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第1部 第8話
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エディと別れた後、メイの元に戻る気になれずロビンはトウの町をぶらつく。
町では、至る所に、とある男の顔が描かれた紙が貼られている。
『トウを知り尽くす一族からの新星!ケーシー!』
同じ紙が町を覆いつくすかのような状態であちこちにある。
それを見ながら、町を行き交う人が話をする。
「新しい「平民議員」は、このケーシーって人になるんかね?」
「そうだろうな。トウからは、ずっとこの家のもんがなってるからなぁ」
人々がひそひそと囁く。
「あまり大きな声では言えんが、ここから出る奴らはちょっとなぁ」
「ああ、金の亡者みたいでよ」
「偉そうでさぁ」
「この前なんて、子どもがぶつかっただけで、物凄く怒って、洗濯代をよこせ!と脅したらしいぞ」
ひそひそとしていた声は、徐々に声量が増す。
だけど、また、声は落とされてゆく。
「でも、代わりの候補は出やしねえしよ・・」
「仕方ねえよな。王都に出て、議会なんて出れるやついないしな・・」
貼られた紙に描かれたケーシーの顔を眺めながら、一人二人とため息が零れていく。
そんな姿を見たロビンは、拳を握る。
『皆、困ってるんじゃないか。だったら、メイのお義父さんでも良いじゃないか!』
ロビンの頭には、昨夜、意欲的に話す義父の姿と義母や義祖母の顔が浮かぶ。あっ!もちろん、妻のメイの姿もだ。
エディには色々と言われたが、求めるものがいてやれる人物がいるならばと、ロビンは思い直してから、先程から、ケーシーについて話す人の元へ駆け寄っていく。
そこで、「平民議員」になる為にはどうしたらいいかと聞いてみたのだ。
集まった人は、近寄って来たのがハロルド商会の息子とわかり、皆が驚いた。
そして、ロビンが口にした言葉に、誰もが目を瞠り、驚き、そして、期待の籠る目を向ける。
だが、ロビンも今回は、彼らの期待が自分や下手をしたら、兄エディに向けられていることに気づき、ここは、はっきりと違う事を告げておいた。
それを聞いた者は、明らかに落胆の色を顔に浮かべ出した。
完全に、引き潮気味になる場に、何故か慌てたロビンが引き留めを兼ねて、人々に伝える。
「うちじゃないんだ。ハロルド商会からは出ないが、僕の身内が「平民議員」になると言っているんだ!」
ロビンの言葉に、人々はもう一度、ロビンに向き直り、話を聞くために足を止める。
「じゃあ、誰がなるんだい?」
ロビンの近くにいた女性が問い掛けると、ロビンが笑顔を向けて話し出す。
「それはね、僕の奥さんのメイ・・・」
途中まで、話をし出して首を掲げる・・・えっと?・・・言葉が続かない。
なので、もう一度仕切り直しで話をすることにした。
「それはね、僕の義理の家族で、あの、ほら、このトウの役場に勤めるアッシュのおとう・・」
人々は、アッシュの名を聞いたら、一気に騒ぎ出した。
「ええっ!アッシュって、あのアッシュさん?」
「あぁ、学校を優秀な成績で卒業した!」
「難関の役場で出された試験問題をパーフェクトで解いたという、あのアッシュ!」
『えっ!皆、最後まで聞いてくれ!』
ロビンの声は誰にも届かない状態になっている。
気付いたら、腕の良い絵師がいるところへ案内されて、次は木彫り職人がと紹介されるわで、ロビンは人々に捉まり流されていく。
それでも、彼は、出会った絵師にも、木彫り職人や印刷業者などにも「アッシュではなくて、彼の父であること」を話してはいるのだが、誰も「アッシュの父」だと告げているのに聞いてくれないでいた。
そんな訳で、夜通しあちこち連れられて、出来たものを箱に収めて、漸く、メイの元に帰り着いたのであった。
それが、今、メイが手にしている紙である。
紙には、兄のような男が描かれていて、『トウの町を、人を、誰よりも思っているのは、このアッシュ!』と書かれている。
ロビンは、頭を掻きながら、「いやぁ、あんなけ言ったのにさ」と、ちょっと不貞腐れるロビン。
「ええええっ!待って!これ兄さん?」
メイは話を聞きながら、紙に描かれている兄らしい人物を眺めて見ている。
手が小刻みに震えてくるのは、どうしようもない。
「あれ?やっぱりそうかな?でもさ、お義父さんの若い頃と設定にしてはどう?あと、名前だけど、どうもお義兄さんのが有名みたいだから、ここは、この「アッシュ」の後に、「のお父さん」と、皆で手書きしたらどうかと思うんだ。五人でやればすぐ出来るはずさ!」
ロビンは、次から次に名案を口にしていると思い込み、目を輝かせている。
「ねえ、つかぬ事聞くけど、この制作代はどうしたのよ」
メイは、心底心配顔をして見せると、ロビンはその顔を見たらすぐに自分は顔を背けた。
メイは確信を抱く、『まさかと思うが・・・』
逃げられないことは、直ぐに理解してロビンは白状した。
「エディ兄さんがうち出る際にくれたお金を取り敢えず渡してきた」
やっぱりなっと、メイはため息が零れる。
「取り敢えずはってことは、足りないってことよね?どうするのよ。お金なんてないよ」
メイが涙目になりながら、ロビンに縋り出す。
ロビンはこの顔に弱く、また、下を向いてから吐き出した。
「僕の素性はバレているから、多分、ハロルド商会に残りのお金については請求がいくかと・・・」
その言葉はわかってはいたが、メイは言葉を失う。
だってね、さっきのロビンのお義兄さんとの会話では、「迷惑をかけるな」とあったよね?と言う事はよ。お義兄さん怒るんじゃないの??
メイは、手だけでなく体の震えが止まらなくなる。
「もう、どうするのよ!!!」
思考が追い付かず、とうとう、大きな声を上げたメイに、ロビンが狼狽える。
「ごめん。あっ!でもさ、兄さんは手を貸さないとは言っていない。勝算があれば乗るはずさ!」
苦し紛れも良い所の発言だ・・メイは、怒りの眼差しを向ける。
「じゃぁ、どうするのよ!」
ロビンは思案顔を向けながら、奥で、まだ、扉越しに義父へ声を掛け続ける義兄を思う。
「正当化しよう!」
メイは、ロビンの言葉の意味がわからず、眉根を寄せてロビンを睨む。
「なんて?」
「だから、この紙を真実にすればいい、兄さんも「アッシュくんなら」と言っていたし、これが真実なら、兄さんは手を貸すはずだ!」
メイは睨みながらも、「本当でしょうね?」と再確認をしてみる。
ロビンは静かに頷いて見せた。
そこで、漸く、父ウォルトとの会話を断念した渦中の人である兄アッシュが、メイとロビンのところに来た。
で、何気に、メイが手にする紙に視線が留まると、今日一番の大声が発せられた。
「なんだ、これは!!!!!」
メイは、耳元で声を上げられて驚いた!
もちろん、さっきまで、両親のイザコザの会話でも眠っていたフェイも驚いて泣き出した。
「兄さん、ちょっとー」
メイの言いたい事はわかるが、そんなもん関係あるかっ!なんだこれは!
アッシュは、メイから紙を奪い取りマジマジと見つめてから、ロビンを見やると、へらっと笑いロビンが箱を床から持ち上げた時、一瞬、気まずそうな表情を作ったようにも見えたが、再び、いつもの笑顔を振りまいていた。
「ロビン、ちょっと聞きたいんだけれども・・」
ロビンは、アッシュの低く唸るような声を聞いた途端に、首を横に振りながら後ずさる。
「ごめん、お義兄さん、悪い事にはならないからねっ!」
「いいや、既に悪い状況だ!」
アッシュの鬼気迫るような態度に、ロビンは箱を抱えて走り出す。
それを止めようと、アッシュも手を伸ばしながら駆け出そうとした時、彼の足は床に転がる父作成の車輪がついた馬の上をすべる。
その馬はとても精巧な車輪を付けられており、アッシュは大きくその馬と共に床を走った。そして、大きな音と共に額を床に打ち付けてしまった。
『くそ親父、何故にこんなに出来の良い走る馬を一晩で作った。しかも、フェイはまだ乳飲み子で不要な玩具だろう。せめて、ガラガラと鳴るような玩具にしろよ』
彼は転げた先にある木製の馬を最後に目にしながら、これまでの精神的な疲れも相まって、痛む額を押さえたまま、意識が途切れたのだった。
町では、至る所に、とある男の顔が描かれた紙が貼られている。
『トウを知り尽くす一族からの新星!ケーシー!』
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それを見ながら、町を行き交う人が話をする。
「新しい「平民議員」は、このケーシーって人になるんかね?」
「そうだろうな。トウからは、ずっとこの家のもんがなってるからなぁ」
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「この前なんて、子どもがぶつかっただけで、物凄く怒って、洗濯代をよこせ!と脅したらしいぞ」
ひそひそとしていた声は、徐々に声量が増す。
だけど、また、声は落とされてゆく。
「でも、代わりの候補は出やしねえしよ・・」
「仕方ねえよな。王都に出て、議会なんて出れるやついないしな・・」
貼られた紙に描かれたケーシーの顔を眺めながら、一人二人とため息が零れていく。
そんな姿を見たロビンは、拳を握る。
『皆、困ってるんじゃないか。だったら、メイのお義父さんでも良いじゃないか!』
ロビンの頭には、昨夜、意欲的に話す義父の姿と義母や義祖母の顔が浮かぶ。あっ!もちろん、妻のメイの姿もだ。
エディには色々と言われたが、求めるものがいてやれる人物がいるならばと、ロビンは思い直してから、先程から、ケーシーについて話す人の元へ駆け寄っていく。
そこで、「平民議員」になる為にはどうしたらいいかと聞いてみたのだ。
集まった人は、近寄って来たのがハロルド商会の息子とわかり、皆が驚いた。
そして、ロビンが口にした言葉に、誰もが目を瞠り、驚き、そして、期待の籠る目を向ける。
だが、ロビンも今回は、彼らの期待が自分や下手をしたら、兄エディに向けられていることに気づき、ここは、はっきりと違う事を告げておいた。
それを聞いた者は、明らかに落胆の色を顔に浮かべ出した。
完全に、引き潮気味になる場に、何故か慌てたロビンが引き留めを兼ねて、人々に伝える。
「うちじゃないんだ。ハロルド商会からは出ないが、僕の身内が「平民議員」になると言っているんだ!」
ロビンの言葉に、人々はもう一度、ロビンに向き直り、話を聞くために足を止める。
「じゃあ、誰がなるんだい?」
ロビンの近くにいた女性が問い掛けると、ロビンが笑顔を向けて話し出す。
「それはね、僕の奥さんのメイ・・・」
途中まで、話をし出して首を掲げる・・・えっと?・・・言葉が続かない。
なので、もう一度仕切り直しで話をすることにした。
「それはね、僕の義理の家族で、あの、ほら、このトウの役場に勤めるアッシュのおとう・・」
人々は、アッシュの名を聞いたら、一気に騒ぎ出した。
「ええっ!アッシュって、あのアッシュさん?」
「あぁ、学校を優秀な成績で卒業した!」
「難関の役場で出された試験問題をパーフェクトで解いたという、あのアッシュ!」
『えっ!皆、最後まで聞いてくれ!』
ロビンの声は誰にも届かない状態になっている。
気付いたら、腕の良い絵師がいるところへ案内されて、次は木彫り職人がと紹介されるわで、ロビンは人々に捉まり流されていく。
それでも、彼は、出会った絵師にも、木彫り職人や印刷業者などにも「アッシュではなくて、彼の父であること」を話してはいるのだが、誰も「アッシュの父」だと告げているのに聞いてくれないでいた。
そんな訳で、夜通しあちこち連れられて、出来たものを箱に収めて、漸く、メイの元に帰り着いたのであった。
それが、今、メイが手にしている紙である。
紙には、兄のような男が描かれていて、『トウの町を、人を、誰よりも思っているのは、このアッシュ!』と書かれている。
ロビンは、頭を掻きながら、「いやぁ、あんなけ言ったのにさ」と、ちょっと不貞腐れるロビン。
「ええええっ!待って!これ兄さん?」
メイは話を聞きながら、紙に描かれている兄らしい人物を眺めて見ている。
手が小刻みに震えてくるのは、どうしようもない。
「あれ?やっぱりそうかな?でもさ、お義父さんの若い頃と設定にしてはどう?あと、名前だけど、どうもお義兄さんのが有名みたいだから、ここは、この「アッシュ」の後に、「のお父さん」と、皆で手書きしたらどうかと思うんだ。五人でやればすぐ出来るはずさ!」
ロビンは、次から次に名案を口にしていると思い込み、目を輝かせている。
「ねえ、つかぬ事聞くけど、この制作代はどうしたのよ」
メイは、心底心配顔をして見せると、ロビンはその顔を見たらすぐに自分は顔を背けた。
メイは確信を抱く、『まさかと思うが・・・』
逃げられないことは、直ぐに理解してロビンは白状した。
「エディ兄さんがうち出る際にくれたお金を取り敢えず渡してきた」
やっぱりなっと、メイはため息が零れる。
「取り敢えずはってことは、足りないってことよね?どうするのよ。お金なんてないよ」
メイが涙目になりながら、ロビンに縋り出す。
ロビンはこの顔に弱く、また、下を向いてから吐き出した。
「僕の素性はバレているから、多分、ハロルド商会に残りのお金については請求がいくかと・・・」
その言葉はわかってはいたが、メイは言葉を失う。
だってね、さっきのロビンのお義兄さんとの会話では、「迷惑をかけるな」とあったよね?と言う事はよ。お義兄さん怒るんじゃないの??
メイは、手だけでなく体の震えが止まらなくなる。
「もう、どうするのよ!!!」
思考が追い付かず、とうとう、大きな声を上げたメイに、ロビンが狼狽える。
「ごめん。あっ!でもさ、兄さんは手を貸さないとは言っていない。勝算があれば乗るはずさ!」
苦し紛れも良い所の発言だ・・メイは、怒りの眼差しを向ける。
「じゃぁ、どうするのよ!」
ロビンは思案顔を向けながら、奥で、まだ、扉越しに義父へ声を掛け続ける義兄を思う。
「正当化しよう!」
メイは、ロビンの言葉の意味がわからず、眉根を寄せてロビンを睨む。
「なんて?」
「だから、この紙を真実にすればいい、兄さんも「アッシュくんなら」と言っていたし、これが真実なら、兄さんは手を貸すはずだ!」
メイは睨みながらも、「本当でしょうね?」と再確認をしてみる。
ロビンは静かに頷いて見せた。
そこで、漸く、父ウォルトとの会話を断念した渦中の人である兄アッシュが、メイとロビンのところに来た。
で、何気に、メイが手にする紙に視線が留まると、今日一番の大声が発せられた。
「なんだ、これは!!!!!」
メイは、耳元で声を上げられて驚いた!
もちろん、さっきまで、両親のイザコザの会話でも眠っていたフェイも驚いて泣き出した。
「兄さん、ちょっとー」
メイの言いたい事はわかるが、そんなもん関係あるかっ!なんだこれは!
アッシュは、メイから紙を奪い取りマジマジと見つめてから、ロビンを見やると、へらっと笑いロビンが箱を床から持ち上げた時、一瞬、気まずそうな表情を作ったようにも見えたが、再び、いつもの笑顔を振りまいていた。
「ロビン、ちょっと聞きたいんだけれども・・」
ロビンは、アッシュの低く唸るような声を聞いた途端に、首を横に振りながら後ずさる。
「ごめん、お義兄さん、悪い事にはならないからねっ!」
「いいや、既に悪い状況だ!」
アッシュの鬼気迫るような態度に、ロビンは箱を抱えて走り出す。
それを止めようと、アッシュも手を伸ばしながら駆け出そうとした時、彼の足は床に転がる父作成の車輪がついた馬の上をすべる。
その馬はとても精巧な車輪を付けられており、アッシュは大きくその馬と共に床を走った。そして、大きな音と共に額を床に打ち付けてしまった。
『くそ親父、何故にこんなに出来の良い走る馬を一晩で作った。しかも、フェイはまだ乳飲み子で不要な玩具だろう。せめて、ガラガラと鳴るような玩具にしろよ』
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