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第1部 第60話
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女とジムラルが住まう王都の貴族街の家に、セフィは連れて来られた。
小さな家ではあるが、貴族街に家を持つなど平民のセフィには到底難しい話である。そんなとこに、平民のジムラルは、女と住んでいることは驚くべきことだ。
女と共に入った室内には、小さいながらも客間らしい部屋があり、セフィはそこに案内された。
部屋にあるソファーに座り、ずっと持ち歩いていた大きなバック二つをゆっくりとテーブルに置いた。
「それだけ?」
女はテーブルに置かれたバックを見ながら、そんな事を呟く。
「そ、そうです。言われた通り、税金の追加徴収を行いましたが、なかなか応じる連中も少なくて・・」
セフィが顔を下に向けたまま、女に金の集まり具合について話をしだす。
女はそんなセフィに冷ややかな目を向けた。
「で、でも、いつものパーティーで集める額よりも格段と金額は多いです。だ・・だから、そのう、これでお納めください」
そう言いながら、セフィは一切、女に対して顔を上げることなく言葉を告げた。
「そう。わかったわ。ご苦労だったわね」
女はむすっとしたまま、セフィにそう返してみせた。
その言葉に、セフィは自分の役目が終えれたことに安堵し、女の気が変わらないうちに、この場を去ろうと、慌てて立ち上がるのだった。
しかし、セフィの行動を止める様に、女が、「待ちなさいな」と、今度は笑みを零して声を掛けきた。
「えっ?まっ・・・まだ、なな、何か?」
掛けられた女の言葉に怯えてしまい、セフィは自ら返した言葉すらも震えてしまっていた。
「言ったじゃない。ジムラルに会わせるって。案内するからいらっしゃい」
再び告げられた女の言葉に、セフィは喉を詰まらせる。
セフィは、ここ数か月ほどジムラルとは会っていない。
それは、どうやらセフィだけではなく、甥であるウラスも会えていないと言う。
最近は、この女があれこれと顔を出して、ジムラルの代わりだと動いていた為でもあるのだが。
公人であってもただの平民であるジムラルが、貴族だと主張する女に指示していることに、セフィたちは怪しく思うところがあった。
だが、役場の役員であるジムラムにさえ、何事も逆らえずにいると言うのに、女とはいえ、貴族に対して口ごたえなど出来る訳もなく、ずっと、この女の言葉に従ってきた。
今の状況からして、もはや、ジムラルの存在がなくとも、自分達はこの女に従う縮図が完成されている状態だ。
だからこそ、身内でもない自分にジムラルの姿を確認させる意味がわからず、セフィは、ただただ、女の行動に恐怖を覚えてしまった。
客間から少し家の奥へ行くと、扉が見えてきた。
「ここにね、ジムラムがいるの、ずっと体調が悪くて、もう外にも行けないの。可哀そうでしょ?」
そんな言葉を、セフィに掛けながら、女はにーっと笑う。女が笑うと、右端に笑窪がくっきりと浮かび上がっている。
「ジムラル、あれから起きれたかしら?ちょうどね、セフィが来ててね。連れてきたのよ」
女が扉のノブを回しながら、中にいるジムラルへ声を掛けだしている。
その様子を、セフィは、女の傍で、ただ、黙って見つめていた。
ゆっくりと開けられた扉の先は、こちら側からは薄暗くて、セフィにはジムラルの姿は見えない。
「中に入ってあげて?」
優しい女の声が、恐怖で慄くセフィへと掛けられる。だが、セフィは恐ろしく感じて、前に進めない。
「中に入れって言ってるんだよ!」
そんなセフィの動きに、女はイラつきだし、今度は大きな声でセフィに命令したのだった。
その声に、セフィは驚き、慌てて言われた通り部屋に入ってしまった。
その姿を見て、女は再び、二―っと笑い、そして、セフィの目の前で、扉を大きな音と共にバタンと閉めてしまった。
「えっ!?」
目の前で、扉を閉められたセフィは、目を大きく見開き、驚きで一瞬固まってしまった。
「なっ、何をするんだ!開けてくれ!」
セフィは、事の成り行きをすぐに理解し、慌てて、閉ざされた扉に駆け寄り、ドアノブを何度も回し、その上で、押したり引いたりしまくるが、扉が開く事はない。
