66 / 78
第1部 第66話
しおりを挟む
役場から先輩がアッシュの事務所へ訪れてた日の演説は、トウの町の中心部から少し外れていた事もあり、恐れていたような状況もなく、いつもと変わらない雰囲気のまま終える事が出来た。
だが、一仕事終えて事務所へ戻ると、事務所は大変な状況になっていた。
入り口の扉が壊され、窓も投石により割られ、駐屯騎士団が駆け付ける騒ぎになっていた。
おまけに、留守を守っていた手伝い人が怪我をしており被害は大きかった。
「まさか、こんな事になるなんて・・・」
投げ入れられた石には紙が巻かれ、その紙には、「税金泥棒!」と大きく赤字で書かれていた。
そんな石が、割れたガラスと共に、数個床に散乱している・・・
怪我をした手伝い人は、投げ入れられた石が足の脛に当たり、打撲と少しの出血があるだけだったのが幸いだ。
ただ、このまま、ここでの仕事は厳しいのは、見ただけで解る状況だである。
そんな沈み切った状況のところへ、騒ぎを耳にしたカルロが部下の一人とやって来た。
「お前ら、大丈夫か?」
カルロは、怪我をしている手伝い人を見つけて、眉間に大きな皺を刻んだ。
「怪我人は一人か?」
ぐるりと周りを見渡してから、カルロが再度確認をしてきた。
「はい、大半が事務所を出ていて、演説へ向かっていたので、騒動にも合ってなくて。留守番組の数人が巻き込まれたようです」
アッシュが青い顔をしながら、自分の見聞きした状況を伝える。
その言葉に、カルロが頷き、「取り敢えず、怪我人はハロルド商会へ連れて行って、医者に見て貰おう」と、傍にいた者へ指示を行っていく。
「ここは、暫く使えないな。とりあえず、大事なものなど、ハロルド商会へ運んでおけ。事務所の代わりは、明日には用意しておく」
カルロが、傍にいた手伝い人へ説明し、事務所の移動の準備をさせていった。
「お前たちも片付いたら、ハロルド商会に来てくれ、今後について話をしよう」
カルロはそう言葉を言い残して、一旦、アッシュらと別れて出て行った。
残されたアッシュたちは、床に広がるガラスや石へ再び目を向けて、ため息を零した。
冤罪だというのに、誰も疑こともなく、ケントらの噂を鵜呑みにして、こんなことまでやるなんて!!
片付けながら、アッシュは怒りが込み上げてくる。
そんな思いを抱きながら、小さなガラスを拾おうとしたところ、怒りからか、冷静な判断が出来なかったようで、アッシュは目測を誤り、小さなガラスで指先を切ってしまったのだった。
「いてっ・・」
自分の人差し指から、血が滲み出てくるのを、アッシュは暫し凝視していた。
「クソ!」
アッシュは、滲み出てくる血を見ていると、余計に怒りがフツフツと沸いてきてしまった。
そんなアッシュを見て、ロビンがハンカチを差し出してきた。
「お義兄さん、これで止血してください」
ロビンも悔しそうな顔を見せながら、アッシュに「ここは自分らでやりますから」と落ち着かせるように促した。
アッシュは、傍にあった椅子へ腰かけながら、ロビンに「すまない」と言って目を伏せて謝罪した。
「あんまり気にするな。やり過ぎだが、あっちこそ、追い込まれて来ているんだろうよ」
ラドがガラスを片付けながら、落ち込み気味な姿にあるアッシュへそう声を掛けた。
だが、アッシュはそれには答えれなかった。
ロビンはそんな義兄を気遣い、ラドへ「とにかく、早く片付けて、カルロのところへ向かおう」と囁いた。
皆の協力もあり、荷物の搬入と、荒らされた室内の片づけも終わり、手伝い人に今日のことへの労いの言葉を掛け、彼らを見送ってから、アッシュたちは、カルロがいるハロルド商会の重役がいるフロアへと足を向けた。
「終わったか?」
アッシュたちは、カルロが自室としている秘書室へ入ると、カルロがにこやかに迎え入れてくれた。
「はい、何とか、私以外、皆が協力してくれたので」
うん?と、アッシュの言葉に、少し疑問が浮かんだが、カルロは「早く片付いて良かった」と合わせてくれた。
「しかし、ビックリしたよ」
ロビンが勝手知ったる我が家の如く、誰よりも先にソファーに腰かけて寛ぎだした。
「今日、町で流れていた例の噂が原因か?」
カルロがアッシュにも座る様に勧めながら、そう話し出した。
アッシュは、カルロの言葉に甘え、ロビンの横へ腰を下ろして座ると、ラドは、アッシュが座ったのを確認してから、手短なとこにある椅子を引き寄せて座り込んだ。
「ええ、今朝、私はもう家を出ていたんですが、我が家の方へケントが尋ねてきたようで。それで妹が報せに来てくれて、そしたら、今度は役場からも私の先輩が訪ねて来られて、どうやら、ケントたちが色々と、私が役場で働いていた時から私を嵌める工作をしていたようなんです」
アッシュが苦い顔をしながら、カルロにこれまでの話を伝え出した。
「なる程な・・」
カルロは、アッシュらの対面のソファーに腰かけた状態で聞いていたが、次第に、腕を組みだし、口元を歪めだした。
「とりあえず、明日からの事務所はどうするんだ?」
ラドが、そんなカルロに向き合い、確認をしてきた。
「あぁ、それだが。今、ハロルド商会の倉庫みたいに使ってる建物の一つを空けさせるように動かしている。場所としては、中心から少し外れるが、今はその方がいいだろう?」
カルロがそう言いながら、カチャリと音をさせて、スペアのカギをソファーの前にあるテーブルへ乗せて見せた。
「ありがとうございます」
アッシュは、その鍵を受け取り、胸ポケットへ押し込んだ。
「事務所は明日にでも業者を入れて、修繕はするように動くが、選挙が終わる前に修繕が終わるかは保証はできないな」
すまないが、とカルロはアッシュへ伝えた。
「いえ、場所の提供さえあれば、何とかなりますので」
アッシュも肩を窄めて、カルロに返事を返した。
「ところで、明日からの動きはどうするんだ?」
カルロが姿勢を正してから、アッシュ、ロビン、ラドへ視線を巡らしていく。
アッシュもまた、ロビンとラドへ目をやってから、カルロに向き直り
「自分としては、このまま引くつもりはないです。まあ、状況からして、明日からの演説には相当の覚悟と、対策を練らねばとは思ってはいますが、私は、不正も横領の加担もしていない。ここで怯むと、こんな手を使ってまでしてくる奴らに、また、この町は言いようにされると言う事になる。そんなこと、私は絶対にさせたくない。だから、明日も普通に演説に挑みますよ」
そう、はっきりと宣言をしたのだった。
その言葉に、カルロはニヤリと笑い、「わかった。アッシュくんの意気込みを支えるようにしよう。今日からうちのお抱えの警備できる者を貸すよ」と伝えた。
「えっ?今日からですか?」
カルロの言葉に、アッシュが少し困惑する。
「今の所、何の騒ぎも連絡も無いから大丈夫かと思うが、アッシュくんの家、警備した方がいいかもな?」
カルロの言葉に、アッシュとロビンが顔を合わせて思わず立ち上がる。
「カルロ、悪いけど、すぐに、警備の者へ連絡してくれよ!」
ロビンが、慌てふためくようにカルロへ飛び掛かりお願いをしだす。
「おっ、おい!、わかったから。やめろロビン!それにもう、家には派遣させているから安心しろ!」
ロビンに上着の襟首を持たれ、前後に揺さぶられていたカルロが声を張り上げて、ロビンを制止させた。
アッシュは、カルロの言葉に安堵し、「ありがとうございます」と改めて礼を伝えたのだった。
一方、ロビンは「早く言えよ!メイやフェイに何かあったらと怖くなっただろうが!」と未だお怒り気味だが・・
「まあ、とにかく、後少しだ。慎重に動いて行こう」
カルロが、襟首を整えながら話していると、ラドが「エディからは連絡ねーのかよ?」と聞いて来た。
「あれから一度もないな・・」
カルロは、首を横に振り、エディたちによる王都での動きはわからないと教えてくれた。
