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第1部 第45話
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「はァ、本当につまらないわぁ!」
お兄さまの選挙活動を手伝うようにと、お父さまが言うからぁ、事務所に来てはいるけどぉ。
何もすることないしぃ、ほんと!つまらなすぎるわぁ!
事務所を手伝う男性は、顔も普通だしぃ、服装はダサいしぃ、おまけに、汗臭いしぃ、ナニコレ?罰ゲームなのぅ?!
「オイ!何しているんだ。お茶ぐらい用意してくれよ!」
おまけに、ケーシーお兄さまはうるさいしぃ、こき使うしぃ、もうやってらんないわぁ!
ドン!と、ケーシーが座る前の机に、ティ―カップを音を立てておいた。
すると、その音と共に、カップに注がれた茶が跳ねて机にあった書類に掛かった。
「お、お前、何してるんだ!茶の一つも入れれないのか?!」
妹の行動に、ケーシーがイライラしながら妹を怒鳴る。
「ふん!私ぃ、お家でもぉ、お茶なんて入れたことはないのよぉ!なのにぃ、何故ぇ、ここでやらないといけないのぉ!」
ケーシーの言葉に、妹も負けじと言い返すが、それに対して、ケーシーも再びイライラを募らせる。
「父さんから手伝うように言われたんだろうが!だいたい、あのパーティ―でお前達がやらかしたことで、父さんは、今、大変なんだぞ!「平民議員」になるには、かなりの支度金がいるって父さんが言っていたのに!せめてもの償いで、手伝え!」
兄は大きな声を上げて、妹に向かって言い放った。
「うるさいですわねぇ!何なのよぉ。人の縁談を壊しておきながらぁ、あれからぁ、お姉さまはふさぎ込んでるんですのよぉ!せっかくのエディとの縁談の場が台無しになってぇ!」
兄の声に負けないくらいの声を張り上げて、妹は、ケーシーを睨みつける。
「お前、うちが代々受け継いできた「平民議員」としての立場が危うい時に、よくもそんな、変な縁談話を言えるな!」
呆れた顔をしながら、ケーシーが妹を見るが、妹は悪びれる様子もなく言葉を吐く。
「だからぁ、お姉さまがエディと結婚したらぁ、全て収まるんだからぁ!」
「もういい!茶の一杯も入れれないなら、事務所から出て行け!これから、街頭演説の為の準備があるんだ、お前は足手まといで、邪魔だ!」
何を言っても噛み合わない妹に疲れを感じて、とうとう、ケーシーは妹を事務所から追い出したのである。
「お兄さまは最低ねぇ!」
ぷりぷりと怒りながら、妹は兄の事務所から出て行った。
が、屋敷に戻るにも予定もなくつまらない時間になるだけだと思った時、妹は事務所前にあるカフェテリアが目につき、そのままお店に向かった。
そして、慣れ親しんだ店内に入り、いつもの席が空いてるのを見てから、そこに座る。
「コーヒーをお願いするわぁ」
店員が注文を聞きに来たら、こちらもいつもの通りの注文をしてみる。
「はあ、本当にぃ、お兄さまはうるさいんだからぁ」
妹は一人なのに、ぶつぶつとまだ不満が解消されないようで呟いている。
「それにしてもぉ、本当にぃ、この町はつまらないわぁ!あぁ、早く王都に戻りたいわぁ。で、お茶会にパーティ―に行きたいわぁ。新しいドレスも王都で買ってえ。素敵なぁ、殿方とぉ、うふふふ・・」
そう口にしながら、ニタニタと妹は顔を緩め出す。
「あの人にぃ、またぁ、お誘い頂けないかしらぁ。あの人にぃ、お誘い頂いたパーティ―はとっても楽しかったわぁ」
どこか遠いところに思考を飛ばし、妹はうっとりとしている。
美しくセンスの良い衣装に身を包んだ男女が、煌びやかな会場内で優雅に微笑んでいる。
洗練された会話で、恋の駆け引きなどを楽しむ様は、王都ならではの世界に見える。
こんな世界があったなんて、初めて訪れた時は驚きで、感動さえしたものだ。
そして、妹は、この世界こそが自分の居るべき場所だと確信したのだった。
この美しい世界、ここを招待してくれたのは、父ウラスの叔父ジムラルが王都に住まわせる彼女だった。
彼女は、豪華な衣装に高そうなアクセサリーを身に着けていた。
「貴族は、皆こうなのよ」
と、薄い唇の右端に笑窪を作り、微笑んで見せる。
「あなたも貴族になればいいのよ」
彼女の言葉を、妹はただボーっと聞いていた。
「私も貴族になれるのぉ?」
妹は夢うつつになりながら、そう呟くと。
「ええ、なれるわ。けれど、沢山の努力がいるわ。だから、その為にもお父様に頑張っていただきしょうねぇ」
彼女はそう言って、にぃーっと唇の右端に笑窪を作り笑った。
コトンとテーブルにコーヒーが置かれて、店員より「お待たせしました」と言葉が掛けられてから、漸く、妹は現実に引き戻されたようだ。
「あ、ありがとう」
いつもはそんなことは言わないのに、妹はつい、店員へお礼をいっていた。
そして、淹れたてのコーヒーを一口飲んでから、再び、思考を巡らす。そして、今度は、また、一人なのに言葉を声に出し始める。
「そうよぅ!お姉さまには悪いけどぉ、私はぁ、やっぱりぃ、王都で婚姻するわぁ!貴族と婚姻するのよぉ!」
手をポンと掌に討ち、妹はうっとりしている。
「そうよ!私のようなものはぁ、アッシュにはぁ勿体ないわぁ!アッシュはぁ、「平民議員」すらぁ、慣れないかもしれないじゃないのぅ!エディだってぇ、平民にしたらぁ、ちょっとぉー、お金持ちとなるくらいじゃなないのぅ。そんなのではダメだわぁ」
妹は隣にも聞こえる声で、自分の価値を自分自身によって上げていく。そう、他人を貶しながら・・
「私はぁ、王都で貴族になるのよぉ。だってぇ、あの人もぉ、言ってたものぉ。あぁ、早く王都に戻りたいわぁ。そして、ジムラル叔父様にお願いしないとぉ・・・」
そこで、急に、妹の言葉が小さくなり止まる。
「叔父様ぁ、ご病気なんだったわぁ・・そうだったわぁ。だからぁ、最近、あの人にも会えないんだったぁ・・・」
さっきまでの勢いはどこへ行ったのか、妹の声は小さく萎む。
気持ちを落ち着けようと、妹は、そこで、コーヒーをくいっと一気に飲み干す。
「まあけどぉ、なんとかなるかぁ。王都に行けばぁ、出会いはあるわよねぇ」
再び声を高らかにして、「よぉしぃ!かえろっとぅ!」と席を立ち、カフェテリアを出て行ったのだった。
「こっわぁー!」
ロビンが、ケーシーの妹がカフェテリアを後にしてすぐにそう口にした。
ロビンの向かいに座るアッシュも思わず同意して頷いてしまった。
実際、ケーシーの妹は一人で入店したのに、かなりの時間を一人で呟いていたのだ。
しかも、「そうよ!私のようなものはぁ、アッシュにはぁ勿体ないわぁ!」と言葉を発せられた時は、霧状にコーヒーを吹きかけそうになった。
吹かなかった二人は、無言で互いを褒め合ったことは言うまでもない。
「あの娘、普通にお嫁に行けるのかさえも、心配だわ」
珍しく、ロビンが笑わずにそんなことを言い出してきた。
余程、心配なんだろうと、アッシュも少し理解したので、同意する。
そんな強烈な人物の話?呟き?を聞いてしまい、本来の目的を忘れそうになっていた二人は、ハッとする。
この二人、例の役場前での演説で、お茶を振舞う為に、カフェテリアに勉強しにきたのである。
その勉強は、ケーシーの妹が来る前に、美味しいお茶の入れ方を聞き、メモにも取って終わったのであるが、折角だからと、薫り高い美味しいコーヒーを頂いて帰ろうと、席に着いて嗜んでいたら、隣席から、ブツブツ呟く女性の声が聞こえてきたのだ。
しかも、優雅なカフェテリアの雰囲気を壊すような声量でだ。
聞きたくなくても入ってくる声に、いつしか黙って聞いていたのであった。
そんな中、アッシュの名やエディの名は出るわで、驚いた。
まあけど、ちょっとバカにされて腹たたしいが、どうやら、結婚に関しては回避されたようで、二人は取り敢えず安堵した。
「しかし、あの人って誰ですかね?」
ロビンは小首を傾げながら口にする。
「あぁ、それ何度も出てたな。あと、ジムラル、体調崩しているようだな?」
アッシュも頭を振りながら、コーヒーを口に運んでからそう応えた。
聞き取りにくさはあったが、確かに、ジムラルの体調のことを呟いていた。
「しかし、話相手もいないのに、よくもここまで話を漏らすもんだね」
ロビンでさえ、苦笑いを浮かべる始末だ。
「まあ、けど、思わぬ収穫で、こちらは感謝だな・・」
アッシュは再びコーヒーを口にしながら、向かいに建つケーシー事務所を見つめる。
そこには、事務所の者へ指示を出すケーシーの姿があったのだった。
お兄さまの選挙活動を手伝うようにと、お父さまが言うからぁ、事務所に来てはいるけどぉ。
何もすることないしぃ、ほんと!つまらなすぎるわぁ!
