スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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59話・来てない冒険者

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 エペと別れてから仲間たちの戻る。
 そして、仲間たちにエペから聞いた話を話す。
 
「なら儂たちは、ゴブリンを相手取ればいいんじゃな」

「そうなるわね。でも、もしもに備えて、マオとシェーンにはなるべく魔法を使わずに、後方で待機してて欲しいの」

 私は、2人にそうお願いする。

「…シエルは、騎士団が勝てないと思っておるのかの?」

 マオは、私の目をしっかりみながらそう聞いてくる。

「正直言って、分からないとしか言えないわね。勝って欲しいとは思っているけど、相手の力も未知数だからね。だからこそ、最悪の状況を見越して2人にお願いしているの」

「分かったのじゃ。シェーンもそれでいいかの?」

「分かりました。でも、それなら、ゴブリンの相手をシエルさんとラスさんでされるのですか?」

「ラスには無理のない範囲でやって貰って、私と他の冒険者たちで頑張る予定ね」

「そうなんですね。それなら、大丈夫です」

「ありがとう。ラスもそれでいいかな?」

「はい。出来る限り頑張ります!!」

「うん、無理しないでね。あ、それと2人には、ラスの補助と騎士団の様子も見てて欲しいんだけどいいかな?」

 追加で2人でお願いしてみる。

「分かったのじゃ。なら、騎士団の様子は、儂が確認しておくから、シェーンは、ラスの補助を頼んだのじゃ」

「分かりました。任せて下さい」

「なら、そろそろ私たちも外に移動しましょうか?」

「分かったのじゃ」 「「分かりました」」 

 話を終えたので、私たちも門の外へと移動する。
 外には既に、冒険者たちや騎士団が待機していた。
 私たちも、冒険者側に並ぶ際に、マオがある事に気づく。

「どうやら上位のランクのパーティーがあまりいないみたいじゃな…」

「そうみたいね」

 私も周りを見渡し確認して見ると、ラスの言う通り、上位のパーティーの人たちがそこまでいなかった。

「え、それって来てないって事ですか?」

 少し驚いた様子で、ラスがそう尋ねてくる。

「それは違うと思いますよ、ラスちゃん」

 私が答える前に、シェーンが話し出す。

「ん? どういう事ですか?」

「確かに今回の強制依頼の場合、決められたランク以上の冒険者なら依頼を受けないといけませんが、その強制依頼の話事態を聞いていない場合などがない訳ではないんです」

「話を聞いてない場合ですか? でも、誰かが話を持っていったりするんじゃないんですか?」

「ラスちゃんの言う通り、街に滞在している場合は、ギルド職員などが伝えに行ったりするんだけど、依頼などで街から出ていたり、泊まりがけでダンジョンに潜っていたりした場合は、今回みたいに、集まりが悪い場合があるんです」

「あぁ、そうなんですね」

 ラスの疑問に、シェーンが答え終わった所で、エペたちがやってきた。
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