「所長が見つかり、こっちに戻ってくれたら、この横領事件も冤罪だとわかるのにな・・」
カルロの言葉に、アッシュは唇を噛みしめながら、エディたちへ思いを繋げたのだった。
だが、一仕事終えて事務所へ戻ると、事務所は大変な状況になっていた。
入り口の扉が壊され、窓も投石により割られ、駐屯騎士団が駆け付ける騒ぎになっていた。
おまけに、留守を守っていた手伝い人が怪我をしており被害は大きかった。
「まさか、こんな事になるなんて・・・」
投げ入れられた石には紙が巻かれ、その紙には、「税金泥棒!」と大きく赤字で書かれていた。
そんな石が、割れたガラスと共に、数個床に散乱している・・・
怪我をした手伝い人は、投げ入れられた石が足の脛に当たり、打撲と少しの出血があるだけだったのが幸いだ。
ただ、このまま、ここでの仕事は厳しいのは、見ただけで解る状況だである。
そんな沈み切った状況のところへ、騒ぎを耳にしたカルロが部下の一人とやって来た。
「お前ら、大丈夫か?」
カルロは、怪我をしている手伝い人を見つけて、眉間に大きな皺を刻んだ。
「怪我人は一人か?」
ぐるりと周りを見渡してから、カルロが再度確認をしてきた。
「はい、大半が事務所を出ていて、演説へ向かっていたので、騒動にも合ってなくて。留守番組の数人が巻き込まれたようです」
アッシュが青い顔をしながら、自分の見聞きした状況を伝える。
その言葉に、カルロが頷き、「取り敢えず、怪我人はハロルド商会へ連れて行って、医者に見て貰おう」と、傍にいた者へ指示を行っていく。
「ここは、暫く使えないな。とりあえず、大事なものなど、ハロルド商会へ運んでおけ。事務所の代わりは、明日には用意しておく」
カルロが、傍にいた手伝い人へ説明し、事務所の移動の準備をさせていった。
「お前たちも片付いたら、ハロルド商会に来てくれ、今後について話をしよう」
カルロはそう言葉を言い残して、一旦、アッシュらと別れて出て行った。
残されたアッシュたちは、床に広がるガラスや石へ再び目を向けて、ため息を零した。
冤罪だというのに、誰も疑こともなく、ケントらの噂を鵜呑みにして、こんなことまでやるなんて!!
片付けながら、アッシュは怒りが込み上げてくる。
そんな思いを抱きながら、小さなガラスを拾おうとしたところ、怒りからか、冷静な判断が出来なかったようで、アッシュは目測を誤り、小さなガラスで指先を切ってしまったのだった。
「いてっ・・」
自分の人差し指から、血が滲み出てくるのを、アッシュは暫し凝視していた。
「クソ!」
アッシュは、滲み出てくる血を見ていると、余計に怒りがフツフツと沸いてきてしまった。
そんなアッシュを見て、ロビンがハンカチを差し出してきた。
「お義兄さん、これで止血してください」
ロビンも悔しそうな顔を見せながら、アッシュに「ここは自分らでやりますから」と落ち着かせるように促した。
アッシュは、傍にあった椅子へ腰かけながら、ロビンに「すまない」と言って目を伏せて謝罪した。
「あんまり気にするな。やり過ぎだが、あっちこそ、追い込まれて来ているんだろうよ」
ラドがガラスを片付けながら、落ち込み気味な姿にあるアッシュへそう声を掛けた。
だが、アッシュはそれには答えれなかった。
ロビンはそんな義兄を気遣い、ラドへ「とにかく、早く片付けて、カルロのところへ向かおう」と囁いた。
皆の協力もあり、荷物の搬入と、荒らされた室内の片づけも終わり、手伝い人に今日のことへの労いの言葉を掛け、彼らを見送ってから、アッシュたちは、カルロがいるハロルド商会の重役がいるフロアへと足を向けた。
「終わったか?」
アッシュたちは、カルロが自室としている秘書室へ入ると、カルロがにこやかに迎え入れてくれた。
「はい、何とか、私以外、皆が協力してくれたので」
うん?と、アッシュの言葉に、少し疑問が浮かんだが、カルロは「早く片付いて良かった」と合わせてくれた。
「しかし、ビックリしたよ」
ロビンが勝手知ったる我が家の如く、誰よりも先にソファーに腰かけて寛ぎだした。
「今日、町で流れていた例の噂が原因か?」
カルロがアッシュにも座る様に勧めながら、そう話し出した。
アッシュは、カルロの言葉に甘え、ロビンの横へ腰を下ろして座ると、ラドは、アッシュが座ったのを確認してから、手短なとこにある椅子を引き寄せて座り込んだ。
「ええ、今朝、私はもう家を出ていたんですが、我が家の方へケントが尋ねてきたようで。それで妹が報せに来てくれて、そしたら、今度は役場からも私の先輩が訪ねて来られて、どうやら、ケントたちが色々と、私が役場で働いていた時から私を嵌める工作をしていたようなんです」
アッシュが苦い顔をしながら、カルロにこれまでの話を伝え出した。
「なる程な・・」
カルロは、アッシュらの対面のソファーに腰かけた状態で聞いていたが、次第に、腕を組みだし、口元を歪めだした。
「とりあえず、明日からの事務所はどうするんだ?」
ラドが、そんなカルロに向き合い、確認をしてきた。
「あぁ、それだが。今、ハロルド商会の倉庫みたいに使ってる建物の一つを空けさせるように動かしている。場所としては、中心から少し外れるが、今はその方がいいだろう?」
カルロがそう言いながら、カチャリと音をさせて、スペアのカギをソファーの前にあるテーブルへ乗せて見せた。
「ありがとうございます」
アッシュは、その鍵を受け取り、胸ポケットへ押し込んだ。
「事務所は明日にでも業者を入れて、修繕はするように動くが、選挙が終わる前に修繕が終わるかは保証はできないな」
すまないが、とカルロはアッシュへ伝えた。
「いえ、場所の提供さえあれば、何とかなりますので」
アッシュも肩を窄めて、カルロに返事を返した。
「ところで、明日からの動きはどうするんだ?」
カルロが姿勢を正してから、アッシュ、ロビン、ラドへ視線を巡らしていく。
アッシュもまた、ロビンとラドへ目をやってから、カルロに向き直り
「自分としては、このまま引くつもりはないです。まあ、状況からして、明日からの演説には相当の覚悟と、対策を練らねばとは思ってはいますが、私は、不正も横領の加担もしていない。ここで怯むと、こんな手を使ってまでしてくる奴らに、また、この町は言いようにされると言う事になる。そんなこと、私は絶対にさせたくない。だから、明日も普通に演説に挑みますよ」
そう、はっきりと宣言をしたのだった。
その言葉に、カルロはニヤリと笑い、「わかった。アッシュくんの意気込みを支えるようにしよう。今日からうちのお抱えの警備できる者を貸すよ」と伝えた。
「えっ?今日からですか?」
カルロの言葉に、アッシュが少し困惑する。
「今の所、何の騒ぎも連絡も無いから大丈夫かと思うが、アッシュくんの家、警備した方がいいかもな?」
カルロの言葉に、アッシュとロビンが顔を合わせて思わず立ち上がる。
「カルロ、悪いけど、すぐに、警備の者へ連絡してくれよ!」
ロビンが、慌てふためくようにカルロへ飛び掛かりお願いをしだす。
「おっ、おい!、わかったから。やめろロビン!それにもう、家には派遣させているから安心しろ!」
ロビンに上着の襟首を持たれ、前後に揺さぶられていたカルロが声を張り上げて、ロビンを制止させた。
アッシュは、カルロの言葉に安堵し、「ありがとうございます」と改めて礼を伝えたのだった。
一方、ロビンは「早く言えよ!メイやフェイに何かあったらと怖くなっただろうが!」と未だお怒り気味だが・・
「まあ、とにかく、後少しだ。慎重に動いて行こう」
カルロが、襟首を整えながら話していると、ラドが「エディからは連絡ねーのかよ?」と聞いて来た。
「あれから一度もないな・・」
カルロは、首を横に振り、エディたちによる王都での動きはわからないと教えてくれた。
「所長が見つかり、こっちに戻ってくれたら、この横領事件も冤罪だとわかるのにな・・」
カルロの言葉に、アッシュは唇を噛みしめながら、エディたちへ思いを繋げたのだった。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
隣の家に住むイクメンの正体は龍神様でした~社無しの神とちびっ子神使候補たち
鳴澤うた
キャラ文芸
失恋にストーカー。
心身ともにボロボロになった姉崎菜緒は、とうとう道端で倒れるように寝てしまって……。
悪夢にうなされる菜緒を夢の中で救ってくれたのはなんとお隣のイクメン、藤村辰巳だった。
辰巳と辰巳が世話する子供たちとなんだかんだと交流を深めていくけれど、子供たちはどこか不可思議だ。
それもそのはず、人の姿をとっているけれど辰巳も子供たちも人じゃない。
社を持たない龍神様とこれから神使となるため勉強中の動物たちだったのだ!
食に対し、こだわりの強い辰巳に神使候補の子供たちや見守っている神様たちはご不満で、今の現状を打破しようと菜緒を仲間に入れようと画策していて……
神様と作る二十四節気ごはんを召し上がれ!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
2回目の人生は異世界で
黒ハット
ファンタジー
増田信也は初めてのデートの待ち合わせ場所に行く途中ペットの子犬を抱いて横断歩道を信号が青で渡っていた時に大型トラックが暴走して来てトラックに跳ね飛ばされて内臓が破裂して即死したはずだが、気が付くとそこは見知らぬ異世界の遺跡の中で、何故かペットの柴犬と異世界に生き返った。2日目の人生は異世界で生きる事になった
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。
なつめ猫
ファンタジー
田中一馬は、40歳のIT会社の社員として働いていた。
しかし、異世界ガルドランドに魔王を倒す勇者として召喚されてしまい容姿が17歳まで若返ってしまう。
探しにきた兵士に連れられ王城で、同郷の人間とパーティを組むことになる。
だが【勇者】の称号を持っていなかった一馬は、お荷物扱いにされてしまう。
――ただアイテムボックスのスキルを持っていた事もあり勇者パーティの荷物持ちでパーティに参加することになるが……。
Sランク冒険者となった事で、田中一馬は仲間に殺されかける。
Sランク冒険者に与えられるアイテムボックスの袋。
それを手に入れるまで田中一馬は利用されていたのだった。
失意の内に意識を失った一馬の脳裏に
――チュートリアルが完了しました。
と、いうシステムメッセージが流れる。
それは、田中一馬が40歳まで独身のまま人生の半分を注ぎこんで鍛え上げたアルドガルド・オンラインの最強セーブデータを手に入れた瞬間であった!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
椿の国の後宮のはなし
犬噛 クロ
キャラ文芸
※毎日18時更新予定です。
架空の国の後宮物語。
若き皇帝と、彼に囚われた娘の話です。
有力政治家の娘・羽村 雪樹(はねむら せつじゅ)は「男子」だと性別を間違われたまま、自国の皇帝・蓮と固い絆で結ばれていた。
しかしとうとう少女であることを気づかれてしまった雪樹は、蓮に乱暴された挙句、後宮に幽閉されてしまう。
幼なじみとして慕っていた青年からの裏切りに、雪樹は混乱し、蓮に憎しみを抱き、そして……?
あまり暗くなり過ぎない後宮物語。
雪樹と蓮、ふたりの関係がどう変化していくのか見守っていただければ嬉しいです。
※2017年完結作品をタイトルとカテゴリを変更+全面改稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる