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第1部 第24話
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サンテが営む町工場は、トウの町の中心部から東に少し離れたところに存在していた。
町工場は、トウの町では、そこそこの大きさで、そこには、従業員も10数名ほどおり、皆、忙しく働いている。
アッシュは、ここに訪れたのは、今回が初めてで、もちろん、社長であるサンテと会うのも今日が初めてであった。
おまけに、家では、サンテのことを父が勤めるところの「社長」と言い、名前ですら呼んでいなかったくらいに認識が薄かったのである。だから、サンテがどのような人物なのか皆目見当がつかない。
ただ、此度の父による退職騒動で、このサンテの人柄を知り、アッシュとしては、大切な恩人の一人と数えていい人にはなってはいた。
でも、これは父ウォルトに関してのもので、アッシュ自身が置かれた状況からはどう変わっていくのかは正直わからい。
少し、怖さを持ちながら、アッシュはラドと共に、サンテとの面会を仕事場で働く者に尋ね、申し出た。
アッシュとラドは、サンテへの取次ぎまでの時間、静かに待ちながら、目だけを動かしサンテが営む工場をひっそりと見学する。
父ウォルトに職場の話を聞いたことはあったが、何度も離職をしていることから、サンテのところの仕事についてはあまり記憶になかった。
そんなアッシュが、今、目にしているのは、動物の皮を鞣しているところだ。
工場の中にはいろいろな薬液が大きな煮釜に入れられており、あちこちで湯気が立ち昇る。
『父さんは、こんなことをしていたのか・・』
薬液の入った煮釜に大きな動物の皮を入れて、それを火で煮だし、時折、職人が長い木の棒で掻きまわしたりしている。
そんな一連の作業を眺めていると、人の好さそうな年配の男がやって来て、声を掛けてくれた。
「お待たせしてすみません。良かったら、奥の部屋で話を聞きましょうか?」
サンテは、自分の息子に近い年齢の二人の青年に、物腰柔らかく接する。
その姿に、また、アッシュはサンテの人柄に更なる好感を抱いたのは言うまでもない。
二人が通された社長室では、サンテと向かい合い、室内に備わるソファーにアッシュとラドが隣り合い腰をかけさせて貰う。
「すみません。突然押しかけて申し訳ありません。私は、こちらでお世話になっております父ウォルトの息子で、アッシュと申します」と、アッシュは丁寧なあいさつを示した。
「やあ、君がウォルトの息子か?役場での君のことは聞いてるよ」
朗らかに笑いながら、うんうんとアッシュを眺めながら頷いている。
そんな柔らかな雰囲気の中、アッシュは手に汗をかきながら、少し身構えて、サンテに話しかける。
「あのう、先日は、父がまたご迷惑をおかけして、大変申し訳ありませんでした」
アッシュは口から出た言葉の勢いと共に、頭も下げて謝罪をした。
「いやいや、君が謝ることじゃないよ。君の親父さんのことは雇う前から噂はきいていたから、今回も想定内というか、まあ、長年、経営をしているとだなぁ、こういうことは良くあることでな。そんなに驚くことでもないんだよ」
サンテは、アッシュに頭を上げさせながら、「本当に気にするな」と小さく笑う。
「あ、ありがとうございます」
アッシュは頭を上げたが、申し訳なさを顔に浮かべながら目を伏せた。
「ところで、今日はそれだけで来たんじゃないんだろ?」
サンテは、アッシュとラドの顔を見渡しながら、二人に告げてきた。
「あっ、はい。そうなんです・・」
アッシュが素早く返事をして、隣に座るラドと目を見合わせて頷く。
それと同時に、ラドが手にしていた皮鞄から、宣伝用の紙を取り出して、サンテの前に静かに置いた。
「君が選挙に出る事になったのか?」
ほぉーっと、深い息を吐きだし、サンテが宣伝用の紙をじっくりと眺める。
その姿に、アッシュは緊張が走っていく。
「そうかい、君がなぁ。いやあ、若いのに大した度胸だな」
あははと笑う声が零れた。
それに、安堵したアッシュが「そうなんですよ」と少し、はにかみながら呟く。
だが、隣にいるラドはアッシュとは逆に、美しい顔が冷ややかになっていく。
「しかし、本当に立候補するとはなぁ」
サンテの笑う声が急にピタリと止まり、声も低くなる。
先程まで、朗らかで、人の良い印象しかなかったサンテがガラリと変わり出した。
「こんなことされると、困るな」
そう呟くと、アッシュの顔が書かれた宣伝用の紙をぐしゃりと手で握りつぶした。
えっ!声には辛うじて出はしなかったが、アッシュは物凄く驚いてしまった。
「お前さんには悪いが、私にも色々とある」
サンテは、アッシュたちに目線も合わせずにいる。そして、小さく言葉を発した。
「悪い事は言わん、立候補は今からでも取り下げた方がいい」
サンテは尚も顔を上げずにいた。
何か、彼には深い事情があるようだ。そんな風に感じ取れるサンテの言動や行動から、アッシュもどう答えればいいのか?と戸惑いが生じる。
「取り下げなんて出来ませんよ。規約にもありますからね」
そう応えたのは、ずっと黙っていたラドである。
「あなたがどんな立場か知らないが、そんなことは、こちらには関係はない。ただ、これはあなた自身にもいい機会なんじゃないですか?断ち切れるチャンスかもしれませんよ?」
ラドが美しい顔に薄い笑みを浮かべて、サンテを見やる。
サンテはラドの言葉に、ゆっくりと顔を上げて、目を大きく見開いてみせたのだった。
「ここで機会を逃したら、あなたは、この先もそのまんまだ」
ふっと、息を吐きだして、ラドは、サンテをみて嘲笑う。
「お前さんらに何がわかる」
唸るように声を出して、サンテが言葉を吐きだした。
「さあね、わからないな、そもそも私には興味もない。あなたが潰れていこうが、これからどうなっていこうかも」
さらりと、ラドが返した。
そして、ラドがソファーからゆっくりと立ち上がる。
「行きましょうか?ここに居ると、ご迷惑みたいですから」
アッシュは、またしても何も言えずに引っ立てられるように、サンテの営む工場を後にする。
「あっ、あの、さっきのはどういう?・・あの言葉はなんだ?」
訳がわからないアッシュに、ラドが歩く歩調を緩めながら話かけられたことに返答をする。
「赤毛が「見解不可」としていたでしょ?それですよ」
ラドの言葉の意味がよりわからないので、アッシュは立ち止まり、考え込む。
その姿に、ラドは美しい顔の眉間に皺を刻む。
「迷いがあるんですよ。サンテに。ウラスと幼馴染だから切れない何かがあるんでしょうよ。酪農家の家と鞣した皮を生産する家。古くから深い繋がりがありそうですよ。だから、ちょっと、赤毛の示した言葉に沿って、私なりに一石投じてみたんですよ」
口角を上げながら、ラドは舌先でぺろりと唇を舐める。
「投げた石で、意見がきっぱり定まればと思ってですね。宙ぶらりんこそ、怖いじゃないですか?」
ラドはそう言葉にして、ふふっと笑った。
その姿に、アッシュは目を瞠り、暫く、動けなくなる。
『こえーよ。ラド、あんた何者なのさ!』
アッシュが心で呟いていると、
ラドが「ここで時間潰してる暇ないですよ。次、行きますよ」と明るく声掛けてくるのだった。
町工場は、トウの町では、そこそこの大きさで、そこには、従業員も10数名ほどおり、皆、忙しく働いている。
アッシュは、ここに訪れたのは、今回が初めてで、もちろん、社長であるサンテと会うのも今日が初めてであった。
おまけに、家では、サンテのことを父が勤めるところの「社長」と言い、名前ですら呼んでいなかったくらいに認識が薄かったのである。だから、サンテがどのような人物なのか皆目見当がつかない。
ただ、此度の父による退職騒動で、このサンテの人柄を知り、アッシュとしては、大切な恩人の一人と数えていい人にはなってはいた。
でも、これは父ウォルトに関してのもので、アッシュ自身が置かれた状況からはどう変わっていくのかは正直わからい。
少し、怖さを持ちながら、アッシュはラドと共に、サンテとの面会を仕事場で働く者に尋ね、申し出た。
アッシュとラドは、サンテへの取次ぎまでの時間、静かに待ちながら、目だけを動かしサンテが営む工場をひっそりと見学する。
父ウォルトに職場の話を聞いたことはあったが、何度も離職をしていることから、サンテのところの仕事についてはあまり記憶になかった。
そんなアッシュが、今、目にしているのは、動物の皮を鞣しているところだ。
工場の中にはいろいろな薬液が大きな煮釜に入れられており、あちこちで湯気が立ち昇る。
『父さんは、こんなことをしていたのか・・』
薬液の入った煮釜に大きな動物の皮を入れて、それを火で煮だし、時折、職人が長い木の棒で掻きまわしたりしている。
そんな一連の作業を眺めていると、人の好さそうな年配の男がやって来て、声を掛けてくれた。
「お待たせしてすみません。良かったら、奥の部屋で話を聞きましょうか?」
サンテは、自分の息子に近い年齢の二人の青年に、物腰柔らかく接する。
その姿に、また、アッシュはサンテの人柄に更なる好感を抱いたのは言うまでもない。
二人が通された社長室では、サンテと向かい合い、室内に備わるソファーにアッシュとラドが隣り合い腰をかけさせて貰う。
「すみません。突然押しかけて申し訳ありません。私は、こちらでお世話になっております父ウォルトの息子で、アッシュと申します」と、アッシュは丁寧なあいさつを示した。
