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特別閑話・くりすます 5
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久しぶりに攻撃を受けたなとも思いつつ、やりたかった検証を終えたので、そろそろ終わらせようと思う。
それに、ツインヘッドコカトリスを見てみると、何だかドヤ顔している風に見え、少し怒りも込み上げてくる。
とりあえず、瞬動術で近付き、怒りのまま顔やボディを数発殴り、刀を引き抜いてから、両首をはねて終わらせる。
「ふぅ、すっきり」
込み上げてきた怒りも収まったので、倒したツインヘッドコカトリスを回収し、回収したコカトリスが2匹になった。
だけど、1匹がかなり大きく、パーティーでは、他の食べ物もある為、2匹も使わないと思うので、1匹は、売却するとして、採取の途中だった物を再び採取してから、シエルに連絡をとった。
◆
セウンと別れ、私はマオと一緒に、一応の目的であるモンスター… アイアンカウを狩りに来ていた。
早速マオの探索魔法で探索して貰い、数匹の群れを発見する。
すぐそちらの方へ移動する。
そして、ギリギリモンスターを黙視できる範囲までくると、
「もう敵が見えると思うのじゃが、儂は、手筈通り補助でいいのかの?」
マオがそう聞いてくる。
事前に2人で話をし、今回マオには、探索と補助をお願いしていたのだ。
「うーん… 今から使う魔法は、まだ使いなれてないし、かなり直線的な魔法で、貫通力はあるみたいだけど、もし外してマオに当たってしまったら危険だから、やっぱり補助に回って貰ってもいい?」
「了解じゃ。じゃあ儂は、敵を真っ直ぐに誘導すればいいんじゃな?」
「えぇ、お願い」
「任せるのじゃ。じゃあ、もう少し近付くかの」
「えぇ、行きましょうか」
確認も終えたので、アイアンカウの群れに近づいていく。
そして、近づくと同時に、詠唱を始める。
「準備は、いいかの?」
詠唱を終えたタイミングで、マオが確認してくれたので、コクりと頷く。
「じゃあ、いくのじゃ。アースウォール!!」
マオが魔法を発動させ、アイアンカウたちの左右に土の壁が出現する。
そして、それを狭め、一直線へと誘導させる。
「今じゃ!!」
マオの合図で、
「ライトニング!!」
魔法を発動する。
発動した魔法は、先頭のアイアンカウだけでなく、その後ろに並んだ他のアイアンカウもろとも、雷が貫いた。
アイアンカウは、プスプスと音をたてた後、黒い粒子となり、目的のお肉などのアイテムへ変わる。
「今ので倒せたみたいじゃな。流石、威力と貫通力に優れた雷魔法じゃ」
「そ… そうね。私も、ここまでとは思わなかったわ」
その威力に普通に驚いてしまう。
「もしかしたら、アイアンカウにとっての弱点魔法だったのかもしれないのじゃ」
「成る程。だから一撃だったのね」
「ま、可能性の1つじゃがな。それより、あれを回収してから、セウンに連絡するのじゃ」
「そうね。じゃあ、お願いマオ」
回収をアイテムボックス持ちのマオに任せ、一応周りの警戒を行う。
それに、ツインヘッドコカトリスを見てみると、何だかドヤ顔している風に見え、少し怒りも込み上げてくる。
とりあえず、瞬動術で近付き、怒りのまま顔やボディを数発殴り、刀を引き抜いてから、両首をはねて終わらせる。
「ふぅ、すっきり」
込み上げてきた怒りも収まったので、倒したツインヘッドコカトリスを回収し、回収したコカトリスが2匹になった。
だけど、1匹がかなり大きく、パーティーでは、他の食べ物もある為、2匹も使わないと思うので、1匹は、売却するとして、採取の途中だった物を再び採取してから、シエルに連絡をとった。
◆
セウンと別れ、私はマオと一緒に、一応の目的であるモンスター… アイアンカウを狩りに来ていた。
早速マオの探索魔法で探索して貰い、数匹の群れを発見する。
すぐそちらの方へ移動する。
そして、ギリギリモンスターを黙視できる範囲までくると、
「もう敵が見えると思うのじゃが、儂は、手筈通り補助でいいのかの?」
マオがそう聞いてくる。
事前に2人で話をし、今回マオには、探索と補助をお願いしていたのだ。
「うーん… 今から使う魔法は、まだ使いなれてないし、かなり直線的な魔法で、貫通力はあるみたいだけど、もし外してマオに当たってしまったら危険だから、やっぱり補助に回って貰ってもいい?」
「了解じゃ。じゃあ儂は、敵を真っ直ぐに誘導すればいいんじゃな?」
「えぇ、お願い」
「任せるのじゃ。じゃあ、もう少し近付くかの」
「えぇ、行きましょうか」
確認も終えたので、アイアンカウの群れに近づいていく。
そして、近づくと同時に、詠唱を始める。
「準備は、いいかの?」
詠唱を終えたタイミングで、マオが確認してくれたので、コクりと頷く。
「じゃあ、いくのじゃ。アースウォール!!」
マオが魔法を発動させ、アイアンカウたちの左右に土の壁が出現する。
そして、それを狭め、一直線へと誘導させる。
「今じゃ!!」
マオの合図で、
「ライトニング!!」
魔法を発動する。
発動した魔法は、先頭のアイアンカウだけでなく、その後ろに並んだ他のアイアンカウもろとも、雷が貫いた。
アイアンカウは、プスプスと音をたてた後、黒い粒子となり、目的のお肉などのアイテムへ変わる。
「今ので倒せたみたいじゃな。流石、威力と貫通力に優れた雷魔法じゃ」
「そ… そうね。私も、ここまでとは思わなかったわ」
その威力に普通に驚いてしまう。
「もしかしたら、アイアンカウにとっての弱点魔法だったのかもしれないのじゃ」
「成る程。だから一撃だったのね」
「ま、可能性の1つじゃがな。それより、あれを回収してから、セウンに連絡するのじゃ」
「そうね。じゃあ、お願いマオ」
回収をアイテムボックス持ちのマオに任せ、一応周りの警戒を行う。
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