スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ～今度から新たに出来た仲間と頑張ります～

特別閑話・くりすます ７

　シエルたちに、地上へと戻ってきた事を知らせようかと思っていたら、

「おかえり、セウン」

「「おかえりなさい、セウンさん」」

「おかえりなのじゃ、セウン」

　と声をかけられた。
　すぐ声の主たちが誰なのか分かった為、声のした方向を向くと同時に、

「ただいま、皆」

　と返事をする。
　すると思った通り、そこには笑顔で出迎えてくれていたシエルたちがいた。
　それが、嬉しくもあり、少し照れ臭くもあった。

「今丁度、遠話しようと思ってた所だったんだ。それにしても皆、待っててくれていたんだな。待たせなかったか？」

「少し前に到着したばかりだから、全然待ってないよ。それに、私たちが勝手に待っていただけなんだから、そんなに気にしないでちょうだい」

　俺の問いに、シエルが代表して答える。
　シエルが言った事に対し、皆うんうんと頷いている。

「そうか。じゃあ、お礼だけ言わせてくれ。ありがとう、皆」

　感謝の気持ちを伝え、とりあえずここにいても邪魔になるだけなので、１度マオの家へとお邪魔させて貰い、今後の事について話をする。
　今後の話では、いつパーティーをするのかを話した。
　話の結果、明後日の朝からパーティーの準備を始めるとして、明日は、昼頃から普通の食材買い出しなどに当てる事となった。
　そして、こっちの世界でも、年末のようなものがある。明日はついでに、挨拶周りなどもやっていこうという事になった。
　一通り話も終えたので、冒険者ギルドでの売却や風呂などもある為、俺はマオの家を後にした。
　その後、通常のコカトリスやボス、道中のモンスターの素材などを売却し、馴染みの銭湯で久々の風呂を堪能する。
　風呂を堪能した後は、本当に出来立ての上手い飯を反応してから、ゆっくりと体を休めた。


◆


　翌朝、目覚めた俺は、整容とご飯を済ませ、待ち合わせの昼前に、少しやる事を終わらせていると待ち合わせギリギリになってしまった。
　その為、遠話して少し遅れる旨を伝えながら、マオの家に慌ててむかう。
　そして、到着した時には既に、皆外で待っていた。

「悪い、遅れた！！」

　遅れた事に対して謝るが、皆すぐ許してくれる。

「じゃあ、買い物に行くのじゃ！！」

　マオの掛け声で出発した。
　道中、子供たちに何を買ったのかなどの話をしながら、お店に向かった。
　店につくと、作る料理は大方決まっていたので、そこまで時間を取られる事無く買い物を済ませた。
　だけど、挨拶をする相手への手土産は決めてなかったので、それを選ぶ時間の方が長くかかった。