いくら回しても、声を掛けても、開かない扉に、他人の家で多少の遠慮で開かない扉への動作も控えめにしていたが、繰り返す回数が上がるにつれ、本来のせっかちな性格も相まって、彼は扉に向かい、体を当てたり、足蹴りしたりし出すが、なかなか扉は頑丈でビクともしない。
「はァっ、はァっ・・」
セフィは少しの疲れを感じ、扉へ立ち向かうのを一度諦め、少し、冷静にならねばと思い、その場に立ち尽くしていると、セフィはここに来て、室内に漂う異様な臭いに気付いたのだった。
本来なら、ずっと室内では漂っていた臭いであったが、突然閉じ込めれれたことにより、神経がそこに向かわなかったようで、改めて、気付くと、臭いにより、吐き気が齎せるほどだ。
「うっプっ、何だ、これは・・・」
手で、鼻を押さえて、セフィは部屋にあるはずの窓を探しだす。
ま、窓はどこだ・・・
一度も訪れた事もない暗闇の部屋を右往左往するセフィ、室内は物が散乱しているのか、歩く度に、何かが当たり、足元がおぼつかない。
「はァ、はァ、・・・」
小さな部屋なのに、無限空間にいるかのような感覚で、セフィは窓を探していく。
臭いのせいで、息が苦しく、額には汗が浮かび出す有様だ。
もうダメだ!と思った時、カーテンの布らしき物を手に捉えた。
セフィは歓喜に満ち、そのままの勢いをつけて、カーテンを素早く引き、暗い部屋に外の光りを差し込んだ。
「うっ、おぇっ・・・」
光りが差し込まれた部屋は、壊れた家具や食べ残したものや、人の排泄物などが散乱していた。
そして、その部屋の入り口付近に、人が倒れているのが見える。
「ひーーーーーィ」
セフィは、目にした光景にその場で動けなくなってしまった。
横たわる人を確認することすら出来ずに、立ち竦む。
いや、確認しなくてもわかってしまう、あれはジムラルだと・・・
「あっ、あう、あっ、た、たすけてくれ!」
セフィは、恐怖で全く動けない。
頭が真っ白になり、何も考えられない。
「お、お願いだ。出してくれーーー」
セフィがそんな声を上げているのを、扉の外で、女は聞いていた。
「ウフフ、良かったわ。セフィはジムラルと会えたみたいね。暫く、平民同士仲良くしていてね」
そう、扉に向けて、女は声を掛けて、その場を離れて行ったのだった。
小さな家ではあるが、貴族街に家を持つなど平民のセフィには到底難しい話である。そんなとこに、平民のジムラルは、女と住んでいることは驚くべきことだ。
女と共に入った室内には、小さいながらも客間らしい部屋があり、セフィはそこに案内された。
部屋にあるソファーに座り、ずっと持ち歩いていた大きなバック二つをゆっくりとテーブルに置いた。
「それだけ?」
女はテーブルに置かれたバックを見ながら、そんな事を呟く。
「そ、そうです。言われた通り、税金の追加徴収を行いましたが、なかなか応じる連中も少なくて・・」
セフィが顔を下に向けたまま、女に金の集まり具合について話をしだす。
女はそんなセフィに冷ややかな目を向けた。
「で、でも、いつものパーティーで集める額よりも格段と金額は多いです。だ・・だから、そのう、これでお納めください」
そう言いながら、セフィは一切、女に対して顔を上げることなく言葉を告げた。
「そう。わかったわ。ご苦労だったわね」
女はむすっとしたまま、セフィにそう返してみせた。
その言葉に、セフィは自分の役目が終えれたことに安堵し、女の気が変わらないうちに、この場を去ろうと、慌てて立ち上がるのだった。
しかし、セフィの行動を止める様に、女が、「待ちなさいな」と、今度は笑みを零して声を掛けきた。
「えっ?まっ・・・まだ、なな、何か?」
掛けられた女の言葉に怯えてしまい、セフィは自ら返した言葉すらも震えてしまっていた。
「言ったじゃない。ジムラルに会わせるって。案内するからいらっしゃい」
再び告げられた女の言葉に、セフィは喉を詰まらせる。
セフィは、ここ数か月ほどジムラルとは会っていない。
それは、どうやらセフィだけではなく、甥であるウラスも会えていないと言う。
最近は、この女があれこれと顔を出して、ジムラルの代わりだと動いていた為でもあるのだが。
公人であってもただの平民であるジムラルが、貴族だと主張する女に指示していることに、セフィたちは怪しく思うところがあった。
だが、役場の役員であるジムラムにさえ、何事も逆らえずにいると言うのに、女とはいえ、貴族に対して口ごたえなど出来る訳もなく、ずっと、この女の言葉に従ってきた。
今の状況からして、もはや、ジムラルの存在がなくとも、自分達はこの女に従う縮図が完成されている状態だ。
だからこそ、身内でもない自分にジムラルの姿を確認させる意味がわからず、セフィは、ただただ、女の行動に恐怖を覚えてしまった。
客間から少し家の奥へ行くと、扉が見えてきた。
「ここにね、ジムラムがいるの、ずっと体調が悪くて、もう外にも行けないの。可哀そうでしょ?」
そんな言葉を、セフィに掛けながら、女はにーっと笑う。女が笑うと、右端に笑窪がくっきりと浮かび上がっている。
「ジムラル、あれから起きれたかしら?ちょうどね、セフィが来ててね。連れてきたのよ」
女が扉のノブを回しながら、中にいるジムラルへ声を掛けだしている。
その様子を、セフィは、女の傍で、ただ、黙って見つめていた。
ゆっくりと開けられた扉の先は、こちら側からは薄暗くて、セフィにはジムラルの姿は見えない。
「中に入ってあげて?」
優しい女の声が、恐怖で慄くセフィへと掛けられる。だが、セフィは恐ろしく感じて、前に進めない。
「中に入れって言ってるんだよ!」
そんなセフィの動きに、女はイラつきだし、今度は大きな声でセフィに命令したのだった。
その声に、セフィは驚き、慌てて言われた通り部屋に入ってしまった。
その姿を見て、女は再び、二―っと笑い、そして、セフィの目の前で、扉を大きな音と共にバタンと閉めてしまった。
「えっ!?」
目の前で、扉を閉められたセフィは、目を大きく見開き、驚きで一瞬固まってしまった。
「なっ、何をするんだ!開けてくれ!」
セフィは、事の成り行きをすぐに理解し、慌てて、閉ざされた扉に駆け寄り、ドアノブを何度も回し、その上で、押したり引いたりしまくるが、扉が開く事はない。
いくら回しても、声を掛けても、開かない扉に、他人の家で多少の遠慮で開かない扉への動作も控えめにしていたが、繰り返す回数が上がるにつれ、本来のせっかちな性格も相まって、彼は扉に向かい、体を当てたり、足蹴りしたりし出すが、なかなか扉は頑丈でビクともしない。
「はァっ、はァっ・・」
セフィは少しの疲れを感じ、扉へ立ち向かうのを一度諦め、少し、冷静にならねばと思い、その場に立ち尽くしていると、セフィはここに来て、室内に漂う異様な臭いに気付いたのだった。
本来なら、ずっと室内では漂っていた臭いであったが、突然閉じ込めれれたことにより、神経がそこに向かわなかったようで、改めて、気付くと、臭いにより、吐き気が齎せるほどだ。
「うっプっ、何だ、これは・・・」
手で、鼻を押さえて、セフィは部屋にあるはずの窓を探しだす。
ま、窓はどこだ・・・
一度も訪れた事もない暗闇の部屋を右往左往するセフィ、室内は物が散乱しているのか、歩く度に、何かが当たり、足元がおぼつかない。
「はァ、はァ、・・・」
小さな部屋なのに、無限空間にいるかのような感覚で、セフィは窓を探していく。
臭いのせいで、息が苦しく、額には汗が浮かび出す有様だ。
もうダメだ!と思った時、カーテンの布らしき物を手に捉えた。
セフィは歓喜に満ち、そのままの勢いをつけて、カーテンを素早く引き、暗い部屋に外の光りを差し込んだ。
「うっ、おぇっ・・・」
光りが差し込まれた部屋は、壊れた家具や食べ残したものや、人の排泄物などが散乱していた。
そして、その部屋の入り口付近に、人が倒れているのが見える。
「ひーーーーーィ」
セフィは、目にした光景にその場で動けなくなってしまった。
横たわる人を確認することすら出来ずに、立ち竦む。
いや、確認しなくてもわかってしまう、あれはジムラルだと・・・
「あっ、あう、あっ、た、たすけてくれ!」
セフィは、恐怖で全く動けない。
頭が真っ白になり、何も考えられない。
「お、お願いだ。出してくれーーー」
セフィがそんな声を上げているのを、扉の外で、女は聞いていた。
「ウフフ、良かったわ。セフィはジムラルと会えたみたいね。暫く、平民同士仲良くしていてね」
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