僕が可愛いって本当ですか?

さよ

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本編

はじめてなんです 2※

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「コータ、これをのんで。人の体に害のある物じゃないから大丈夫だよ」
「…………」

 そんな得体の知れない物、口に入れるわけがない。

 いつまでも口を開けないため諦めたのか、ヒューは幸多のパンツをずり下ろし、ピンクの玉を尻へ近づけた。

「!?」
「魔力を流すと溶けて効果が高まるんだ」

 コータにこのまま挿れることはできないけれど、やわらかくなって広がりやすい状態になる……と話しながら穴の中へゆっくりと玉が押し込まれて、すぐに形が崩れドロッとしたものが流れたのがわかった。

「は? ……え? っ!」

 ごくり。
 幸多が考える余裕などなく混乱したまま準備は進み、何をされたのかと開いた口にポイッと二つ目のピンクの玉が放り込まれたのだった。

(の、のんじゃった)

 焦る幸多に対して、ヒューは鼻歌でも歌いそうなほどご機嫌である。
 恋人なんかできないかもしれない。もしかしたらお互いを慰め合うためだけだとしても、醜い同士で“そういう行為”があるかもしれない。

 訪れるかもわからない“いつか”のために、報酬として貰っておいたのだ。どういった状況であっても、痛い思いはさせたくない――――

 相手の気持ちも考えずに致そうとしていることは、夢だと思い込んでいることもあって興奮状態のヒューの頭からすぽーんと抜けている。

「っ……なに、これ」

 数秒後。じんわりと全身が熱くなり始め、尻の穴がなんだかムズムズする、と今まで感じたことのない感覚に幸多は体を縮こまらせた。

「そろそろかな」
「何が、っあ!……ひぃっ……」

 ヒューの細い指が幸多に入ってきた途端、ぞわぞわと気持ちよさが背中から頭へ突き抜け体をビクつかせた。
 抵抗しようと置いた手も力が入らず、ヒューの胸に添えただけになっている。

 一往復するだけで痛みはないとわかり、二本、三本と指が増えていく。指全体で中を擦られるたびに幸多の体は震え、ついに立っていられなくなった。

「あ……」
「おっと。ベッドに移動しよう」

 ヒューは幸多を軽々持ち上げると、ベッドへと向かった。足に引っかかっていたパンツが床へと落ちる。

 幸多自身はとっくの昔に反応しているし、挿れるために使ったことのない尻も感じている。でも、なぜこんなイケメンとエロいことを……? と不思議に思った。
 絶対にモテる。自分なんて相手にしないだろう。という考えばかりが幸多の頭に浮かぶ。

(密着したときに気づいたけれど、この人も勃ってるんだよな……)

 重いはずの幸多を涼しい顔で運ぶし、わけのわからない媚薬のような物もある。ぼーっとする頭で考えようとしても、体のうずきが勝ってしまってまとまらない。

(起きたらきっと、いつもの部屋で……寝落ちしただけで……)

 夢だと思うことにしたらしい。もうどうにでもなれと理解できない状況にただただ流されることにする。
 ベッドに下ろされた幸多にまたがり、ヒューはいそいそと服を脱ぎ捨てた。
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