異世界スクワッド

倫敦 がなず

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第一章

22 連携

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 横道は、先ほど街道に比べるとかなり狭く、道の脇の大木の枝が、覆いかぶさるように伸びている。
 その枝の葉が、太陽の光を遮り、とても薄暗い。
 まるで、森のトンネルだ。

 その細くグネグネと曲がる、森のトンネルを電動バギーピェーピェーが疾走する。

 前方に騎乗した人影が見えてきた。
 かなりの人数が、いる。
 全員が黒い革の鎧で武装し、黒いターバンのようなものを頭に巻いていた。

「タッタ、俺の目の前にいる集団が敵で間違いないよな」
『はい。前方の人の反応が、グループAの一部です。
 現在グループAはいくつかのグループに寸断されており、前方の反応は、その内の一つになります』

 電動バギーピェーピェーの方がスピードが速いので、その集団に少しづつ追いついていく。
 前を走っている敵が、こちらに気が付いた。

 ピーと口笛の音がする。どうやら何かの指示のようだ。
 二騎が速度を落として、こちらに近づいてくるのが見える。
 その馬上の敵が持っている武器に、勇一の目が引かれた。

 ボーガン!!

 前方を走る馬の上から、二つのボーガンがこちらに向けられている。
 その照準の先は、ピタリとニエスに合わせられていた。
 一目で電動バギーピェーピェーを操っていると解るニエスを、完全に狙い撃ちにしてきている。

「くそ!」

 勇一はマントを翻し、包み込むようにニエスを横から抱きしめる。
 「きゃっ」と小さくニエスが悲鳴をあげるが、気にしていられない。
 ヒュッと、乾いた音ともに飛んできた矢が、マント越しに勇一の肩と背中に命中した。
 魔法のマントは、矢を貫通させない。
 衝撃も少しだけだが、吸収してくれる。激しい痛みはあるが、骨が折れたりすることはない。
 歯をくいしばり痛みをこらえてから、レーザー小銃ゴークを構える。
 元の世界のボーガンには明確な弱点があった。それは一度、矢を放つと、次の矢の装填に時間がかかる事だ。
 構えた勇一の視界に、急いで新たな矢を装填しようとしている敵の姿が映った。
 馬に乗り揺られながらボーガンの装填の作業は、難しい。

「やっぱり! こっちの世界のボーガンも同じだよな」

 明らかに手間取っている敵に、狙いを定める。
 もらった。
 完全に敵を捕らえていた。
 だが、引き金トリガーを引く指が、一瞬、止まる。
 覚悟決めたつもりだったのに、ギリギリの所で『人を撃つこと』を躊躇してしまった。
 そんな勇一をよそに、ディケーネが、レーザー小銃ゴークを撃った。

 ヒュンという風きり音と共に、光の筋レーザーが、暗い森の中を奔る。

 が、まったく当たらない。
 電動バギーピェーピェーの後ろに立ち乗りしている彼女は、片手で鉄パイプを握り体を固定し、片手でレーザー小銃ゴークを撃っている。
 元々、射撃経験が殆ど無く、お世辞にも巧いともいえない彼女の射撃だ。
 そんな姿勢で撃っても、敵に当たるはずもない。

 装填の終わったボーガンがこちらに向けられた。
 その照準の先は、またもピタリとニエスに向けられている。

「ちくしょう!!」
 マントを翻し、またも包み込むようにニエスを横から抱きしめる。
 飛んできた矢が、今度は、マント越しに肩と、側頭部に命中する。
 鈍い痛みが、勇一の意識を奪う。

  頭の中で、誰か・・が、勇一をあざ笑う。
  「ほら、ミロ。お前ナンかが、一人で、ナニガデキル

「ユーイチ! しっかりしろ!」
 ディケーネの叫び声で、すぐさま意識を取り戻す。
 目を開けた、勇一の視界に、矢を装填し終わった敵の姿が映る。
 また、ニエスを狙おうとする。
 その敵に狙いを定め、勇一は、冷静に引き金トリガーを引いた。

