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98話・巨人
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魔方陣から現れたモンスターは、体が俺の数倍はあり、顔の中央にデカイ目が1つ、手には体格に合わせたこん棒が握られていた。
初めて会ったモンスターだが、そのなりには見覚えがあった。
「サイクロプスか…」
「よくお分かりになりましたね。ただこのサイクロプスは、私が手を加えてありますから、普通のサイクロプスよりかなり強くなっていますからお気をつけ下さい」
目が血走ってあるサイクロプスの股の間から見えるクソ野郎は、ニタニタと笑いながら忠告してくる。
「では、行きなさい」
「ゴォォォォォォォォ!!」
クソ野郎が指示を出すと、サイクロプスは、再度吠えながら向かってくる。
「眠れ」
俺はサイクロプスではなく、油断して切っているクソ野郎にスキルを発動する。
そして、振り下ろされたこん棒を前に足に力をいれそれを躱し、サイクロプスの股を潜ってクソ野郎へと向かっていき、あっという間にすぐ近くまで近づく。
そして、倒れそうになっているクソ野郎の顔面に目掛けて、握りしめた拳を振り抜く。
拳はきれいにクソ野郎の頬にヒットし、鈍い音と共に吹っ飛んでいく。
「ゴォォォォ」
クソ野郎が吹っ飛ぶと同時に、無視されたサイクロプスが再び向かってくる。
「眠れ」
チラッと振り向き様にスキルを発動する。
ドシンッ ザザザザザッ
サイクロプスは、走りながら寝てしまい、地面を滑るように倒れ、俺の横で止まる。
◆
「ごほっ… いったい何が…」
気付けば私は天を見上げていた。
何が何やら分からず、体を起こそうとした瞬間、
ズキンッ
頬に鈍い痛みが走り、体の節々も痛む。
「本当に何が… なっ!!」
体を起こし辺りを見渡すと、あの男の横でサイクロプスが倒れていた。
「馬鹿な… あのサイクロプスをもう倒したのか。クソッ!!」
何とか立ち上がるが、少しふらついてしまう。
「!?」
その瞬間、目の前に足先が見えたので、バッと顔を上げる。
すると、先程までサイクロプスの近くにいたあの男が目の前に立っており殴りかかろうしていた。
「チッ」
咄嗟に腕をあげ防御したのだが、
「うぐっ!!」
後ろから衝撃が襲ってきて、耐えれずにそのまま倒れてしまう。
「クソッが!!」
すぐに体を起こそうとするが、
「がはっ!!」
すぐ次の衝撃が襲ってきて、吹っ飛ばされてしまう。
そのまま地面を滑るように転がり、何かにぶつかり止まる。
確認すると、倒されたサイクロプスだった。
だけど、倒されていたと思ったサイクロプスから、
「Zzzzz… Zzzzz…」
寝息が聞こえてきた。
初めて会ったモンスターだが、そのなりには見覚えがあった。
「サイクロプスか…」
「よくお分かりになりましたね。ただこのサイクロプスは、私が手を加えてありますから、普通のサイクロプスよりかなり強くなっていますからお気をつけ下さい」
目が血走ってあるサイクロプスの股の間から見えるクソ野郎は、ニタニタと笑いながら忠告してくる。
「では、行きなさい」
「ゴォォォォォォォォ!!」
クソ野郎が指示を出すと、サイクロプスは、再度吠えながら向かってくる。
「眠れ」
俺はサイクロプスではなく、油断して切っているクソ野郎にスキルを発動する。
そして、振り下ろされたこん棒を前に足に力をいれそれを躱し、サイクロプスの股を潜ってクソ野郎へと向かっていき、あっという間にすぐ近くまで近づく。
そして、倒れそうになっているクソ野郎の顔面に目掛けて、握りしめた拳を振り抜く。
拳はきれいにクソ野郎の頬にヒットし、鈍い音と共に吹っ飛んでいく。
「ゴォォォォ」
クソ野郎が吹っ飛ぶと同時に、無視されたサイクロプスが再び向かってくる。
「眠れ」
チラッと振り向き様にスキルを発動する。
ドシンッ ザザザザザッ
サイクロプスは、走りながら寝てしまい、地面を滑るように倒れ、俺の横で止まる。
◆
「ごほっ… いったい何が…」
気付けば私は天を見上げていた。
何が何やら分からず、体を起こそうとした瞬間、
ズキンッ
頬に鈍い痛みが走り、体の節々も痛む。
「本当に何が… なっ!!」
体を起こし辺りを見渡すと、あの男の横でサイクロプスが倒れていた。
「馬鹿な… あのサイクロプスをもう倒したのか。クソッ!!」
何とか立ち上がるが、少しふらついてしまう。
「!?」
その瞬間、目の前に足先が見えたので、バッと顔を上げる。
すると、先程までサイクロプスの近くにいたあの男が目の前に立っており殴りかかろうしていた。
「チッ」
咄嗟に腕をあげ防御したのだが、
「うぐっ!!」
後ろから衝撃が襲ってきて、耐えれずにそのまま倒れてしまう。
「クソッが!!」
すぐに体を起こそうとするが、
「がはっ!!」
すぐ次の衝撃が襲ってきて、吹っ飛ばされてしまう。
そのまま地面を滑るように転がり、何かにぶつかり止まる。
確認すると、倒されたサイクロプスだった。
だけど、倒されていたと思ったサイクロプスから、
「Zzzzz… Zzzzz…」
寝息が聞こえてきた。
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