65 / 172
【第三章】 困っている女の子は助けるべし、と誰かが言っていた
●65 side ドロシー
しおりを挟む
目を覚ますと、頭上に広がっていたのは青空ではなく、天井だった。
見慣れた実家の天井ではないが、ここがベッドの上であることは間違いないだろう。
「…………うっ」
身体を起こそうとすると、激しい眩暈がした。
仕方がないので、再びベッドに身体を預ける。
「大丈夫? 急に起き上がると危ないよ」
声の主は私の額に、冷たい布を置いた。
ひんやりとした心地よさを感じながら、声の主である少女に尋ねる。
「あなたは一体、誰ですか?」
「あたしはただの冒険者。しかもかなり弱い、ね」
少女は優しく微笑みながら私を見つめた。
間違えるわけがない。
彼女は、珊瑚色の髪のヒーローだ。
「どうして私を助けに来てくれたのですか……?」
「これ」
少女はキラキラ光るガラス玉を私に握らせた。
「これ……ヒーローが来てくれるお守り……」
「なにそれ。ショーンってばそんな風に言ったの?」
「あなたはショーンくんのお知り合いの方ですか?」
お揃いの物を持っているということは、知り合い以上の関係であることは確実だ。
そうとは知らずに二人のお揃いの品をもらった上に、割ってしまった。
「うーん、知り合いってほどショーンのことを知ってはいないんだけど。でも一緒にクエストをこなした仲よ」
なんだか微妙な反応だ。
知り合いと友だちの中間くらいの関係だろうか。
「あたしの名前はヴァネッサ。あなたは?」
「……ドロシー、です」
ヴァネッサに名前を尋ねられたため答えると、彼女の手が伸びてきた。
私も彼女に向かって手を伸ばす。
あのとき助けを求めて伸ばした手が、やっと握られた。
この瞬間を、ずっとずっと待っていた。
「ヒーローが、来てくれた……」
「自分で名乗っておきながら、あらためて言われると、恥ずかしいわね」
「恥ずかしくなんてありません。あなたは私のヒーローです」
ヴァネッサの手をぎゅっと握りながら、呟く。
「私はきっと、救われたかったんです。伸ばした手を、温かい手で掴んでほしかった」
ヴァネッサの手からは体温が伝わってくる。
この村の人たちが失ってしまった、体温が。
「とっても温かい、です」
「寒かったの?」
「……そうかもしれません。私はずっと、寒さに凍えていたのです。そのことに気付かない振りをしていました」
抽象的で意味の分からないことを言う私を、ヴァネッサは否定しなかった。
「寒いなら、一緒に南へ行かない? きっと暖かいわ」
「南、ですか?」
突然、話が飛んだ。
私が目をぱちくりとさせると、ヴァネッサは照れた様子で私を勧誘してきた。
「ドロシーさえ良ければだけど、あたしと一緒に旅に出ない?」
「旅……考えたこともありませんでした」
この村から出ることなんて、考えたこともなかった。
自分はこの村で生まれてこの村で死ぬものだとばかり思っていた。
「きっと楽しいわ。大変なことも多いと思うけど」
「旅ですか。うーん……」
「あのね、私、自分で言うのもアレだけどすごく弱いんだ。だから大変な旅になるかもってことは先に伝えておくわね。それも考慮して決めて」
勧誘するときには、そんなことを言わなければいいのに。
まっすぐというか、愚直というか。
……きっとそんなヴァネッサだから、私は救われた。
彼女と一緒なら、どんな困難でも乗り越えられる気がする。
だから私はもう、大丈夫。
「手を掴んでくれるヒーローがいるなら、私は『大丈夫』です」
「うん?」
「あなたが弱くても構いません。私が強いので」
「カッコイイこと言うわね」
ヴァネッサはリュックから地図を取り出して、ベッドの上に広げた。
「ねえ、もしかして毒蜂退治が得意だったりしない? ここへ来る途中に毒蜂の巣を見つけたんだけど、あたしじゃ手を出せなくて。このあたりに巣があるの」
「毒蜂退治ならお安い御用です。ネクロマンサーは痛覚のない死体を操りますから。村に転がっている魔物を連れて行きましょうか」
「うっわー、頼もしい!」
とはいえ出発するのは明日以降になるだろう。
この状態のまま出発しても、魔物たちの格好のエサになるだけだ。
だから、今夜は。
「ここで会ったのも何かの縁です。私に旅のお話を聞かせていただけませんか?」
――――――――――――――――――――
ここまでお読みいただきありがとうございました。
この作品には章ごとにテーマがあります。
第一章のテーマは『〇〇〇〇〇〇〇〇ある』
第二章のテーマは『愛と差別』
第三章のテーマは『正義と各々の世界』でした。
第三章、そして、だんだんと表出してきた物語大枠の謎も、楽しんで頂けていたら幸いです。
もし面白かったり、応援してやってもいいよと思ってくださったら、お気に入りボタンを押して頂けると、とても嬉しいです!
