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294話・話 5

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 色々あったが、ノーリ君との話を終え、部屋を後にする。
 そして、そのままノーリ君に聞いた皆がいるであろう場所へと向かう。

「あら、ぐーちゃん。」

「ん、グラディウス。帰ってきてたのね。」

 すると、ナニーさんとラウム様が2人でお茶をしていた。

「はい、先程帰ってきました。」

「そうなのね、おかえりなさい。それで、どうだったの?」

「あぁ、それなんですが、エルにも話を聞かせたいんですが、エルはどこにいますか?」

「あぁ、えっちゃんなら、洗い物をしてくれているわ。私も手伝う予定だったんだけど、えっちゃんが私がするからお茶でも飲んでて休んでいて下さいって言ってくれたの。だから、お言葉に甘えて、ラウム様とお茶してたの。」

 ナニーさんは、少し嬉しそうに教えてくれる。

「そうなんですね。」

「えぇ。でも、そろそろ終わると思うから、ぐーちゃんも座って待ってていいと思うわよ。」

「分かりました。」

 私も、空いてある椅子に腰かけると、ナニーさんがお茶を淹れてくれる。

「ありがとうございます。」

「いいのよ。はい、これ。」

 カップを受けとり、ゆっくりと口にする。
 
「それで、話はえっちゃんが戻ってから聞くとして、レジーナたちは元気にしてた?」

「お母さんとリリーにしか会ってないですが、元気そうでしたよ。」

「そう、良かった。」

 そんな話をしていると、

「お姉様、お帰りになられていたのですね。」

 エルが洗い物を終えて戻ってきた。

「えぇ、つい今しがた戻って来た所よ。それで、エルにも聞かせたい話があるから、こっちに来て座ってくれる?」

「話ですか。分かりました。」

 何かを感じ取ったのか、エルは、少し顔を引き締めながら、歩いてくる。

「あ!! えっちゃんは、こっちに座ってね。」

 ナニーさんは立ち上がり、隣の席を勧める。

「分かりました。」

 エルが着席したのを確認してから、ナニーさんはそのまま私の横の席へと移動し、腰かける。
 因みにエルと一緒に戻ってきていたアリーは、音も立てずに壁側に移動し待機していたりする。

「ふぅ…」

 1度息を整えてから、

「じゃあ、話をするわね。質問は後で纏めて答えるから、今は私の話をよく聞いておいて。」

 そう前置きをし、話を始める。
 フーリッシュが亡くなった話に対しては、エルだけでなく、ナニーさんもとても驚いていた。
 ただ、亡くなったと聞いた瞬間に、

「ぐーちゃんが犯人じゃないわよね?」

 と、ナニーさんが聞いてきた時には、椅子から転げ落ちそうになってしまったが、ちゃんと否定してから話を進めた。
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