スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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特別閑話・くりすます 9

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作者より(挨拶)

 少し遅れましたが、明けましておめでとうございます。
 今年も、宜しくお願いします。
 年が明け数日が立ちましたが、皆様は、いかがお過ごしでしたか?
 因みに、ボッチな作者は、年始も普通に仕事でしたね…
 読者の皆様も、今年が幸多い年となるようお祈り申し上げます。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ビザ窯もどきのローストチキンの火の管理と見守りをマオに任せてから、俺はシェーンたちの元にむかう。
 その道中、庭で元気に遊ぶ子供たちを相手にしているシエルに一声かけてから、キッチンへ急ぐ。
 キッチンについて、手洗い等をしっかりとしたから、俺もすぐ調理に取りかかった。
 その後、特に問題が起こる事無く、昼頃には、料理を終えた。

「皆お疲れ。後は、ここの料理を運ぶだけだから、シビルさんと子供たちは、外で遊んでいる子たちを呼んできて下さい」

「分かりました」

「あ、外から戻って来た後は、しっかりと手洗い・うがいをさせて下さい」

 この世界では、回復薬などがあるせいか、医療は殆ど発展していない。
 だから、あまり感染症などの対策をとっていない為、簡単に出来る対策をするよう声をかけておく。

「はい、分かりました。じゃあ皆、他の子達を呼びに行くよ」

「「「は~い」」」

 シビルさんたちを見送ってから、俺はここに残っている料理をアイテムボックスにいれる。
 今まで出来た料理も、逐一いれていたから、後は、部屋を移動して取り出すだけだ。

「それにしても、やっぱり便利ですよねアイテムボックス…」

 料理をいれている俺を見ながら、羨ましげな視線をむけてくるラスがそう呟く。

「まぁそうだな。こればかりは痛みを負ってまで得た甲斐があったよ」

 本当に心からそう思う。

「と言っても、理由がない限り、出来ればあれはもう自分には使いたくはないな」

 利点だけ考えれば、今後も使っていった方がいいと思うけど、痛みが来ると分かった今は、やはり躊躇ためらってしまう。

「あぁ、それは分かります」

「ですね。私もセウンさんのあれを受けた事がありますが、あれはもう受けたくは無いですね」

 2人ともあれを受けた事あるから、同じ気持ちだ。

「だよな。じゃあ、話はこのくらいにして、セッティングしに行こうか」

「「はい」」

 部屋を移動し、用意しておいたテーブルに料理を並べていく。
 粗方並べ終えた所で、子供たちを連れてシビルさんが戻ってきた。その後ろには、シエルに肩を借りているマオの姿もあった。

「2人ともお疲れさん」

 ローストチキンが出来上がった後、一応時間もあったから、いつか焼こうと思って作っておいた生地で、ピザも焼いたが、焼くのに時間があまりかからなかったので、手持ち無沙汰になったマオは、シエルと一緒に子供たちの相手をして貰っていた。
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