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103話・次の召喚
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作者より(挨拶)
(かなり遅くなりましたが)明けましておめでとうございます。
少しでも皆様の楽しみになれるように投稿頑張っていこうと思います。
では、今年も宜しくお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
サイクロプスを倒したら灰になってしまった。
そして、その灰が風で飛ばされた跡には複数の魔道具らしきものと割れた玉だけが残っていた。
召喚についてあまり知らないが、普通のモンスターならこんな事にはならない筈だ。だからサイクロプスがあぁなった原因は十中八九あのクソ野郎のせいだと思う。
そして、その当の本人は、また何かをしようとしていたので、とりあえず1発ぶちかまそうと思ったが、クソ野郎のやっている事の方が少し早かった。
「また召喚か…」
とりあえず召喚された相手の様子を伺う。
◆
強化したサイクロプスをあの男にけしかける。
私はその間に、ある者を召喚する為の準備を始める。
準備を進めていると、一瞬何かに抵抗したような感覚があった。
作業を続けながら確認してみると、あの男が以前落とした私の鑑定効果の付与されたモノクルを使用し、私のステータスを見ようとしたようだった。
鑑定防止の装備をしているから鑑定されてはいない筈だが、正直言って不愉快だ。
それに、鑑定の魔道具はかなり貴重なので、必ず奪い返さないといけない。だから、しっかりあの男を殺す為の準備に集中する。
丁度準備が終わった所で、サイクロプスが倒されてしまう。
「チッ… あんなに強化してやったのに、時間稼ぎも碌に出来ないなんて、本当に使えないですね」
そう悪態をついてみるが、やられてしまった事に変わりはなく、あの男がすぐにでも向かって来そうなので、書き終えたばかりの魔方陣にすぐ魔力を流す。
「悪魔召喚」
光輝きだす魔方陣の中央から1体の角の生えた悪魔が召喚される。
「私を召喚したのはお前か?」
悪魔は辺りを見渡してから私に話しかけてくる。
「えぇ、そうです。私が貴方を召喚しました。是非、あそこにいる男を殺してほしいんです」
悪魔はチラッと男をみてから、
「よかろう。正し、それ相応の供物を用意してあるのだろうな」
「はい。まずはこれを」
あの男の様子を確認しながら、魔法鞄から封魂石を取り出し悪魔の方へと差し出す。
「ほう、頂こうか。スゥーー」
悪魔が吸うような仕草をすると、私の手の上で光輝いていた封魂石から悪魔の口へと、石に入れていた人間の魂が吸われていく。
少しして封魂石の輝きが失われる。これは、入れていた魂が全て失くなった事を表す。
「確かに頂いた。だが、これだけだとまだまだ足らんぞ?」
「はい、分かっております。あちらにたくさんの生きた贄も用意しております」
今指差す方向には、この国の騎士たちや冒険者たちがまだ近くにいるようなので、この際それを有効活用させて貰う。
「ですから、あの男を殺し次第召し上がって下さい」
「よかろう。なら、手早く済まそう」
悪魔はあの男に向き直る。
(かなり遅くなりましたが)明けましておめでとうございます。
少しでも皆様の楽しみになれるように投稿頑張っていこうと思います。
では、今年も宜しくお願いします。
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サイクロプスを倒したら灰になってしまった。
そして、その灰が風で飛ばされた跡には複数の魔道具らしきものと割れた玉だけが残っていた。
召喚についてあまり知らないが、普通のモンスターならこんな事にはならない筈だ。だからサイクロプスがあぁなった原因は十中八九あのクソ野郎のせいだと思う。
そして、その当の本人は、また何かをしようとしていたので、とりあえず1発ぶちかまそうと思ったが、クソ野郎のやっている事の方が少し早かった。
「また召喚か…」
とりあえず召喚された相手の様子を伺う。
◆
強化したサイクロプスをあの男にけしかける。
私はその間に、ある者を召喚する為の準備を始める。
準備を進めていると、一瞬何かに抵抗したような感覚があった。
作業を続けながら確認してみると、あの男が以前落とした私の鑑定効果の付与されたモノクルを使用し、私のステータスを見ようとしたようだった。
鑑定防止の装備をしているから鑑定されてはいない筈だが、正直言って不愉快だ。
それに、鑑定の魔道具はかなり貴重なので、必ず奪い返さないといけない。だから、しっかりあの男を殺す為の準備に集中する。
丁度準備が終わった所で、サイクロプスが倒されてしまう。
「チッ… あんなに強化してやったのに、時間稼ぎも碌に出来ないなんて、本当に使えないですね」
そう悪態をついてみるが、やられてしまった事に変わりはなく、あの男がすぐにでも向かって来そうなので、書き終えたばかりの魔方陣にすぐ魔力を流す。
「悪魔召喚」
光輝きだす魔方陣の中央から1体の角の生えた悪魔が召喚される。
「私を召喚したのはお前か?」
悪魔は辺りを見渡してから私に話しかけてくる。
「えぇ、そうです。私が貴方を召喚しました。是非、あそこにいる男を殺してほしいんです」
悪魔はチラッと男をみてから、
「よかろう。正し、それ相応の供物を用意してあるのだろうな」
「はい。まずはこれを」
あの男の様子を確認しながら、魔法鞄から封魂石を取り出し悪魔の方へと差し出す。
「ほう、頂こうか。スゥーー」
悪魔が吸うような仕草をすると、私の手の上で光輝いていた封魂石から悪魔の口へと、石に入れていた人間の魂が吸われていく。
少しして封魂石の輝きが失われる。これは、入れていた魂が全て失くなった事を表す。
「確かに頂いた。だが、これだけだとまだまだ足らんぞ?」
「はい、分かっております。あちらにたくさんの生きた贄も用意しております」
今指差す方向には、この国の騎士たちや冒険者たちがまだ近くにいるようなので、この際それを有効活用させて貰う。
「ですから、あの男を殺し次第召し上がって下さい」
「よかろう。なら、手早く済まそう」
悪魔はあの男に向き直る。
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