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第1部 第26話
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祖父の家でそんな出来事があったので、ロビンが、カフェテリアに辿り着いたのは昼を過ぎてであった。
薫り高いコーヒーを口に運んで、一息を付く。
そして、窓からケーシー事務所を視察するが、今日も昨日と変わらずのようだ。
店にも、ロビンが訪れてからは、ケーシーたちを見かけることもなく。
正直、暇な状態だ。
午前中に、母イボンヌと会い、恐ろしい宣言を投げかけられて、ロビンの心は下降気味。
こんな時は、昨日の様に、ウラス親子の話が聞きたたかったのにと、少々ロビンは不貞腐れ気味でもあった。
だから、今日はもうカフェテリアを離れて、アッシュの事務所に赴こうかと思案しかけていると、窓の向こう側、ケーシー事務所の入り口付近に一台の馬車が停まるのが見えた。
そして、暫くすると、馬車から三人の婦人が下りだした。
その婦人方は、ケーシー事務所の者と何やら会話したかと思うと、急に、事務所に背を向け出して、ロビンが過ごすカフェテリアへと方向を変えて歩き出してきた。
そして、思った通り、彼女たちはカフェテリアに入店し、昨日、ウラス親子が席に着いた同じ場所に座ったのだった。
ロビンは、不自然にならないようにチラリと婦人の姿を確認する。
一人は、年配の女性で、あれは、確かウラスの奥方である。あとの二人は、自分と然程年齢が変わらない女性であった。
しかも、一人は見かけたことがある女性だ・・・だが、どこでだか思い出せない。
ロビンは首を捻りながら、その女性が誰だったかと記憶を手繰り寄せてみる。
そうこうしいていると、彼女たちは店員を呼び寄せて注文をしだしていた。
どうやら、この三人はコーヒーを頼んだようだ。
「お母様、今日のあのお茶会での殿方は、容姿もですが、服装のセンスも良くないし、あんなお相手と結婚とか、私には無理です!」
「ほんとにぃ!この町ではたいした殿方はいないわぁ。王都でのお茶会が恋しいわぁ」
どうやら、ウラスの奥方以外の二人はその娘たちだったようである。
そう、この会話で、ロビンも漸く見かけたことのある女性を思い出した。
『あぁ、思い出した。学校で居たなぁ。確か2つ上にわがまま娘が!』
ポン!と手を打ち、記憶もスッキリした!と微笑む。
「あなた達、言いたい事はわかるけれど。容姿なんかよりも大事なのはお金よ」
母親は、分厚い化粧を施した顔を娘たちへ向ける。
「でもぉ、お金だってぇ、こんな田舎ではたいしたお金持ちいないわぁ」
ロビンが見た事もない方の娘が、母に言い返す。
「まあ、確かにね」
母も娘の言葉に、化粧で白くした顔を少し顰めて頷く。
「王都の人ならぁ、貴族でなくても素敵なお金持ちがいたわぁ。社交界でも輝くような方がぁ」
先程の娘が目を輝かせながら話を続けている。
「そうだけど、そんな社交界で人気の男性は、貴族でなくとも、なかなか近づけないのは知っているでしょう?」
母は呆れた目で、その娘を見やる。
「そうかもしれないけどぉ、でもぉ、私は嫌だわぁ。都会的な素敵な方と結婚したいわぁ!」
夢見心地な娘に、ため息を漏らす母は、眉間に深く皺を刻み込む。
「そんな事言って、早く見つけないと婚期を逃すわよ!」
母は、ギロリと睨みつけると、先程から黙っていたロビンが見知いる娘が口を挟みだした。
「お母様、私への当てつけですか!」
娘がムッとして、母を睨んで見せる。
それには、顔を厚く化粧した母が慌てて、娘をとりなしだした。
「何を言っているの。うちのような代々「平民議員」を輩出している由緒正しい家柄の娘が、その辺の家の息子に嫁がすなんて出来ないでしょう?良い所の家の息子でないと、あなたには不釣り合いよ」
そう言って、母は、先程、店員が運んでくれた香り高いコーヒーではなく、水を飲んで喉を潤した。
「でしたらぁ、尚更ぁ、こんな片田舎ではぁ、お姉様のお相手を見つけるのは難しいんでなくてぇ。やっぱりぃ、王都で見つける方がいいわぁ。お兄様の選挙が早く終わって欲しいわぁ」
王都での結婚を夢見るのは、どうやらケーシーの妹のようだ。
「ほんとにね。今回は他にも立候補がいるし。普段なら、選挙も気にせずに王都で過ごせたのに。ケーシーが出ることになったから、戻って来たけども」
ケーシーの姉となる娘も不満顔で相づちを打つ。
「はァ、本当につまらないわぁ。この町ってぇ、ホントにぃ、いい男の一人もいないしぃ」
妹は、コーヒーをすすりながら、そう呟く。
「一人いるかも・・・」
妹の嘆きに対して、唐突に、姉がそう口にした。
その言葉に、母と妹が姉を凝視して見つめる。
「いるわ。ほらっ!ハロルド商会の会頭エディよ!」
身を乗り出して、姉が母と妹二人の顔を順繰りに見てから口の端を上げて微笑む。
姉は、何か得た様に一人頷くが、母と妹は、その言葉に白けていく。
「バカバカしい。ハロルド商会の息子二人は、もう既婚者よ」
母が娘の発言を小ばかにして言い返す。
「そうよぉ。いくらお姉さまがぁ、婚期を逃してしまっているからってぇ、妾とかはおよしになった方がいいわぁ」
妹も呆れて、姉に対する言葉もキツイ。
「あらっ!知らないの?ハロルド商会の会頭は、もう直、離縁するって」
しかし、姉は、そんな二人に構わず、自分が持つ最高の情報を教えてやる。
すると、母と妹が目を丸くしたのだった。
「そりゃあ、私も相手は初婚がいいわ。でも、この際、仕方ないじゃないの。相手は先に一度、婚姻してしまっていたんだし。たまたま、出会いが遅かっただけと、割り切るしかないわ」
姉はうっとりとした声でそう言いだしていた。
その言葉に一番驚いたのは、隣席にいるロビンだった。
昔から、かなり我儘で変わり者だった印象のこの姉の方だけど、年齢を重ねてからも、尚もパワーアップしてるようだ。
『やばいのが居てる。しかも、兄さんの離縁の話、身内でないとこにも届いてるじゃないか!』
ロビンは少しの焦りを覚えながら、また、じっくりと耳を澄ませる。
「その情報は確かなの?」
母が分厚い化粧を施した口元を歪め、姉の方を見つめる。
「ええ、確かな筋よ。ねえ、お母様、とってもいい良縁だと思わない?エディは、「平民議員」の身内が欲しいのよ。ケーシーが「平民議員」になり、私がエディの妻になれば、とてもいい関係じゃない?彼は王都で、既に事業もしているみたいだし。王都の平民街にもお屋敷もあるのよ。最高じゃない?」
姉の言葉に、今度は、母がほくそ笑む。
「でもぉ、それだとぉ、お姉様だけずるいぃ。私もエディがいいわぁ!」
母と姉が、エディとの婚姻に価値を見出し頷きあっていると、妹が急に不貞腐れだした。
「あなたはまだ若いのだから、後妻なんておやめなさい。そうねぇ・・そうだわ!あなたは、アッシュにしたらいいのよ!」
姉は、妹の不機嫌を諫める為に、少しだけ思案して見せてから、事も無げに、弟ケーシーの対抗馬であるアッシュを勧める。
「アッシュってぇ?」
妹の不機嫌は変わらず、姉が告げた名を訝しげに思いながらも問い返してみる。
「ケーシーの対抗馬よ。ほらっ!役場の秀才よ!」
姉は目を輝かせながら、妹にアッシュのアピールをしていくが、妹はまた不機嫌になる。
「その方ぁ、ケントくんのお話だとぉ、頭が良いらしいけどぉ、仕事はできなくてぇ、ボンクラと聞いたわぁ!」
姉に小ばかにされたと思い妹は怒り出したが、そこは年の功かで、姉は妹を言いくるめる。
「ケントの話は嘘よ。もし、そうだとしてもよ。選挙後に、ハロルド商会で重役として迎えてあげるから、心配しなくてもいいわ」
姉の提案に、妹も少し気持ちが落ち着き、目を輝かせだす。
「ちょっと、不愛想かもしれないけど、年を重ねてゆけば良い関係になれるわ!」
姉に後押しされて、妹も「そうねぇ!」と頷き応える。
「まあ、良い縁談がまとまりそうねぇ」
母がそう言って、高らかに笑う。
その近くでは、ロビンが顔面蒼白になりながら、『水くれ、吐きそうだ!』と少し体を強張らせていたのだった。
薫り高いコーヒーを口に運んで、一息を付く。
そして、窓からケーシー事務所を視察するが、今日も昨日と変わらずのようだ。
店にも、ロビンが訪れてからは、ケーシーたちを見かけることもなく。
正直、暇な状態だ。
午前中に、母イボンヌと会い、恐ろしい宣言を投げかけられて、ロビンの心は下降気味。
こんな時は、昨日の様に、ウラス親子の話が聞きたたかったのにと、少々ロビンは不貞腐れ気味でもあった。
だから、今日はもうカフェテリアを離れて、アッシュの事務所に赴こうかと思案しかけていると、窓の向こう側、ケーシー事務所の入り口付近に一台の馬車が停まるのが見えた。
そして、暫くすると、馬車から三人の婦人が下りだした。
その婦人方は、ケーシー事務所の者と何やら会話したかと思うと、急に、事務所に背を向け出して、ロビンが過ごすカフェテリアへと方向を変えて歩き出してきた。
そして、思った通り、彼女たちはカフェテリアに入店し、昨日、ウラス親子が席に着いた同じ場所に座ったのだった。
ロビンは、不自然にならないようにチラリと婦人の姿を確認する。
一人は、年配の女性で、あれは、確かウラスの奥方である。あとの二人は、自分と然程年齢が変わらない女性であった。
しかも、一人は見かけたことがある女性だ・・・だが、どこでだか思い出せない。
ロビンは首を捻りながら、その女性が誰だったかと記憶を手繰り寄せてみる。
そうこうしいていると、彼女たちは店員を呼び寄せて注文をしだしていた。
どうやら、この三人はコーヒーを頼んだようだ。
「お母様、今日のあのお茶会での殿方は、容姿もですが、服装のセンスも良くないし、あんなお相手と結婚とか、私には無理です!」
「ほんとにぃ!この町ではたいした殿方はいないわぁ。王都でのお茶会が恋しいわぁ」
どうやら、ウラスの奥方以外の二人はその娘たちだったようである。
そう、この会話で、ロビンも漸く見かけたことのある女性を思い出した。
『あぁ、思い出した。学校で居たなぁ。確か2つ上にわがまま娘が!』
ポン!と手を打ち、記憶もスッキリした!と微笑む。
「あなた達、言いたい事はわかるけれど。容姿なんかよりも大事なのはお金よ」
母親は、分厚い化粧を施した顔を娘たちへ向ける。
「でもぉ、お金だってぇ、こんな田舎ではたいしたお金持ちいないわぁ」
ロビンが見た事もない方の娘が、母に言い返す。
「まあ、確かにね」
母も娘の言葉に、化粧で白くした顔を少し顰めて頷く。
「王都の人ならぁ、貴族でなくても素敵なお金持ちがいたわぁ。社交界でも輝くような方がぁ」
先程の娘が目を輝かせながら話を続けている。
「そうだけど、そんな社交界で人気の男性は、貴族でなくとも、なかなか近づけないのは知っているでしょう?」
母は呆れた目で、その娘を見やる。
「そうかもしれないけどぉ、でもぉ、私は嫌だわぁ。都会的な素敵な方と結婚したいわぁ!」
夢見心地な娘に、ため息を漏らす母は、眉間に深く皺を刻み込む。
「そんな事言って、早く見つけないと婚期を逃すわよ!」
母は、ギロリと睨みつけると、先程から黙っていたロビンが見知いる娘が口を挟みだした。
「お母様、私への当てつけですか!」
娘がムッとして、母を睨んで見せる。
それには、顔を厚く化粧した母が慌てて、娘をとりなしだした。
「何を言っているの。うちのような代々「平民議員」を輩出している由緒正しい家柄の娘が、その辺の家の息子に嫁がすなんて出来ないでしょう?良い所の家の息子でないと、あなたには不釣り合いよ」
そう言って、母は、先程、店員が運んでくれた香り高いコーヒーではなく、水を飲んで喉を潤した。
「でしたらぁ、尚更ぁ、こんな片田舎ではぁ、お姉様のお相手を見つけるのは難しいんでなくてぇ。やっぱりぃ、王都で見つける方がいいわぁ。お兄様の選挙が早く終わって欲しいわぁ」