事務所を手伝う男性は、顔も普通だしぃ、服装はダサいしぃ、おまけに、汗臭いしぃ、ナニコレ?罰ゲームなのぅ?!
「オイ!何しているんだ。お茶ぐらい用意してくれよ!」
おまけに、ケーシーお兄さまはうるさいしぃ、こき使うしぃ、もうやってらんないわぁ!
ドン!と、ケーシーが座る前の机に、ティ―カップを音を立てておいた。
すると、その音と共に、カップに注がれた茶が跳ねて机にあった書類に掛かった。
「お、お前、何してるんだ!茶の一つも入れれないのか?!」
妹の行動に、ケーシーがイライラしながら妹を怒鳴る。
「ふん!私ぃ、お家でもぉ、お茶なんて入れたことはないのよぉ!なのにぃ、何故ぇ、ここでやらないといけないのぉ!」
ケーシーの言葉に、妹も負けじと言い返すが、それに対して、ケーシーも再びイライラを募らせる。
「父さんから手伝うように言われたんだろうが!だいたい、あのパーティ―でお前達がやらかしたことで、父さんは、今、大変なんだぞ!「平民議員」になるには、かなりの支度金がいるって父さんが言っていたのに!せめてもの償いで、手伝え!」
兄は大きな声を上げて、妹に向かって言い放った。
「うるさいですわねぇ!何なのよぉ。人の縁談を壊しておきながらぁ、あれからぁ、お姉さまはふさぎ込んでるんですのよぉ!せっかくのエディとの縁談の場が台無しになってぇ!」
兄の声に負けないくらいの声を張り上げて、妹は、ケーシーを睨みつける。
「お前、うちが代々受け継いできた「平民議員」としての立場が危うい時に、よくもそんな、変な縁談話を言えるな!」
呆れた顔をしながら、ケーシーが妹を見るが、妹は悪びれる様子もなく言葉を吐く。
「だからぁ、お姉さまがエディと結婚したらぁ、全て収まるんだからぁ!」
「もういい!茶の一杯も入れれないなら、事務所から出て行け!これから、街頭演説の為の準備があるんだ、お前は足手まといで、邪魔だ!」
何を言っても噛み合わない妹に疲れを感じて、とうとう、ケーシーは妹を事務所から追い出したのである。
「お兄さまは最低ねぇ!」
ぷりぷりと怒りながら、妹は兄の事務所から出て行った。
が、屋敷に戻るにも予定もなくつまらない時間になるだけだと思った時、妹は事務所前にあるカフェテリアが目につき、そのままお店に向かった。
そして、慣れ親しんだ店内に入り、いつもの席が空いてるのを見てから、そこに座る。
「コーヒーをお願いするわぁ」
店員が注文を聞きに来たら、こちらもいつもの通りの注文をしてみる。
「はあ、本当にぃ、お兄さまはうるさいんだからぁ」
妹は一人なのに、ぶつぶつとまだ不満が解消されないようで呟いている。
「それにしてもぉ、本当にぃ、この町はつまらないわぁ!あぁ、早く王都に戻りたいわぁ。で、お茶会にパーティ―に行きたいわぁ。新しいドレスも王都で買ってえ。素敵なぁ、殿方とぉ、うふふふ・・」
そう口にしながら、ニタニタと妹は顔を緩め出す。
「あの人にぃ、またぁ、お誘い頂けないかしらぁ。あの人にぃ、お誘い頂いたパーティ―はとっても楽しかったわぁ」
どこか遠いところに思考を飛ばし、妹はうっとりとしている。
美しくセンスの良い衣装に身を包んだ男女が、煌びやかな会場内で優雅に微笑んでいる。
洗練された会話で、恋の駆け引きなどを楽しむ様は、王都ならではの世界に見える。
こんな世界があったなんて、初めて訪れた時は驚きで、感動さえしたものだ。
そして、妹は、この世界こそが自分の居るべき場所だと確信したのだった。
この美しい世界、ここを招待してくれたのは、父ウラスの叔父ジムラルが王都に住まわせる彼女だった。
彼女は、豪華な衣装に高そうなアクセサリーを身に着けていた。
「貴族は、皆こうなのよ」
と、薄い唇の右端に笑窪を作り、微笑んで見せる。
「あなたも貴族になればいいのよ」
彼女の言葉を、妹はただボーっと聞いていた。
「私も貴族になれるのぉ?」
妹は夢うつつになりながら、そう呟くと。
「ええ、なれるわ。けれど、沢山の努力がいるわ。だから、その為にもお父様に頑張っていただきしょうねぇ」
彼女はそう言って、にぃーっと唇の右端に笑窪を作り笑った。