「やあ、君がウォルトの息子か?役場での君のことは聞いてるよ」
朗らかに笑いながら、うんうんとアッシュを眺めながら頷いている。
そんな柔らかな雰囲気の中、アッシュは手に汗をかきながら、少し身構えて、サンテに話しかける。
「あのう、先日は、父がまたご迷惑をおかけして、大変申し訳ありませんでした」
アッシュは口から出た言葉の勢いと共に、頭も下げて謝罪をした。
「いやいや、君が謝ることじゃないよ。君の親父さんのことは雇う前から噂はきいていたから、今回も想定内というか、まあ、長年、経営をしているとだなぁ、こういうことは良くあることでな。そんなに驚くことでもないんだよ」
サンテは、アッシュに頭を上げさせながら、「本当に気にするな」と小さく笑う。
「あ、ありがとうございます」
アッシュは頭を上げたが、申し訳なさを顔に浮かべながら目を伏せた。
「ところで、今日はそれだけで来たんじゃないんだろ?」
サンテは、アッシュとラドの顔を見渡しながら、二人に告げてきた。
「あっ、はい。そうなんです・・」
アッシュが素早く返事をして、隣に座るラドと目を見合わせて頷く。
それと同時に、ラドが手にしていた皮鞄から、宣伝用の紙を取り出して、サンテの前に静かに置いた。
「君が選挙に出る事になったのか?」
ほぉーっと、深い息を吐きだし、サンテが宣伝用の紙をじっくりと眺める。
その姿に、アッシュは緊張が走っていく。
「そうかい、君がなぁ。いやあ、若いのに大した度胸だな」
あははと笑う声が零れた。
それに、安堵したアッシュが「そうなんですよ」と少し、はにかみながら呟く。
だが、隣にいるラドはアッシュとは逆に、美しい顔が冷ややかになっていく。
「しかし、本当に立候補するとはなぁ」
サンテの笑う声が急にピタリと止まり、声も低くなる。
先程まで、朗らかで、人の良い印象しかなかったサンテがガラリと変わり出した。
「こんなことされると、困るな」
そう呟くと、アッシュの顔が書かれた宣伝用の紙をぐしゃりと手で握りつぶした。
えっ!声には辛うじて出はしなかったが、アッシュは物凄く驚いてしまった。
「お前さんには悪いが、私にも色々とある」
サンテは、アッシュたちに目線も合わせずにいる。そして、小さく言葉を発した。
「悪い事は言わん、立候補は今からでも取り下げた方がいい」
サンテは尚も顔を上げずにいた。
何か、彼には深い事情があるようだ。そんな風に感じ取れるサンテの言動や行動から、アッシュもどう答えればいいのか?と戸惑いが生じる。
「取り下げなんて出来ませんよ。規約にもありますからね」
そう応えたのは、ずっと黙っていたラドである。
「あなたがどんな立場か知らないが、そんなことは、こちらには関係はない。ただ、これはあなた自身にもいい機会なんじゃないですか?断ち切れるチャンスかもしれませんよ?」
ラドが美しい顔に薄い笑みを浮かべて、サンテを見やる。
サンテはラドの言葉に、ゆっくりと顔を上げて、目を大きく見開いてみせたのだった。
「ここで機会を逃したら、あなたは、この先もそのまんまだ」
ふっと、息を吐きだして、ラドは、サンテをみて嘲笑う。
「お前さんらに何がわかる」
唸るように声を出して、サンテが言葉を吐きだした。
「さあね、わからないな、そもそも私には興味もない。あなたが潰れていこうが、これからどうなっていこうかも」
さらりと、ラドが返した。
そして、ラドがソファーからゆっくりと立ち上がる。
「行きましょうか?ここに居ると、ご迷惑みたいですから」
アッシュは、またしても何も言えずに引っ立てられるように、サンテの営む工場を後にする。
「あっ、あの、さっきのはどういう?・・あの言葉はなんだ?」
訳がわからないアッシュに、ラドが歩く歩調を緩めながら話かけられたことに返答をする。
「赤毛が「見解不可」としていたでしょ?それですよ」
ラドの言葉の意味がよりわからないので、アッシュは立ち止まり、考え込む。
その姿に、ラドは美しい顔の眉間に皺を刻む。
「迷いがあるんですよ。サンテに。ウラスと幼馴染だから切れない何かがあるんでしょうよ。酪農家の家と鞣した皮を生産する家。古くから深い繋がりがありそうですよ。だから、ちょっと、赤毛の示した言葉に沿って、私なりに一石投じてみたんですよ」
口角を上げながら、ラドは舌先でぺろりと唇を舐める。
「投げた石で、意見がきっぱり定まればと思ってですね。宙ぶらりんこそ、怖いじゃないですか?」
ラドはそう言葉にして、ふふっと笑った。
その姿に、アッシュは目を瞠り、暫く、動けなくなる。
『こえーよ。ラド、あんた何者なのさ!』
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