な気配に足が止まった。
 森近くの岩陰に、何かがいる。
 警戒していると、待つほどもなく飛び出してくるものがあった。
 ノウサギだ。まず三匹。その後ろにもまだ隠れていそうな。

――いや、ウサギは『匹』ではなく『羽』で数えるんだっけ。

 何となく現実逃避的に、考えてしまう。
 そうしているうち、二十メートルほど先にウサギが五羽整列を終えていた。それが一斉にこちらへ向けて駆け出してくる。

「わあ!」

 昨日の不意打ちでの顛末を思い出し、恐怖で叫びが口をつく。

――何だって、こいつら――。

 何で、こちらに襲いかかってくるんだ?
 草食のはずだろう? 餌を求めてというわけじゃないのだろうに。

「待て、お前ら。落ち着いて考えろ。俺を襲っても、何もいいことはないんじゃないのか?」

 そんな呼びかけに、もちろん応じる様子はなかった。
 明らかにあちらは、足が早い。
 しかも、五羽の集団だ。
 背を向けて逃げる余裕はないだろう。
 何も持っていなかった手に、木刀と石礫を取り出す。左手で木刀を構え、右手で石を投げつける。
 次々と取り出した石を投げると、一個が命中した。しかしやはり石頭に効果はなく、速度を緩めることなく殺到してくる。
 慌てて近くの岩に飛び乗ると、すぐに一羽が跳躍してきた。
 辛うじてその頭を木刀で打ち落とす。
 続けて二羽目、三羽目を同様に。
 落ちた三羽もまだの二羽も、一瞬だけ足を止めたが。そのまま、ととと、と十メートルほど距離をとってからこちらに向き直った。
 つまりは助走距離をとって、勢いをつけて飛びかかってくるつもりなのだろう。

「まだ来んのかよ……」

 すぐさまこちら向きに、疾走を開始する。
 小石を投げつけ、木刀を構えて防御姿勢。
 そうしながら、

「ん? 待てよ」

 不意に思いつくものがあった。
 惑う暇もなく、実行。
『収納』していた大岩を、奴らのすぐ前に出現させたのだ。
 高さ一メートル、幅一・五メートル、厚さ五十センチほどの岩の壁だ。勢いのついた疾走で、すぐ鼻先にいきなり現れたそんなものを避けきれるわけがない。
 たちまち、がつ、がつ、と鈍い衝突音が響いてきた。
 少し様子を見ていると、ややふらふらとした足どりで、三羽のウサギが退却していった。
 大岩の陰を覗くと、二羽が倒れてひくひくと痙攣している。

「おお……」

 一瞬だけためらいがあったが振り切り、その側頭に木刀を打ち下ろした。鈍い手応えとともに、二羽のウサギは完全に動きを止めていた。
 試してみると、『収納』することができた。つまり、明らかに生命を失っているということだ。
 ふうう、と大きく息をつく。

「勝った……」

 たかが数羽のウサギとの戦闘に過ぎないのだが。
 とにかくも、この世界に来て初めての勝利だ。

――あまり『正々堂々』の勝負結果という気もしないわけだけど。

 それでも『収納』『取り出し』も立派なこちらの能力のうち、と割り切ることにする。何しろ今後も、この能力頼りでないとどんな野生動物にも対抗できそうにない。
 逆に、今のような『疾走の目の前に岩を出現させる』という方法なら、かなりの確実性をもって動物を撃退することができそうだ。もしかすると、イノシシやオオカミのような動物にも効果があるかもしれない。
 頭の上に出現させて押し潰すという方法も考えられるが、疾走中だとタイミングを外して逃れられる可能性がある。この『目の前』というやり方の方が確実性があるだろう。
 第一、押し潰す方法だと事後の見た目がかなりグロになりそうだ。今の方法ならまだ、ふつうの狩猟結果として許容範囲という気がする。
 そう、ノウサギは『食用可』なのだ。ここはただの殺戮に終わらせず、こちらの腹に納める算段をするのが、自然に対する礼儀というものだろう。
 とはいえ。

――まだまだ、克服しなければならない課題が山積みだよなあ。

 このウサギ肉を口に入れるためには。
 少なくとも、刃物と火を調達する必要があるだろう。
 解体して火を通す処置をしなければ、なかなか口にする勇気が起きそうにない。
 まあ本格的に飢え死に寸前の状態に陥ったら、そんなこと構わず生のまま齧《かぶ》りつくしかないのかもしれないが。
 確か野生動物を仕留めた際には、早急に血抜きと内臓取り出しをした方がいいはずだ。その算段を考えたいと思う。
 しかしまあそれらの処置は、腐敗や悪臭がつくのを防ぐのが目的のはずで、『収納』の中で時間が止まっているのだとしたら、それほど急ぐ必要はないのかもしれない。