コトンとテーブルにコーヒーが置かれて、店員より「お待たせしました」と言葉が掛けられてから、漸く、妹は現実に引き戻されたようだ。
「あ、ありがとう」
いつもはそんなことは言わないのに、妹はつい、店員へお礼をいっていた。
そして、淹れたてのコーヒーを一口飲んでから、再び、思考を巡らす。そして、今度は、また、一人なのに言葉を声に出し始める。
「そうよぅ!お姉さまには悪いけどぉ、私はぁ、やっぱりぃ、王都で婚姻するわぁ!貴族と婚姻するのよぉ!」
手をポンと掌に討ち、妹はうっとりしている。
「そうよ!私のようなものはぁ、アッシュにはぁ勿体ないわぁ!アッシュはぁ、「平民議員」すらぁ、慣れないかもしれないじゃないのぅ!エディだってぇ、平民にしたらぁ、ちょっとぉー、お金持ちとなるくらいじゃなないのぅ。そんなのではダメだわぁ」
妹は隣にも聞こえる声で、自分の価値を自分自身によって上げていく。そう、他人を貶しながら・・
「私はぁ、王都で貴族になるのよぉ。だってぇ、あの人もぉ、言ってたものぉ。あぁ、早く王都に戻りたいわぁ。そして、ジムラル叔父様にお願いしないとぉ・・・」
そこで、急に、妹の言葉が小さくなり止まる。
「叔父様ぁ、ご病気なんだったわぁ・・そうだったわぁ。だからぁ、最近、あの人にも会えないんだったぁ・・・」
さっきまでの勢いはどこへ行ったのか、妹の声は小さく萎む。
気持ちを落ち着けようと、妹は、そこで、コーヒーをくいっと一気に飲み干す。
「まあけどぉ、なんとかなるかぁ。王都に行けばぁ、出会いはあるわよねぇ」
再び声を高らかにして、「よぉしぃ!かえろっとぅ!」と席を立ち、カフェテリアを出て行ったのだった。
「こっわぁー!」
ロビンが、ケーシーの妹がカフェテリアを後にしてすぐにそう口にした。
ロビンの向かいに座るアッシュも思わず同意して頷いてしまった。
実際、ケーシーの妹は一人で入店したのに、かなりの時間を一人で呟いていたのだ。
しかも、「そうよ!私のようなものはぁ、アッシュにはぁ勿体ないわぁ!」と言葉を発せられた時は、霧状にコーヒーを吹きかけそうになった。
吹かなかった二人は、無言で互いを褒め合ったことは言うまでもない。
「あの娘、普通にお嫁に行けるのかさえも、心配だわ」
珍しく、ロビンが笑わずにそんなことを言い出してきた。
余程、心配なんだろうと、アッシュも少し理解したので、同意する。
そんな強烈な人物の話?呟き?を聞いてしまい、本来の目的を忘れそうになっていた二人は、ハッとする。
この二人、例の役場前での演説で、お茶を振舞う為に、カフェテリアに勉強しにきたのである。
その勉強は、ケーシーの妹が来る前に、美味しいお茶の入れ方を聞き、メモにも取って終わったのであるが、折角だからと、薫り高い美味しいコーヒーを頂いて帰ろうと、席に着いて嗜んでいたら、隣席から、ブツブツ呟く女性の声が聞こえてきたのだ。
しかも、優雅なカフェテリアの雰囲気を壊すような声量でだ。
聞きたくなくても入ってくる声に、いつしか黙って聞いていたのであった。
そんな中、アッシュの名やエディの名は出るわで、驚いた。
まあけど、ちょっとバカにされて腹たたしいが、どうやら、結婚に関しては回避されたようで、二人は取り敢えず安堵した。
「しかし、あの人って誰ですかね?」
ロビンは小首を傾げながら口にする。
「あぁ、それ何度も出てたな。あと、ジムラル、体調崩しているようだな?」
アッシュも頭を振りながら、コーヒーを口に運んでからそう応えた。
聞き取りにくさはあったが、確かに、ジムラルの体調のことを呟いていた。
「しかし、話相手もいないのに、よくもここまで話を漏らすもんだね」
ロビンでさえ、苦笑いを浮かべる始末だ。
「まあ、けど、思わぬ収穫で、こちらは感謝だな・・」
アッシュは再びコーヒーを口にしながら、向かいに建つケーシー事務所を見つめる。
そこには、事務所の者へ指示を出すケーシーの姿があったのだった。
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