今後も『勇者パーティーを追放されたけど、最強のラッキーメイカーがいなくて本当に大丈夫?~じゃあ美少女と旅をします~』をよろしくお願いします^^
見慣れた実家の天井ではないが、ここがベッドの上であることは間違いないだろう。
「…………うっ」
身体を起こそうとすると、激しい眩暈がした。
仕方がないので、再びベッドに身体を預ける。
「大丈夫? 急に起き上がると危ないよ」
声の主は私の額に、冷たい布を置いた。
ひんやりとした心地よさを感じながら、声の主である少女に尋ねる。
「あなたは一体、誰ですか?」
「あたしはただの冒険者。しかもかなり弱い、ね」
少女は優しく微笑みながら私を見つめた。
間違えるわけがない。
彼女は、珊瑚色の髪のヒーローだ。
「どうして私を助けに来てくれたのですか……?」
「これ」
少女はキラキラ光るガラス玉を私に握らせた。
「これ……ヒーローが来てくれるお守り……」
「なにそれ。ショーンってばそんな風に言ったの?」
「あなたはショーンくんのお知り合いの方ですか?」
お揃いの物を持っているということは、知り合い以上の関係であることは確実だ。
そうとは知らずに二人のお揃いの品をもらった上に、割ってしまった。
「うーん、知り合いってほどショーンのことを知ってはいないんだけど。でも一緒にクエストをこなした仲よ」
なんだか微妙な反応だ。
知り合いと友だちの中間くらいの関係だろうか。
「あたしの名前はヴァネッサ。あなたは?」
「……ドロシー、です」
ヴァネッサに名前を尋ねられたため答えると、彼女の手が伸びてきた。
私も彼女に向かって手を伸ばす。
あのとき助けを求めて伸ばした手が、やっと握られた。
この瞬間を、ずっとずっと待っていた。
「ヒーローが、来てくれた……」
「自分で名乗っておきながら、あらためて言われると、恥ずかしいわね」
「恥ずかしくなんてありません。あなたは私のヒーローです」
ヴァネッサの手をぎゅっと握りながら、呟く。
「私はきっと、救われたかったんです。伸ばした手を、温かい手で掴んでほしかった」
ヴァネッサの手からは体温が伝わってくる。
この村の人たちが失ってしまった、体温が。
「とっても温かい、です」
「寒かったの?」
「……そうかもしれません。私はずっと、寒さに凍えていたのです。そのことに気付かない振りをしていました」
抽象的で意味の分からないことを言う私を、ヴァネッサは否定しなかった。
「寒いなら、一緒に南へ行かない? きっと暖かいわ」
「南、ですか?」
突然、話が飛んだ。
私が目をぱちくりとさせると、ヴァネッサは照れた様子で私を勧誘してきた。
「ドロシーさえ良ければだけど、あたしと一緒に旅に出ない?」
「旅……考えたこともありませんでした」
この村から出ることなんて、考えたこともなかった。
自分はこの村で生まれてこの村で死ぬものだとばかり思っていた。
「きっと楽しいわ。大変なことも多いと思うけど」
「旅ですか。うーん……」
「あのね、私、自分で言うのもアレだけどすごく弱いんだ。だから大変な旅になるかもってことは先に伝えておくわね。それも考慮して決めて」
勧誘するときには、そんなことを言わなければいいのに。
まっすぐというか、愚直というか。
……きっとそんなヴァネッサだから、私は救われた。
彼女と一緒なら、どんな困難でも乗り越えられる気がする。
だから私はもう、大丈夫。
「手を掴んでくれるヒーローがいるなら、私は『大丈夫』です」
「うん?」
「あなたが弱くても構いません。私が強いので」
「カッコイイこと言うわね」
ヴァネッサはリュックから地図を取り出して、ベッドの上に広げた。
「ねえ、もしかして毒蜂退治が得意だったりしない? ここへ来る途中に毒蜂の巣を見つけたんだけど、あたしじゃ手を出せなくて。このあたりに巣があるの」
「毒蜂退治ならお安い御用です。ネクロマンサーは痛覚のない死体を操りますから。村に転がっている魔物を連れて行きましょうか」
「うっわー、頼もしい!」
とはいえ出発するのは明日以降になるだろう。
この状態のまま出発しても、魔物たちの格好のエサになるだけだ。
だから、今夜は。
「ここで会ったのも何かの縁です。私に旅のお話を聞かせていただけませんか?」
――――――――――――――――――――
ここまでお読みいただきありがとうございました。
この作品には章ごとにテーマがあります。
第一章のテーマは『〇〇〇〇〇〇〇〇ある』
第二章のテーマは『愛と差別』
第三章のテーマは『正義と各々の世界』でした。
第三章、そして、だんだんと表出してきた物語大枠の謎も、楽しんで頂けていたら幸いです。
もし面白かったり、応援してやってもいいよと思ってくださったら、お気に入りボタンを押して頂けると、とても嬉しいです!
今後も『勇者パーティーを追放されたけど、最強のラッキーメイカーがいなくて本当に大丈夫?~じゃあ美少女と旅をします~』をよろしくお願いします^^
11
お気に入りに追加
528
あなたにおすすめの小説
【祝・追放100回記念】自分を追放した奴らのスキルを全部使えるようになりました! ~いざなわれし魔の手~
高見南純平
ファンタジー
最弱ヒーラーの主人公は、ついに冒険者パーティーを100回も追放されてしまう。しかし、そこで条件を満たしたことによって新スキルが覚醒!そのスキル内容は【今まで追放してきた冒険者のスキルを使えるようになる】というとんでもスキルだった!
主人公は、他人のスキルを組み合わせて超万能最強冒険者へと成り上がっていく!
~いざなわれし魔の手~ かつての仲間を探しに旅をしているララク。そこで天使の村を訪れたのだが、そこには村の面影はなくさら地があるだけだった。消滅したあるはずの村。その謎を追っていくララクの前に、恐るべき魔の手が迫るのだった。

レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

無能扱いされた実は万能な武器職人、Sランクパーティーに招かれる~理不尽な理由でパーティーから追い出されましたが、恵まれた新天地で頑張ります~
詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)
ファンタジー
鍛冶職人が武器を作り、提供する……なんてことはもう古い時代。
現代のパーティーには武具生成を役目とするクリエイターという存在があった。
アレンはそんなクリエイターの一人であり、彼もまたとある零細パーティーに属していた。
しかしアレンはパーティーリーダーのテリーに理不尽なまでの要望を突きつけられる日常を送っていた。
本当は彼の適性に合った武器を提供していたというのに……
そんな中、アレンの元に二人の少女が歩み寄ってくる。アレンは少女たちにパーティーへのスカウトを受けることになるが、後にその二人がとんでもない存在だったということを知る。
後日、アレンはテリーの裁量でパーティーから追い出されてしまう。
だが彼はクビを宣告されても何とも思わなかった。
むしろ、彼にとってはこの上なく嬉しいことだった。
これは万能クリエイター(本人は自覚無し)が最高の仲間たちと紡ぐ冒険の物語である。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる