315 / 447
9話・部屋
しおりを挟む
転んでしまったラスのもとに駆け寄って手を差し出し、ラスの手をとり、立ち上がらせ、転んだ時に怪我してないか確認する。
「どこか怪我したりしてないか?」
ラスが遠慮して嘘をつく可能性を考慮し、ジィーとラスの目を見ながら聞く。
「あの… その… だ… 大丈夫です…」
そう言いながらも、ラスは目を反らしたので、
「本当か?」
再度確認する。
「は… はい。ほら、この通り」
ラスは、その場で軽くジャンプしたり、クルッとターンしたりして、大丈夫な事をアピールする。
「そうか。なら、良かったよ。まぁでも、休憩もとってなかったし、一応少し休んでから戻ろうか?」
「そ… そうですねって、あれ?」
「ん? どうかしたか? やっぱり、怪我してたのか?」
「あ、いえ、そうじゃなくて、スライムゼリーの入った瓶とスプーンがなくて…」
「あぁ」
言われてみれば、ないなと思い、2人でキョロキョロすると、
「あ、ありました」 「あった」
と丁度2人の声が重なり、あった方を指差す。
「「ん?」」
だけど、2人は別々の方を指差していたので、顔を見合わせる。
だけど、その理由はすぐに判明した。
ラスは瓶を、俺が逆側でスプーンを見つけただけだった。
2つとも壁側まで転がっていたので、とりあえず、見つけた方を回収する為に、歩き出す。
「うおっ!!」 「きゃっ!!」
壁側に近寄った際、急に床の一部が沈み込んだので、声が出ると同時に、反対の方でも声がした。
俺は、咄嗟に沈んだ足をあげてから振り返り、スプーンを無視して、ラスのもとへ駆け寄る。
「大丈夫か、ラス?」
またしても転んでいたラスに手を貸しつつ、何が起こってもいいように身構える。
すると、
ゴゴゴゴゴゴゴッ
と、何がずれる音がし、その方向を見てみると、
行き止まりだった壁の先が出現していた。
「セウンさん、あれって?」
「…あぁ、たぶん、隠し部屋って奴だと思う」
ラスも気付いているであろう事を口にする。
「ですよね。て事は、今踏んだ床のせいですかね?」
「それしか考えられないな」
「どうしますか?」
「どうしようかね…」
一人だったら、何も考えずに即突入するけど、今はラスもいる事だし、
「ラスは、どうしたい?」
ラスにも聞いてみる。
「やっぱり行きたい気持ちもありますが、そもそも隠し部屋って安全なんですか?」
「俺も、初めてだから、本で読んだ知識になるけど、隠し部屋と言っても、宝箱だけが置いてある宝部屋やモンスターが湧いて来るだけのモンスターハウスなど色々あって、正直中に入らない限り分からないな」
と、俺の知っている事をラスに教える。
「どこか怪我したりしてないか?」
ラスが遠慮して嘘をつく可能性を考慮し、ジィーとラスの目を見ながら聞く。
「あの… その… だ… 大丈夫です…」
そう言いながらも、ラスは目を反らしたので、
「本当か?」
再度確認する。
「は… はい。ほら、この通り」
ラスは、その場で軽くジャンプしたり、クルッとターンしたりして、大丈夫な事をアピールする。
「そうか。なら、良かったよ。まぁでも、休憩もとってなかったし、一応少し休んでから戻ろうか?」
「そ… そうですねって、あれ?」
「ん? どうかしたか? やっぱり、怪我してたのか?」
「あ、いえ、そうじゃなくて、スライムゼリーの入った瓶とスプーンがなくて…」
「あぁ」
言われてみれば、ないなと思い、2人でキョロキョロすると、
「あ、ありました」 「あった」
と丁度2人の声が重なり、あった方を指差す。
「「ん?」」
だけど、2人は別々の方を指差していたので、顔を見合わせる。
だけど、その理由はすぐに判明した。
ラスは瓶を、俺が逆側でスプーンを見つけただけだった。
2つとも壁側まで転がっていたので、とりあえず、見つけた方を回収する為に、歩き出す。
「うおっ!!」 「きゃっ!!」
壁側に近寄った際、急に床の一部が沈み込んだので、声が出ると同時に、反対の方でも声がした。
俺は、咄嗟に沈んだ足をあげてから振り返り、スプーンを無視して、ラスのもとへ駆け寄る。
「大丈夫か、ラス?」
またしても転んでいたラスに手を貸しつつ、何が起こってもいいように身構える。
すると、
ゴゴゴゴゴゴゴッ
と、何がずれる音がし、その方向を見てみると、
行き止まりだった壁の先が出現していた。
「セウンさん、あれって?」
「…あぁ、たぶん、隠し部屋って奴だと思う」
ラスも気付いているであろう事を口にする。
「ですよね。て事は、今踏んだ床のせいですかね?」
「それしか考えられないな」
「どうしますか?」
「どうしようかね…」
一人だったら、何も考えずに即突入するけど、今はラスもいる事だし、
「ラスは、どうしたい?」
ラスにも聞いてみる。
「やっぱり行きたい気持ちもありますが、そもそも隠し部屋って安全なんですか?」
「俺も、初めてだから、本で読んだ知識になるけど、隠し部屋と言っても、宝箱だけが置いてある宝部屋やモンスターが湧いて来るだけのモンスターハウスなど色々あって、正直中に入らない限り分からないな」
と、俺の知っている事をラスに教える。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
922
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる