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第1部 第5話
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家に着くと、今日も妹メイがフェイを抱きかかえて出迎えてくれた。
「おかえりなさい」
昨日と変わらない挨拶だが、どこか声が沈んでいる・・・さては、何かあったな。
アッシュは目を細めて、メイの顔を伺う。
すると、メイが少し俯いた。
「何かあったな?」
鋭い兄の言葉に、メイは正直に話をしだす。
「父さんがね、また、仕事辞めてきちゃってさ」
メイが吐き出す言葉にため息を零すが、アッシュも聞きなれた言葉ゆえに、動揺は軽い。
「ほぅ、また、辞めたのか、あいつ」
フンと鼻を鳴らして、アッシュは口角を上げる。
「でね、帰って来たんだけど。それだけではなくて、勤め先の社長も追いかけて来てね」
続く、妹の話に、アッシュは驚き、今度は目を見開いてしまった。
「えっ!社長が怒鳴り込んできたのか?」
アッシュの頭には、明日、朝一で父のことで謝りに行かねばならぬのかと、重い感情が流れ込む。
一方のメイも兄の言葉に少し驚いては見せたが、ここは冷静に昼にあった出来事を伝える。
「えっ!いやぁ、怒鳴り込んできたというよりは、諭しに来てくれたようで・・」
妹が言いよどみつつも、昼間に起きた騒動について話し出す。
今日、珍しく朝早くから起きて、どこか浮足立つ父ウォルトは、ここ数年お世話になっている仕事場へ向かった。
で、いつもの通り仕事をしつつ、社長が仕事場に顔を出す時を今か今かと心待ちにしながら待っていたらしい。
そうして、待ち焦がれた社長が顔を出すと、普段は近寄りもしないウォルトから声を掛けに行ったのだった。
人生経験も豊富で、また、人の良い出来た社長は、彼の声掛けを素直に受けて、社長室に招き入れる。
社長は、これまでのウォルトの飽き性で突発的な行動による離職のことは知っている。
それもわかっての採用であるこの社長は、本当に懐の深い男であった。
なので、ウォルトの行動も見えていた。
まあ、飽き性で困った行動をする奴だが、大人しくて、この仕事場では真面目に働いている。
その評価もあることから、ウォルトが口にするだろう発言を認めず、考えを改めさせることを考えながら、ウォルトの言葉を待った。
「あのう、今日でこちらを辞めたいと思いまして・・」
社長は、やっぱりなと思いながらも、とりあえず理由を聞いてみた。
「いやぁ、わたしにはやっぱり合わないかと思って」
社長は呆れた顔をしながら黙って聞いていたが、
心の中では、『その年で、今更合わないとかないだろう。しかも、お前はこれまで何度も仕事を変わてきたんだぞ・・』と問いかける。
「で、ここを辞めて、お前さんどうするんだい?うちには、まだ確かお前のおふくろさんがいるし、奥方もいるだろう。年若いせがれだけでは苦労しないか?」
少し、現実を教えようと、社長は、ウォルトに話しかけた。すると、
「いやあ、それは大丈夫です。わたし、「平民議員」になろうかと」
にこやかに話しだすウォルトを前に、社長は耳を疑う。
「えっ!?なんだって!」
声が裏返りそうになった。掛けていた椅子からも落ちそうになった。社長は驚き、しばし固まってしまった。
「あっ、いやぁ、「平民議員」ですよ」
頭を掻きながら呟くウォルトに、社長は思わず手を伸ばし肩を揺さぶり出した。
「お前さん、本気か!か・・家族のことを考えてるか!」
ガクガクと揺さぶられながらも、ウォルトは昨晩の家族との会話を思い出して、それを社長に告げる。
「み・・みんな、さ、賛成して、くれて。あっ、でも、むっ、息子は、お、怒ってたかなぁ」
少しだけ、アッシュがぎゃんぎゃんと吠えていた姿が頭に浮かぶが、そこはいつものことだと流してみた。
社長は、ウォルトの言葉で揺さぶる手を止めてしまった。
『ええっ!なんだって!家族皆が賛成なの?』
再び固まってしまった社長の姿に、納得頂けたかと思ったウォルトは、その隙に、椅子から立ち上がり、会釈してから「長い間、お世話になりました」と、社長室から、いや、仕事場からも退散したのだった。