王都での結婚を夢見るのは、どうやらケーシーの妹のようだ。
「ほんとにね。今回は他にも立候補がいるし。普段なら、選挙も気にせずに王都で過ごせたのに。ケーシーが出ることになったから、戻って来たけども」
ケーシーの姉となる娘も不満顔で相づちを打つ。
「はァ、本当につまらないわぁ。この町ってぇ、ホントにぃ、いい男の一人もいないしぃ」
妹は、コーヒーをすすりながら、そう呟く。
「一人いるかも・・・」
妹の嘆きに対して、唐突に、姉がそう口にした。
その言葉に、母と妹が姉を凝視して見つめる。
「いるわ。ほらっ!ハロルド商会の会頭エディよ!」
身を乗り出して、姉が母と妹二人の顔を順繰りに見てから口の端を上げて微笑む。
姉は、何か得た様に一人頷くが、母と妹は、その言葉に白けていく。
「バカバカしい。ハロルド商会の息子二人は、もう既婚者よ」
母が娘の発言を小ばかにして言い返す。
「そうよぉ。いくらお姉さまがぁ、婚期を逃してしまっているからってぇ、妾とかはおよしになった方がいいわぁ」
妹も呆れて、姉に対する言葉もキツイ。
「あらっ!知らないの?ハロルド商会の会頭は、もう直、離縁するって」
しかし、姉は、そんな二人に構わず、自分が持つ最高の情報を教えてやる。
すると、母と妹が目を丸くしたのだった。
「そりゃあ、私も相手は初婚がいいわ。でも、この際、仕方ないじゃないの。相手は先に一度、婚姻してしまっていたんだし。たまたま、出会いが遅かっただけと、割り切るしかないわ」
姉はうっとりとした声でそう言いだしていた。
その言葉に一番驚いたのは、隣席にいるロビンだった。
昔から、かなり我儘で変わり者だった印象のこの姉の方だけど、年齢を重ねてからも、尚もパワーアップしてるようだ。
『やばいのが居てる。しかも、兄さんの離縁の話、身内でないとこにも届いてるじゃないか!』
ロビンは少しの焦りを覚えながら、また、じっくりと耳を澄ませる。
「その情報は確かなの?」
母が分厚い化粧を施した口元を歪め、姉の方を見つめる。
「ええ、確かな筋よ。ねえ、お母様、とってもいい良縁だと思わない?エディは、「平民議員」の身内が欲しいのよ。ケーシーが「平民議員」になり、私がエディの妻になれば、とてもいい関係じゃない?彼は王都で、既に事業もしているみたいだし。王都の平民街にもお屋敷もあるのよ。最高じゃない?」
姉の言葉に、今度は、母がほくそ笑む。
「でもぉ、それだとぉ、お姉様だけずるいぃ。私もエディがいいわぁ!」
母と姉が、エディとの婚姻に価値を見出し頷きあっていると、妹が急に不貞腐れだした。
「あなたはまだ若いのだから、後妻なんておやめなさい。そうねぇ・・そうだわ!あなたは、アッシュにしたらいいのよ!」
姉は、妹の不機嫌を諫める為に、少しだけ思案して見せてから、事も無げに、弟ケーシーの対抗馬であるアッシュを勧める。
「アッシュってぇ?」
妹の不機嫌は変わらず、姉が告げた名を訝しげに思いながらも問い返してみる。
「ケーシーの対抗馬よ。ほらっ!役場の秀才よ!」
姉は目を輝かせながら、妹にアッシュのアピールをしていくが、妹はまた不機嫌になる。
「その方ぁ、ケントくんのお話だとぉ、頭が良いらしいけどぉ、仕事はできなくてぇ、ボンクラと聞いたわぁ!」
姉に小ばかにされたと思い妹は怒り出したが、そこは年の功かで、姉は妹を言いくるめる。
「ケントの話は嘘よ。もし、そうだとしてもよ。選挙後に、ハロルド商会で重役として迎えてあげるから、心配しなくてもいいわ」
姉の提案に、妹も少し気持ちが落ち着き、目を輝かせだす。
「ちょっと、不愛想かもしれないけど、年を重ねてゆけば良い関係になれるわ!」
姉に後押しされて、妹も「そうねぇ!」と頷き応える。
「まあ、良い縁談がまとまりそうねぇ」
母がそう言って、高らかに笑う。
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