スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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120話・授かっていた物

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 私は、頭をフル回転させ、シュテンさんが言っていた事を思い返す。

「あ!! ステータス!!」

「はい、そうです。その感じですと、やはりステータスを確認していなかったみたいですね」

「す… すみません」

「いえ、構いませんよ。では、今確認してみて下さい」

「分かりました」

 私は、言われた通り、ステータスを確認する。

 名前:ラス 種族:鬼人 年齢:12 性別:女
 LV: 1 HP:20 MP:20
 力: 15 器用: 20 防御:10 敏捷: 10
 知力: 35 精神:15 運: 5 魅力:10
 スキル:激怒、気配遮断Lv1、鬼神化、赤染肌せきせんき
 称号:転生者、鬼神の加護、鮮血鬼の寵愛

「あ、称号が2つも増えてます!!」

「あれ? 2つですか?」

「はい。鬼神の加護と鮮血鬼の寵愛の2つです」

「あぁ、成る程。何となく理解していると思いますが、鬼神の加護は私からです。そして、もう1つは…」

「私です!!」

 とてもいい笑顔の茨さんが、私私という雰囲気を醸し出しながら、ピンッと手を上げてきた。
 それが何とも微笑ましく思いながら、

「やっぱり、そうなんですね。シュテンさんも、茨さんもありがとうございます」

 お礼を伝える。

「でも、シュテンさんの鬼神は分かるんですが、茨さんの鮮血鬼とはどういう事なんですか?」

 かなり物騒な文字列だけど、可愛らしい見た目の茨さんからは、とても思い浮かばないイメージだった為、聞いてみた。

「それはね、敵をちぎっては投げ、ボコボコにしては投げ捨ててをしてたら、よく返り血なんかを浴びして待っていたの。それで、血で汚れた見た目から自然とそう呼ばれるようになって、気付いたらその呼び名が称号になってたの」

 自分の事を聞かれたのがよほど嬉しいのか、終始ニコニコしながら答えていたが、言っている内容はあれだった。

「そ… そうなんですね。茨さんも凄かったんですね」

 その一言で、生前の茨さんもシュテンさん同様に壮絶な人生を送ったんだろうなぁと思ってしまうが、

「えへへ… それ程でもないよ~」

 いや本当に、照れている姿からは、鮮血鬼と呼ばれている茨さんの事は想像も出来なかった。

「ではラス君。疑問も解決したようですし、時間も限られていますから、話を進めましょうか」

「あ、はい。すみません…」

「いえ、大丈夫ですよ。では、称号の効果を確認して見て下さい」

「はい、分かりました」

 私は、すぐに称号の効果を確認する。

鬼神の加護 ・・・ 鬼神に認められし者に与えられる称号。戦闘を繰り返す度に、肉体強度などが上がる。

鮮血鬼の寵愛 ・・・ 鮮血鬼に可愛がられし者に与えられる称号。ユニークスキルである赤染肌を使用可能。

「!?」

 私はすぐに、スキル欄を確認してみた。
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