しかし、とてもとても懐が深く、人の良い社長は、このままでいられなかった。
ウォルトを追いかけて、家にやって来て、祖母やメイ(母はパート中で留守)も交えて、父を説得しだしたのだ。
そんな社長に、初めは、祖母も「息子が大きな決断をしたんでな、親として支えてやりたいんじゃあ」だとかで、息子ウォルトの味方をしていたが、社長の容赦ない言葉に、祖母はすぐに口を噤みだした。
「ウォルト、考えなおせ。普通の仕事が続かないお前が、なんで、「平民議員」になれんだ。お前、うちのトウのこともよく知らないだろ?因みに聞くが、今、トウから出ている「平民議員」の名わかるか?」
「この国の周辺の国の名は知ってるか?」
「飽き性のお前は、勉強だってしてきてねえんだろ?それじゃあ、なれねえよ・・」
「お前のこの行動で、せがれがつれえ思いするぞ!あんだけ優秀なやつを潰すな!お前より、せがれのがよっぽど向いてるぞ!」
と、散々、ウォルトはこき下ろされた。
ウォルトは、のろのろと立ち上がり、社長の前にも関わらず言葉も発せずに、小さな客間を出て、自室に引きこもりに行った。
その姿を、皆で眺めながら、メイが家族を代表として、社長に向き直り謝罪をした。
「たぶん、しばらく出てこないかと思います。今夜、兄が父に諦める様に話す予定でしたので、そのぅ、少し助かりました」
メイの言葉で、社長も少し安堵して見せる。
『やっぱり、賛成じゃなかったんだな』とメイの複雑な顔を見ながら思い、これまでの家族の苦労も兼ねて、社長はメイへと話を返す。
「暫く、欠勤扱いにしておくよ」
社長の言葉に深く頭を下げて見送ったことを、兄に話す。
「良い人過ぎるな・・」
アッシュは、目頭が少し熱くなり、父の仕事場の社長に本当に感謝した。
「で、父さんは籠ってるのか?」
家の奥を見つめながら、アッシュがぼやく。
「うん。でも、ご飯食べたりしてるよ」
少しむずがり出したフェイを抱きかかえ直しながら、メイは答える。
「あと、フェイに玩具作ってくれたり」
足元にある木製の玩具を差しながら、メイが苦笑いする。
昔から、父が得意とする木製工芸である。
かなりの腕前である父に対して、子どもながらに熱心に取り組む姿から、本職にしたらいいのにと思った時期もあった。
でも、飽き性な父は、きっと好きなものを短期間に作るから趣味として続くのだと、今ならわかる。
「ここで、わたしが行くと、悪い方に戻るかもな。まあ、他人に言われて、気付いたなら良かったよ」
色々と考えていたが助かったなあと、アッシュは思いながら、着替えてからダイニングへ向かうようにする。
この状態なら、祖母も母も、夢から覚めてるだろうし、敢えて、口にしなくてもいいなと思いながら、ダイニングの席に着いた。
「そういえば、ロビンはまだ帰ってないのか?」
何だか、可笑しなセリフではあるが、昨日、メイから少し聞いた話では、家族でしばらく世話になる感じだったが・・・
帰宅してから、あの屈託の無い笑顔を常に見せるロビンが姿を現さないでいることが気になったので口にしていた。
そんな中、メイがフェイを抱えながら、アッシュの夕飯の用意をしてくれている。
今日は、もう自分以外は食事を済ませて休んでいるようだ。
「あっ、うん。今日は、ハロルド商会に行ったきり帰ってないわ」
並べられた食事を口に運びながら、他家の話を掘り下げて聞くのもどうかと思いながらも、ちょっと、自分の家のゴタゴタが片付いて、気力を取り戻したアッシュが、「大丈夫なのか?」と兄らしく、妹を気遣ってみせた。
「あ・・ううん」
何だか歯切れの悪い言葉が返されるが、アッシュは食事の手は止めずにいる。
「まあ、話したくないならいいさ。ロビンが解決する為に、今、動いてるんだろうし。あいつも父親なんだし、お前とフェイの為にも頑張ってくれているんだろうしな」
もぐもぐと、咀嚼しながら、メイに優しく微笑むアッシュ。
しかし、メイはそれに流されて笑えはしなかった。
『というか、ロビンはお義兄さんに和解しに行ったんだろうか・・・』
朝のロビンの爽やかな様子、ちょっと父と似た雰囲気で出て行ったロビンの姿を思い起こす。
疑念が宿るメイであった。
「おかえりなさい」
昨日と変わらない挨拶だが、どこか声が沈んでいる・・・さては、何かあったな。
アッシュは目を細めて、メイの顔を伺う。
すると、メイが少し俯いた。
「何かあったな?」
鋭い兄の言葉に、メイは正直に話をしだす。
「父さんがね、また、仕事辞めてきちゃってさ」
メイが吐き出す言葉にため息を零すが、アッシュも聞きなれた言葉ゆえに、動揺は軽い。
「ほぅ、また、辞めたのか、あいつ」
フンと鼻を鳴らして、アッシュは口角を上げる。
「でね、帰って来たんだけど。それだけではなくて、勤め先の社長も追いかけて来てね」
続く、妹の話に、アッシュは驚き、今度は目を見開いてしまった。
「えっ!社長が怒鳴り込んできたのか?」
アッシュの頭には、明日、朝一で父のことで謝りに行かねばならぬのかと、重い感情が流れ込む。
一方のメイも兄の言葉に少し驚いては見せたが、ここは冷静に昼にあった出来事を伝える。
「えっ!いやぁ、怒鳴り込んできたというよりは、諭しに来てくれたようで・・」
妹が言いよどみつつも、昼間に起きた騒動について話し出す。
今日、珍しく朝早くから起きて、どこか浮足立つ父ウォルトは、ここ数年お世話になっている仕事場へ向かった。
で、いつもの通り仕事をしつつ、社長が仕事場に顔を出す時を今か今かと心待ちにしながら待っていたらしい。
そうして、待ち焦がれた社長が顔を出すと、普段は近寄りもしないウォルトから声を掛けに行ったのだった。
人生経験も豊富で、また、人の良い出来た社長は、彼の声掛けを素直に受けて、社長室に招き入れる。
社長は、これまでのウォルトの飽き性で突発的な行動による離職のことは知っている。
それもわかっての採用であるこの社長は、本当に懐の深い男であった。
なので、ウォルトの行動も見えていた。
まあ、飽き性で困った行動をする奴だが、大人しくて、この仕事場では真面目に働いている。
その評価もあることから、ウォルトが口にするだろう発言を認めず、考えを改めさせることを考えながら、ウォルトの言葉を待った。
「あのう、今日でこちらを辞めたいと思いまして・・」
社長は、やっぱりなと思いながらも、とりあえず理由を聞いてみた。
「いやぁ、わたしにはやっぱり合わないかと思って」
社長は呆れた顔をしながら黙って聞いていたが、
心の中では、『その年で、今更合わないとかないだろう。しかも、お前はこれまで何度も仕事を変わてきたんだぞ・・』と問いかける。
「で、ここを辞めて、お前さんどうするんだい?うちには、まだ確かお前のおふくろさんがいるし、奥方もいるだろう。年若いせがれだけでは苦労しないか?」
少し、現実を教えようと、社長は、ウォルトに話しかけた。すると、
「いやあ、それは大丈夫です。わたし、「平民議員」になろうかと」
にこやかに話しだすウォルトを前に、社長は耳を疑う。
「えっ!?なんだって!」
声が裏返りそうになった。掛けていた椅子からも落ちそうになった。社長は驚き、しばし固まってしまった。
「あっ、いやぁ、「平民議員」ですよ」
頭を掻きながら呟くウォルトに、社長は思わず手を伸ばし肩を揺さぶり出した。
「お前さん、本気か!か・・家族のことを考えてるか!」
ガクガクと揺さぶられながらも、ウォルトは昨晩の家族との会話を思い出して、それを社長に告げる。
「み・・みんな、さ、賛成して、くれて。あっ、でも、むっ、息子は、お、怒ってたかなぁ」
少しだけ、アッシュがぎゃんぎゃんと吠えていた姿が頭に浮かぶが、そこはいつものことだと流してみた。
社長は、ウォルトの言葉で揺さぶる手を止めてしまった。
『ええっ!なんだって!家族皆が賛成なの?』
再び固まってしまった社長の姿に、納得頂けたかと思ったウォルトは、その隙に、椅子から立ち上がり、会釈してから「長い間、お世話になりました」と、社長室から、いや、仕事場からも退散したのだった。
しかし、とてもとても懐が深く、人の良い社長は、このままでいられなかった。
ウォルトを追いかけて、家にやって来て、祖母やメイ(母はパート中で留守)も交えて、父を説得しだしたのだ。
そんな社長に、初めは、祖母も「息子が大きな決断をしたんでな、親として支えてやりたいんじゃあ」だとかで、息子ウォルトの味方をしていたが、社長の容赦ない言葉に、祖母はすぐに口を噤みだした。
「ウォルト、考えなおせ。普通の仕事が続かないお前が、なんで、「平民議員」になれんだ。お前、うちのトウのこともよく知らないだろ?因みに聞くが、今、トウから出ている「平民議員」の名わかるか?」
「この国の周辺の国の名は知ってるか?」
「飽き性のお前は、勉強だってしてきてねえんだろ?それじゃあ、なれねえよ・・」
「お前のこの行動で、せがれがつれえ思いするぞ!あんだけ優秀なやつを潰すな!お前より、せがれのがよっぽど向いてるぞ!」
と、散々、ウォルトはこき下ろされた。
ウォルトは、のろのろと立ち上がり、社長の前にも関わらず言葉も発せずに、小さな客間を出て、自室に引きこもりに行った。
その姿を、皆で眺めながら、メイが家族を代表として、社長に向き直り謝罪をした。
「たぶん、しばらく出てこないかと思います。今夜、兄が父に諦める様に話す予定でしたので、そのぅ、少し助かりました」
メイの言葉で、社長も少し安堵して見せる。
『やっぱり、賛成じゃなかったんだな』とメイの複雑な顔を見ながら思い、これまでの家族の苦労も兼ねて、社長はメイへと話を返す。
「暫く、欠勤扱いにしておくよ」
社長の言葉に深く頭を下げて見送ったことを、兄に話す。
「良い人過ぎるな・・」
アッシュは、目頭が少し熱くなり、父の仕事場の社長に本当に感謝した。
「で、父さんは籠ってるのか?」
家の奥を見つめながら、アッシュがぼやく。
「うん。でも、ご飯食べたりしてるよ」
少しむずがり出したフェイを抱きかかえ直しながら、メイは答える。
「あと、フェイに玩具作ってくれたり」
足元にある木製の玩具を差しながら、メイが苦笑いする。
昔から、父が得意とする木製工芸である。
かなりの腕前である父に対して、子どもながらに熱心に取り組む姿から、本職にしたらいいのにと思った時期もあった。
でも、飽き性な父は、きっと好きなものを短期間に作るから趣味として続くのだと、今ならわかる。
「ここで、わたしが行くと、悪い方に戻るかもな。まあ、他人に言われて、気付いたなら良かったよ」
色々と考えていたが助かったなあと、アッシュは思いながら、着替えてからダイニングへ向かうようにする。
この状態なら、祖母も母も、夢から覚めてるだろうし、敢えて、口にしなくてもいいなと思いながら、ダイニングの席に着いた。
「そういえば、ロビンはまだ帰ってないのか?」
何だか、可笑しなセリフではあるが、昨日、メイから少し聞いた話では、家族でしばらく世話になる感じだったが・・・
帰宅してから、あの屈託の無い笑顔を常に見せるロビンが姿を現さないでいることが気になったので口にしていた。
そんな中、メイがフェイを抱えながら、アッシュの夕飯の用意をしてくれている。
今日は、もう自分以外は食事を済ませて休んでいるようだ。
「あっ、うん。今日は、ハロルド商会に行ったきり帰ってないわ」
並べられた食事を口に運びながら、他家の話を掘り下げて聞くのもどうかと思いながらも、ちょっと、自分の家のゴタゴタが片付いて、気力を取り戻したアッシュが、「大丈夫なのか?」と兄らしく、妹を気遣ってみせた。
「あ・・ううん」
何だか歯切れの悪い言葉が返されるが、アッシュは食事の手は止めずにいる。
「まあ、話したくないならいいさ。ロビンが解決する為に、今、動いてるんだろうし。あいつも父親なんだし、お前とフェイの為にも頑張ってくれているんだろうしな」
もぐもぐと、咀嚼しながら、メイに優しく微笑むアッシュ。
しかし、メイはそれに流されて笑えはしなかった。
『というか、ロビンはお義兄さんに和解しに行ったんだろうか・・・』
朝のロビンの爽やかな様子、ちょっと父と似た雰囲気で出て行ったロビンの姿を思い起こす。
疑念が宿るメイであった。
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