「まずはとにかく――刃物と火の調達だ」

 刃物とはいっても、その辺に転がっていることを期待するわけにはいかない。何か鉄製品を手に入れるのも、まず期待薄だろう。
 そもそもこの世界に『鉄』が存在するかどうかも分からないわけだが。あの兄ちゃん神様の『地球の西洋の中世辺りを思い浮かべればだいたい当てはまりそうな、自然や文化水準』という言葉を信用するなら、あると思っていいのだろう。しかし少なくとも、登山者やハイカーがそんな道具をその辺にポイ捨てしていることを期待するのは、考えるだけ無駄なレベルのはずだ。
 おそらくこんな山中で、金属製品の入手は不可能だ。鉄鉱石を見つけて加工、などということもできようはずがない。
 金属製品を見つけることは、諦める。とすると、自然と残る選択肢は『石器』ということになる。

「原始人、かよ」

 ツッコミを入れたいのは山々だが、何にせよ他に思いつけそうにない。
 使い勝手の善し悪しなど、構っていられない。とにかく、何か割れた石の類いで刃物として使えそうなものを、探すことだ。
 ということで下流へ向けた移動途中、岩地の中で割れたようなものがないか、捜し回ることにする。自力で割ったり磨いたりする技術も道具もないのだから、偶然できているものを見つける他ない。河原にはこれだけ大量の岩石類が転がっているのだから、一つくらいないだろうか。
 しかしやはり、

「そうそううまい話はないよなあ」

 地震や地殻変動が最近あったということでもなければ、そうそううまい具合に岩がぶつかり合って割れるなどという現象はないのだろう。河原というのはどちらかというと、長い年月をかけて転がった石が丸みを帯びて落ち着く場所なのではないか。
 ちなみに岩に向けて『鑑定』をしてみても、【名称不明。堆積岩の一種】という程度の情報しか返らない。これはおそらく『鑑定』の不備というより、この世界で石に関する分類研究が進んでいないせいではないかという気がする。石はあくまで石であって、それ以上の名称をつける必要を感じていないのだろう。
 それでもそんなことをくり返しているうち、一つの小岩にわずかな付加情報があった。

【名称不明。堆積岩の一種。比較的薄く割れる性質がある】

 薄く割れるということは、刃物のような形状になる期待が持てるということだ。
 同じ種類の岩が割れたものがないか、と周囲を見回す。が、やはりそんな都合のいいものは見つからない。

――ここは、自力で試してみるべきか。

 そんなものを作る技術は持ち合わせていないのだから、運任せでもやってみるしかないだろう。
 直径五十センチくらいの件《くだん》の石を何とか持ち上げ、別の岩に叩きつけるのだ。
 しかし腰の高さまで持ち上げるのがやっとというそれを岩の上に落としても、ごろりと空しく転がるだけで、割れる気配もなかった。
 自分の人力では、これ以上の力を加えるのは無理だ。
 では、他に方法はあるか?
 滑車と紐で引き上げるなどということが、できようはずもない。
 長い棒をテコの原理で使って、小岩を宙に放り上げることはできないか。
 そんな様々な案を思い巡らすうち、閃いた。
 あまりに、単純な方法だが。

「もしかして、できるんじゃないか?」

 試してみるだけでも、何の困難もない。
 件の石を、『収納』。当然ながら、あっさりとできてしまう。
 周囲を見回し、できるだけ大きな、天辺が尖り気味の岩を探す。
 まあこんなものでいいか、と特定し、その真上。数メートルほどの高さの空中に、さっきの石を出現させた。
 当然重力に従って、石は急降下する。
 こちらは急いで、少し離れた岩陰に回り、両手で頭を覆った。
 間もなく。
 ガコーーン、と、小気味のいい破裂音が河原に響き渡った。
 ぱらぱらと、細かい破片が周囲に降り注ぐ。
 収まったところで顔を出すと、目算通り。
 落下させた石は、いくつかの破片と化していた。
『鑑定』様の指摘は正しく、比較的薄い形状の破片が多い。
 より分け、吟味して、

「やった」

 なんとか、用途に適いそうなものを見つけた。
 片手に収まる大きさで、割れた断面の角が刃物のように薄くなっている。もちろん庖丁やナイフのようにはいかないだろうが、脆いものなら切り裂くことができそうだ。
 さっそく、試してみようと思う。
 川べりに寄っていき、狩ったノウサギを一羽取り出す。
 水の上で、その首に石製の刀を当てる。

「この、この――」

 なかなか思うに任せない数度の往復で茶色の毛皮に切れ目が入り、ぷしゅ、と赤い血が噴き出した。ここら辺が頸動脈かという予想は、まちがいなかったようだ。
 そのまま後ろ脚を手に持ってぶら下げ、血抜きを行った。
 方法がこれで正しいものか判定法も知らないが、ほとんど血が出なくなったところでよしとする。
 一度水で洗ってから、次には腹に刀を入れる。
 また数度の試行錯誤で切り裂くことができ、何とか内臓類を引張り出した。これらのどれかが破れると悪臭がひどくなると聞いたことがあるので、できるだけ丁寧に処理を行う。
 内臓のある程度は食べられる気もするのだが、今は冒険はやめておくことにする。川べり近くの砂を掘って、すべて埋めてしまった。
 何か他の獣が寄ってきても、つまらない。

「ふうう……」

 そこまで処理を終えた一羽を水で洗い、また『収納』し直した。
 何とか役に立つことが分かったので、石庖丁も大事に『収納』しておく。
 あとは火があれば、この肉を食することができるだろう。

――しかし、火か。

 昨夜さんざん試してみて、自力で火を熾す目算は立っていない。
 火山の近くならともかく、こんな河原や森のどこかに火種が落ちているわけもない。
『ファイヤーなんとか』といった魔法が使えるはずもない。

「くそ、あのヤロ神様

 こんな不便な場所に落とすなら、せめて火くらいは使えるようにしてくれればいいものを。
 本当に、最低限の能力。野生動物との戦闘さえままならない程度、ときている。
 何度くり返しても、愚痴り足りないのだが。

――『鑑定』と『収納』だけで、どうしろと言うんだ。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。

お小遣い月3万
ファンタジー
 異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。  夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。  妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。  勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。  ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。  夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。  夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。  その子を大切に育てる。  女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。  2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。  だけど子どもはどんどんと強くなって行く。    大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

知識スキルで異世界らいふ

チョッキリ
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?

mio
ファンタジー
 特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。  神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。 そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。 日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。    神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?  他サイトでも投稿しております。

役立たずだと見捨てられたら、敵国で英雄扱いされました! ~謎スキル緑魔法で成り上がります~

渡琉兎
ファンタジー
アルスラーダ帝国の第四皇子として生を受けたリッツ・アルスラーダは、優秀なスキルを持つ兄や姉や妹とは異なり役立たずだと言われ続けてきた。 そんなある日、リッツは敵国であるライブラッド王国との戦争への出兵を命じられる。 ――勝てる戦だ。 そう言われて最前線に到着すると、その戦況は明らかに劣勢であり、これが自分を処分するための戦争なのだと悟ったリッツは、あっけなく捕虜として捕らえられてしまった。 捕虜交換の交渉材料にもならなかったリッツは死を覚悟した――が、役立たずだと言われ続けてきたリッツのスキルが、ライブラッド王国では重宝される貴重なスキルである事が発覚! 謎のスキル【緑魔法】を使いこなし、リッツは敵国――今では故郷から、新しい家族と共に成り上がる!

無能な悪役王子に転生した俺、推しの為に暗躍していたら主人公がキレているようです。どうやら主人公も転生者らしい~

そらら
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞の投票お待ちしております!】 大人気ゲーム「剣と魔法のファンタジー」の悪役王子に転生した俺。 王族という血統でありながら、何も努力しない怠惰な第一王子。 中盤で主人公に暗殺されるざまぁ対象。 俺はそんな破滅的な運命を変える為に、魔法を極めて強くなる。 そんで推しの為に暗躍してたら、主人公がキレて来たんだが? 「お前なんかにヒロインと王位は渡さないぞ!?」 「俺は別に王位はいらないぞ? 推しの為に暗躍中だ」 「ふざけんな! 原作をぶっ壊しやがって、殺してやる」 「申し訳ないが、もう俺は主人公より強いぞ?」 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル総合週間ランキング50位入り。1300スター、3500フォロワーを達成!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...