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92話・装備
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そろそろクソ野郎たちに動きが見られそうだったので、シエルとの話を打ちきり、相手の動きに注視する。
すると赤鬼が1歩前に出てきて、
「女たちの相手は俺がするから全員ついてこい」
そう言ってから赤鬼は歩き出す。
「じゃあ行って来るわね」
「あぁ。気を付けてな」
「そっちもね」
シエルだけでなく、他の皆にも気を付けるよう伝えながら見送る。
全員を見送ってから、改めてクソ野郎をよく見てみると、先程と身に付けている物がかなり変わっていた。
どうやら、もう1つ持っていたらしい魔法鞄から色々取り出し、装備を変えたようだ。
「えらく装備が変わっているな。もしかして、ビビってるのか?」
「…ふん。好きに言えばいいでしょう。それとも、そんなこと言って、私が装備を変えたからやられたと負けた時の言い訳が欲しいのでしょうか? それなら手加減してさしあげますがどうしますか?」
「…いや必要ねぇよ。全力でかかってこい。そのうえでどちらが上なのかお前に分からせてやるよ」
舌戦はここまでにして、刀を構える。
「やれるものならやってみればいいでしょう」
クソ野郎も短剣を構え出す。
クソ野郎の出方を伺いながら、
「眠れる力・能力向上」
向上率を4倍のままスキルをかけ直す。
そして、すぐさま
「眠れる力・武具覚醒 結界破壊」
刀の方もかけ直しておく。
その直前、クソ野郎が動き出した。
何かを投げつけてきたので、それ目掛けて刀を振るった。
◆
フィオーリさんが王女たちを引き連れて離れてくれている間に、ベルトや武器、魔法道具などを取り出し、私の本当の装備に変更しておく。
オークションの品を強奪する前に、変に怪しまれないようにする為に、あえて身につける装備数を減らしたいたが、今はそんな事気にする必要はないから全て身に付けておく。
装備を終えた所で、あの男が話しかけてくるので、それに答えつつ、どういう手を使うかを考える。
向こうが武器を構えたので、こちらも短剣を構えながら、装備し直した各種(力・防御・敏捷)強化の指輪全てに魔力を流し、ステータスを強化する。
強化しながら、あの男から見えない位置で魔法鞄から煙幕の玉を取り出しておく。
強化を終えた瞬間、あの男目掛けて玉を投げつける。
男は、反射的に玉を斬るが、その瞬間煙幕が辺りを包み込んだ。
煙幕の動きを見ながら、あの男の動きに注視する。
煙幕が右に動き出したので、その先に先回りして、短剣を振るう。
キンッ
だけど短剣は受け止められてしまう。
すると赤鬼が1歩前に出てきて、
「女たちの相手は俺がするから全員ついてこい」
そう言ってから赤鬼は歩き出す。
「じゃあ行って来るわね」
「あぁ。気を付けてな」
「そっちもね」
シエルだけでなく、他の皆にも気を付けるよう伝えながら見送る。
全員を見送ってから、改めてクソ野郎をよく見てみると、先程と身に付けている物がかなり変わっていた。
どうやら、もう1つ持っていたらしい魔法鞄から色々取り出し、装備を変えたようだ。
「えらく装備が変わっているな。もしかして、ビビってるのか?」
「…ふん。好きに言えばいいでしょう。それとも、そんなこと言って、私が装備を変えたからやられたと負けた時の言い訳が欲しいのでしょうか? それなら手加減してさしあげますがどうしますか?」
「…いや必要ねぇよ。全力でかかってこい。そのうえでどちらが上なのかお前に分からせてやるよ」
舌戦はここまでにして、刀を構える。
「やれるものならやってみればいいでしょう」
クソ野郎も短剣を構え出す。
クソ野郎の出方を伺いながら、
「眠れる力・能力向上」
向上率を4倍のままスキルをかけ直す。
そして、すぐさま
「眠れる力・武具覚醒 結界破壊」
刀の方もかけ直しておく。
その直前、クソ野郎が動き出した。
何かを投げつけてきたので、それ目掛けて刀を振るった。
◆
フィオーリさんが王女たちを引き連れて離れてくれている間に、ベルトや武器、魔法道具などを取り出し、私の本当の装備に変更しておく。
オークションの品を強奪する前に、変に怪しまれないようにする為に、あえて身につける装備数を減らしたいたが、今はそんな事気にする必要はないから全て身に付けておく。
装備を終えた所で、あの男が話しかけてくるので、それに答えつつ、どういう手を使うかを考える。
向こうが武器を構えたので、こちらも短剣を構えながら、装備し直した各種(力・防御・敏捷)強化の指輪全てに魔力を流し、ステータスを強化する。
強化しながら、あの男から見えない位置で魔法鞄から煙幕の玉を取り出しておく。
強化を終えた瞬間、あの男目掛けて玉を投げつける。
男は、反射的に玉を斬るが、その瞬間煙幕が辺りを包み込んだ。
煙幕の動きを見ながら、あの男の動きに注視する。
煙幕が右に動き出したので、その先に先回りして、短剣を振るう。
キンッ
だけど短剣は受け止められてしまう。
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