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83話・不意打ち
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アイテムボックスから手を引き出しながら、取り出した剣をあいつに投げつけながら、俺も同時に駆け出す。
「!?」
あいつは咄嗟に投げつけた剣を短剣で弾く。
その隙をつくように、刀を振るう素振りを見せると、
「舐めるなよ!!」
とあいつは振った短剣を無理やり戻し、俺の刀に備える。
だけど俺は刀を振るう事なく、瞬動術を使い、あいつの真横を通りすぎてから後ろへ移動し刀を振るう。
数撃結界に刀を当てた所で、あいつも反応し刀を止められる。
「やってくれましたね」
先程の機嫌の良さそうな顔から一変、あいつは顔を歪める。
「何がだ? 敵の油断をついただけだろ? それに、俺はアイテムを返すなんて一言も言ってないぞ?」
「…余程死にたいようですね」
「はっ。その言葉そっくりそのままお前に返すぜ」
そう言いながら、俺は徐々に力を込める。
「なっ!!」
あいつは力で押されだした事に驚く。
「どうした? ステータスの差があるんじゃなかったのか?」
「ぐっ!! どういう事ですか!!」
「さぁな!!」
そのまま力で押しきり、あいつ事ぶっ飛ばす。
ふっ飛ばされ床を転がるあいつを追いかけ刀を振り下ろす。
パリーン
と運良く結界を破壊できたので、そのまま刀を振り下ろすがそれは短剣で弾かれ、あいつはその勢いを利用し転がりながら回避する。
だけど、結界が壊れている今がチャンスなので、すぐスキルを発動しようとしたのだが、
「おっと」
顔目掛けて短剣が飛んできたので咄嗟に躱し、スキルを発動出来なかった。
顔を戻すと、既にあいつは体勢を整えており、スキルを発動してみるが発動しない事からまた新しい結界を張ったようだ。
また仕切り直しになり、少し面倒になってくる。
「武器を捨ててよかったのか?」
「あなたが何かしらをやるみたいでしたので、それを防げるのなら構いませんよ」
「そうか。俺は武器を持ってなくても容赦しないぞ」
「そうですか。それは怖いですね」
怖いと言う割には、顔にはまだ余裕が伺える。
「…何を企んでいる?」
「なんの事ですかね。まぁ、強いて言えばどうやって貴方を倒すか考えているくらいですよ」
「そうか…」
刀を構え、何かしらを企んでいるあいつの一挙手一投足に注意する。
あいつがニヤリとした瞬間、後ろの睡眠の霧に何かが当たった感触がし、チラッと確認するとあいつが先ほど投げた短剣が足元に落ちていた。
「これがお前が企んでいた策か?」
「チッ…」
あいつが手をかざすと、足元にあった短剣があいつの手元に戻っていく。
「!?」
あいつは咄嗟に投げつけた剣を短剣で弾く。
その隙をつくように、刀を振るう素振りを見せると、
「舐めるなよ!!」
とあいつは振った短剣を無理やり戻し、俺の刀に備える。
だけど俺は刀を振るう事なく、瞬動術を使い、あいつの真横を通りすぎてから後ろへ移動し刀を振るう。
数撃結界に刀を当てた所で、あいつも反応し刀を止められる。
「やってくれましたね」
先程の機嫌の良さそうな顔から一変、あいつは顔を歪める。
「何がだ? 敵の油断をついただけだろ? それに、俺はアイテムを返すなんて一言も言ってないぞ?」
「…余程死にたいようですね」
「はっ。その言葉そっくりそのままお前に返すぜ」
そう言いながら、俺は徐々に力を込める。
「なっ!!」
あいつは力で押されだした事に驚く。
「どうした? ステータスの差があるんじゃなかったのか?」
「ぐっ!! どういう事ですか!!」
「さぁな!!」
そのまま力で押しきり、あいつ事ぶっ飛ばす。
ふっ飛ばされ床を転がるあいつを追いかけ刀を振り下ろす。
パリーン
と運良く結界を破壊できたので、そのまま刀を振り下ろすがそれは短剣で弾かれ、あいつはその勢いを利用し転がりながら回避する。
だけど、結界が壊れている今がチャンスなので、すぐスキルを発動しようとしたのだが、
「おっと」
顔目掛けて短剣が飛んできたので咄嗟に躱し、スキルを発動出来なかった。
顔を戻すと、既にあいつは体勢を整えており、スキルを発動してみるが発動しない事からまた新しい結界を張ったようだ。
また仕切り直しになり、少し面倒になってくる。
「武器を捨ててよかったのか?」
「あなたが何かしらをやるみたいでしたので、それを防げるのなら構いませんよ」
「そうか。俺は武器を持ってなくても容赦しないぞ」
「そうですか。それは怖いですね」
怖いと言う割には、顔にはまだ余裕が伺える。
「…何を企んでいる?」
「なんの事ですかね。まぁ、強いて言えばどうやって貴方を倒すか考えているくらいですよ」
「そうか…」
刀を構え、何かしらを企んでいるあいつの一挙手一投足に注意する。
あいつがニヤリとした瞬間、後ろの睡眠の霧に何かが当たった感触がし、チラッと確認するとあいつが先ほど投げた短剣が足元に落ちていた。
「これがお前が企んでいた策か?」
「チッ…」
あいつが手をかざすと、足元にあった短剣があいつの手元に戻っていく。
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