 光の筋レーザーが、暗い森の中を切り裂き、敵に十字を刻みつける。

 すぐさま、もう一人のボーガンを構える敵にも狙いを定め、引き金トリガーを引く。
 その敵もレーザーで、体に十字を刻まれ、転倒した。

「大丈夫かユーイチ?」
 後ろからディケーネが、声をかけてくれる。
「大丈夫ですか、御主人様?」
 ニエスが横から心配そうに声をかけてくれる。
『大丈夫でしょうか?』
 タッタまで、無線ごしに心配してくれる。

 少なくとも……今は、一人じゃないよな。
 ちいさく 深呼吸をする。
 そして、改めて覚悟を決める。

 レーザー小銃ゴークをかまえ、街道の前方を走る、敵の集団に向かって狙いを定めた。
 引き金を引く。引く。引く。
 幾本もの光の筋レーザーが、数人の敵の背中に十字を刻みつける。
 十字を刻まれた敵は、次々と馬から転倒し、集団から脱落していく。

 ピーーと、またも口笛がなる。
 その合図と共に、前方の集団が左右に分かれた。
 敵は、街道と平行した左右の森の中を、馬で走る。
 森の大木達に阻まれて、すぐにはレーザー小銃ゴークで狙い撃つことが難しくなってしまった。

 まずは、長距離から攻撃できるボーガンを持った敵がまだ残っていたら、優先的につぶそう。
 そう思い、左右を見渡す。
 だが、巧く見つけることができない。
 それとは別に、森の中で、ポツンと、白い光が灯るのが見えた。

 なんだ?
 そう疑問に思った次の瞬間、火の球が飛んできた。

「弩__ボーガン__#の次は、魔法か!」

 またも、マントを翻し、包み込むようにニエスを横から抱きしめようとする。
 ニエスは、勇一が抱きしめやすいようにと椅子から背を浮かせ、少し体を傾けてくれる。
 そのうえ抱きしめた瞬間、なぜかニエスがほっぺたに軽くキスしてくれた、が、反応している暇がない。
 背中にドンと重い衝撃が走る。
 マントを通して、熱が伝わってくるが、それ程の熱さでもない。
 すぐさまレーザー小銃ゴークを構える。
 魔法を打ち終わった、魔術師が馬の上で無防備な状態になっているのが見えた。すぐさま打ち抜く。

 周りに目をやると、またも森の中で、光が灯る。
 ポツン、ポツン、ポツンと時間差で三つ。

 三つ来る!
 でも、焦るな!
 呪文詠唱タメの有る攻撃なんて、FPSゲームでも絶好のカモだろうが!

 勇一がレーザー小銃ゴークを三連射する。
 光の筋レーザーが、暗い森のトンネルの空間を突き抜ける。
 魔法が発射される前に四つの光を、次々と正確に、すべて打ち抜いた。

 本来、長距離攻撃武器が乏しいこの異世界では、時間差で三つ連続に襲い掛かる魔法攻撃はかなり有効な攻撃方法なのだろう。
 だが、連射可能なレーザー小銃ゴークと対すると、話が違ったようだ。

 ピッと口笛の音が聞こえたかと思ったら、一息つく間もなく、次の攻撃がきた。
 森の中、周りで次々と回りに、白いほのかな光が灯る。

 やばい! 一気にくる!
 光の数は 六つ。

 集中しろ!
 自分自身に活をいれて、神経を集中する。
 狙いを定めレーザー小銃ゴークを連射する。
 光の筋レーザーが奔り、灯った光を次々と打ち抜いていく。
 だが、五つ打ち抜いた所で、時間切れだった。

 最後の一つの光から、火の玉が飛んでくる。
 また、勇一はマントを翻し、包み込むようにニエスを横から抱きしめる。
 しかし、ギリギリまで射撃をしていた為に、タイミング遅れた。
 ニエスは完全に包みこんだものの、慌てたせいでレーザー小銃ゴークをつかむ自分の手が上手くコートの中に隠れきれていない。
 ドンと肩の辺りに衝撃が来ると共に、コートからはみ出た左手の甲に、熱と鋭い痛みを感じる。

