スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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特別閑話・くりすます 5

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 久しぶりに攻撃を受けたなとも思いつつ、やりたかった検証を終えたので、そろそろ終わらせようと思う。
 それに、ツインヘッドコカトリスを見てみると、何だかドヤ顔している風に見え、少し怒りも込み上げてくる。
 とりあえず、瞬動術で近付き、怒りのまま顔やボディを数発殴り、刀を引き抜いてから、両首をはねて終わらせる。

「ふぅ、すっきり」

 込み上げてきた怒りも収まったので、倒したツインヘッドコカトリスを回収し、回収したコカトリスが2匹になった。
 だけど、1匹がかなり大きく、パーティーでは、他の食べ物もある為、2匹も使わないと思うので、1匹は、売却するとして、採取の途中だった物を再び採取してから、シエルに連絡をとった。





 セウンと別れ、私はマオと一緒に、一応の目的であるモンスター… アイアンカウを狩りに来ていた。
 早速マオの探索魔法で探索して貰い、数匹の群れを発見する。
 すぐそちらの方へ移動する。
 そして、ギリギリモンスターを黙視できる範囲までくると、

「もう敵が見えると思うのじゃが、儂は、手筈通り補助でいいのかの?」

 マオがそう聞いてくる。
 事前に2人で話をし、今回マオには、探索と補助をお願いしていたのだ。

「うーん… 今から使う魔法は、まだ使いなれてないし、かなり直線的な魔法で、貫通力はあるみたいだけど、もし外してマオに当たってしまったら危険だから、やっぱり補助に回って貰ってもいい?」

「了解じゃ。じゃあ儂は、敵を真っ直ぐに誘導すればいいんじゃな?」

「えぇ、お願い」

「任せるのじゃ。じゃあ、もう少し近付くかの」

「えぇ、行きましょうか」

 確認も終えたので、アイアンカウの群れに近づいていく。
 そして、近づくと同時に、詠唱を始める。

「準備は、いいかの?」

 詠唱を終えたタイミングで、マオが確認してくれたので、コクりと頷く。

「じゃあ、いくのじゃ。アースウォール!!」

 マオが魔法を発動させ、アイアンカウたちの左右に土の壁が出現する。
 そして、それをせばめ、一直線へと誘導させる。

「今じゃ!!」

 マオの合図で、

「ライトニング!!」

 魔法を発動する。
 発動した魔法は、先頭のアイアンカウだけでなく、その後ろに並んだ他のアイアンカウもろとも、雷が貫いた。
 アイアンカウは、プスプスと音をたてた後、黒い粒子となり、目的のお肉などのアイテムへ変わる。

「今ので倒せたみたいじゃな。流石、威力と貫通力に優れた雷魔法じゃ」

「そ… そうね。私も、ここまでとは思わなかったわ」

 その威力に普通に驚いてしまう。

「もしかしたら、アイアンカウにとっての弱点魔法だったのかもしれないのじゃ」

「成る程。だから一撃だったのね」

「ま、可能性の1つじゃがな。それより、あれを回収してから、セウンに連絡するのじゃ」

「そうね。じゃあ、お願いマオ」

 回収をアイテムボックス持ちのマオに任せ、一応周りの警戒を行う。
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