 痛みをなんとかこらえながらレーザー小銃ゴークを構え、すぐさま敵に光の筋レーザーを打ち込む。
 うまく左手に力が入らず、狙いが僅かにそれた。
 光の筋レーザーは、魔術師には当たらなかった。
 しかし、乗っている馬の鼻先をかすった為、馬が驚き嘶いたせいで、背にのっていた魔術師が転倒する。

 なんとか敵の攻撃を退けた。
 だが、左手の力が入らないままだ。
 チラッと左手の甲に目をやると、酷い火傷をおっていて、皮がベロリと剥けけている。
 すぐさま、続きの魔法攻撃が来たら、対応が難しい。
 それでなくても、六つ以上の攻撃が一斉にきたら、打ち崩せない。

 焦る勇一をよそに、次の魔法攻撃がこなかった。
 戦闘の最中だが、僅かにができた。
 そのに腰のバッグから薬瓶を取り出し回復薬ポーションを左手にかける。

 助かった。どうやら魔術師は、もういないのか。
 俺も、なかなか運が良いな。
 勇一の知らぬことだが、馬を巧く操り全力疾走させながら魔術を使える、そんな器用な魔術師は数が少ないのだ。
 十人程も揃えている、この集団の方が異常なくらいだった。

 ピー、ピーー
 またも、口笛が聞こえた、と思うと同時に、一気に敵が迫ってくる。
 疾走する電動バギーピェーピェーに平行して走りながら、左から三騎、右から三騎。
 剣や斧を手に襲い掛かってきた。

 左の三人へ向かって三連射。
 三本の光の筋レーザーが奔る。三騎の胸に、それぞれ十字を刻みつけて、打ち倒す。
 だが。右から迫る敵への対応が、まったく間に合わない。
 敵が手にする剣が振り上げられ、ニエスに迫る。

 ヒュンと空気を切る音が響いた。
 光の剣と化した光の筋レーザーが、振り上げられた剣を腕ごと切り落とす。
 それは、ディケーネの手によって光の剣と化したレーザー拳銃レイニーによる攻撃だった。

 フッ!
 ディケーネが、短く息を吐く。
 さらに、右から迫ってきていた三騎の敵を、光の剣が切り刻む。
 敵が、一瞬でズタズタの肉塊と化す。

 彼女は電動バギーピェーピェーに立ち乗りする為、使っていないレーザー小銃ゴークを肩にかけ、左手で鉄パイプにつかまり、右手だけでレーザー拳銃レイニーを使っている。
 そんな無理がある姿勢でも、ディケーネはレーザー拳銃レイニーを見事に扱っていた。

 間髪いれずに、すぐにまた敵が迫る。
 左から三騎、右から三騎、さらにいつの間にか回りこんだ敵が後ろからも二騎。
 同時に襲い掛かってくる。
 森の中のトンネルのような細い道なので、同時に攻撃できる数には有る程度限度があるのが救いだ。

 ニエスが運転する電動バギーピェーピェーに平行に走りながら敵が迫ってくる。
 少し距離が有る内に、勇一のレーザー小銃ゴークが次々と敵に、十字を刻み、打ち倒す。
 仲間が打ち倒されている隙をついて、近づいてきた敵を、光の剣と化したディケーネのレーザー拳銃レイニーが、切り刻む。
 見事なまでの連携で、襲いくる敵を次々と屠っていった。

 それでも、敵は攻撃の手を緩めない。
 数に物を言わせて、続々と攻撃を繰り出してくる。
 左から六騎、右から六騎、後ろから四騎。
 もちろん、なるべくタイミングを合わせて同時に襲い掛かってこようとする。
 それだけの数の敵が、完全に同時に攻撃してきたら、勇一達も退ける事が無理だっただろう。
 だが、狭い森の中を道を疾走する電動バギーピェーピェーに、対して、周りからそれだけの数の敵が同時に攻撃するのは困難だった。
 僅かにタイミングがずれる。
 そのずれを、見逃さない。
 森から飛び出し、電動バギーピェーピェーへと近づこうとする者から、的確に『レーザー小銃ゴーク』で十字を刻む。
 隙をついて近づき、攻撃を加えようと敵が剣を振り上げた瞬間に、ディケーネがレーザー拳銃レイニーが切り刻む。
 
 それでも、やはり敵は諦めない。
 怒涛の勢いで次々と、まわりの森の中から敵が飛び出して襲い掛かってくる。
 一手でも間違えて、突破されたら、それはすぐさま死に繋がる。
 神経を集中して、次々に敵を屠っていく。
 勇一達は、現状を維持するだけで手がいっぱいだ。
 だが、敵にも決めてがない。
 若干の膠着状態に陥った。
 
 するとまた、ピィーーと、口笛が森の中に響くのが聞こえた。
 嫌な予感しかしない。
 そう思うと同時に、すぐ目の前に、二騎が飛び出してきた。
 すぐさま、レーザー小銃ゴーク打ち抜く。

 あ、しまった。やられた。

 打ち抜いた二人の敵と、地面に倒れた二匹の馬がもつれ合っって、行く手を塞ぐ。
 完全に撃たれることを覚悟のうえで、道を塞ぐ為に飛び出してきたのだ。

「避けます!」

 ニエスが声を上げて、右にハンドルを大きく切り、前方の障害物をなんとか避ける。
 車体が大きく傾いて揺れる。
 特に、後ろに立ち乗りしていたディケーネはバランスを崩してしまった。
 其の隙を相手が見逃すはずがない。
 右から大男が斧を振りかぶって、ニエスに迫る。

「ぶち当てます!!」

 そう、叫ぶとニエスは、更に右へとハンドルを切った。
 大斧を振りかぶっている大男の馬に、電動バギーピェーピェーを体当たりさせる。
 馬の足が折れ、絡まりながら地面に崩れ落ちる。
 斧を振り上げていた大男は電動バギーピェーピェーに覆いかぶさるように倒れてきた。
 大男はとっさに斧をすて電動バギーピェーピェーの鉄パイプをつかみ、腕の力だけで、車体の側面にすがりつく。
 好機と判断した敵が、さらに左から四騎、右から三騎 後ろからも三騎の敵が襲い掛かってくる。
 ディケーネがバランスを崩しながら、後ろから迫る三敵と対峙する。
 勇一はレーザー小銃ゴークを連射して、左から迫り来る敵に次々と十字を刻み、打ち倒す。
 その僅かな間に、大男が鉄パイプをつかむ腕に力をいれ、車体に足を架け、助手席のニエスに迫る。

 勇一が、すぐさま、車体の右側に取り付いた大男へレーザー小銃ゴークを向けようとする。
 だが、ニエスが間にいるために巧くねらえない。
 下手に撃つとニエスに当たってしまう。いや、レーザー光線は僅かにカスるだけでも、皮をはぎ肉をえぐってしまう。
 大男も、それがわかっているらしく、ニエスに隠れるように体を動かす。
 左からさらに、敵が襲い掛かってきた。
 同時に、大男の手がニエスの首元へと伸びる。ニエスが、片手で運転して、片手でその手を払いのけようとするが巧くいかない。
 レーザー小銃ゴークで大男を狙うが、間にいるニエスも動いてしまうので、危険で引き金がひけない。

 左から迫る敵の長剣が振り上げられ、勇一の頭上でギラリと鈍く光る。
 大男の太い指が、ニエスの細い首に触れるようとする。

「ダアアアア!!」

 勇一が雄たけびを上げる。
 右手一本で、レーザー小銃ゴークを使って、大男を殴りつける。
 左手で、無理矢理に腰からレーザー拳銃レイニーぬく。
 と、同時に、長剣を振り上げた敵の腕を、光の筋レーザーで切りつけた。

 肘から先の部分を光の筋レーザーに切断された敵が、バランスを崩し馬から転げ落ちていく。
 殴られた大男はうめき声を上げて、手を引っ込めたが、まだ車体にはへばりついたままだ。

 その大男の手を、周りを屠り終わったディケーネのレーザー拳銃レイニーが、切りつける。
 車体にパイプにしがみついていた大男は地面に落ち、一度大きくバウンドした後に、はるか後方へとゴロゴロと地面を転がっていった。

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