302 / 453
120話・授かっていた物
しおりを挟む
私は、頭をフル回転させ、シュテンさんが言っていた事を思い返す。
「あ!! ステータス!!」
「はい、そうです。その感じですと、やはりステータスを確認していなかったみたいですね」
「す… すみません」
「いえ、構いませんよ。では、今確認してみて下さい」
「分かりました」
私は、言われた通り、ステータスを確認する。
名前:ラス 種族:鬼人 年齢:12 性別:女
LV: 1 HP:20 MP:20
力: 15 器用: 20 防御:10 敏捷: 10
知力: 35 精神:15 運: 5 魅力:10
スキル:激怒、気配遮断Lv1、鬼神化、赤染肌
称号:転生者、鬼神の加護、鮮血鬼の寵愛
「あ、称号が2つも増えてます!!」
「あれ? 2つですか?」
「はい。鬼神の加護と鮮血鬼の寵愛の2つです」
「あぁ、成る程。何となく理解していると思いますが、鬼神の加護は私からです。そして、もう1つは…」
「私です!!」
とてもいい笑顔の茨さんが、私私という雰囲気を醸し出しながら、ピンッと手を上げてきた。
それが何とも微笑ましく思いながら、
「やっぱり、そうなんですね。シュテンさんも、茨さんもありがとうございます」
お礼を伝える。
「でも、シュテンさんの鬼神は分かるんですが、茨さんの鮮血鬼とはどういう事なんですか?」
かなり物騒な文字列だけど、可愛らしい見た目の茨さんからは、とても思い浮かばないイメージだった為、聞いてみた。
「それはね、敵をちぎっては投げ、ボコボコにしては投げ捨ててをしてたら、よく返り血なんかを浴びして待っていたの。それで、血で汚れた見た目から自然とそう呼ばれるようになって、気付いたらその呼び名が称号になってたの」
自分の事を聞かれたのがよほど嬉しいのか、終始ニコニコしながら答えていたが、言っている内容はあれだった。
「そ… そうなんですね。茨さんも凄かったんですね」
その一言で、生前の茨さんもシュテンさん同様に壮絶な人生を送ったんだろうなぁと思ってしまうが、
「えへへ… それ程でもないよ~」
いや本当に、照れている姿からは、鮮血鬼と呼ばれている茨さんの事は想像も出来なかった。
「ではラス君。疑問も解決したようですし、時間も限られていますから、話を進めましょうか」
「あ、はい。すみません…」
「いえ、大丈夫ですよ。では、称号の効果を確認して見て下さい」
「はい、分かりました」
私は、すぐに称号の効果を確認する。
鬼神の加護 ・・・ 鬼神に認められし者に与えられる称号。戦闘を繰り返す度に、肉体強度などが上がる。
鮮血鬼の寵愛 ・・・ 鮮血鬼に可愛がられし者に与えられる称号。ユニークスキルである赤染肌を使用可能。
「!?」
私はすぐに、スキル欄を確認してみた。
「あ!! ステータス!!」
「はい、そうです。その感じですと、やはりステータスを確認していなかったみたいですね」
「す… すみません」
「いえ、構いませんよ。では、今確認してみて下さい」
「分かりました」
私は、言われた通り、ステータスを確認する。
名前:ラス 種族:鬼人 年齢:12 性別:女
LV: 1 HP:20 MP:20
力: 15 器用: 20 防御:10 敏捷: 10
知力: 35 精神:15 運: 5 魅力:10
スキル:激怒、気配遮断Lv1、鬼神化、赤染肌
称号:転生者、鬼神の加護、鮮血鬼の寵愛
「あ、称号が2つも増えてます!!」
「あれ? 2つですか?」
「はい。鬼神の加護と鮮血鬼の寵愛の2つです」
「あぁ、成る程。何となく理解していると思いますが、鬼神の加護は私からです。そして、もう1つは…」
「私です!!」
とてもいい笑顔の茨さんが、私私という雰囲気を醸し出しながら、ピンッと手を上げてきた。
それが何とも微笑ましく思いながら、
「やっぱり、そうなんですね。シュテンさんも、茨さんもありがとうございます」
お礼を伝える。
「でも、シュテンさんの鬼神は分かるんですが、茨さんの鮮血鬼とはどういう事なんですか?」
かなり物騒な文字列だけど、可愛らしい見た目の茨さんからは、とても思い浮かばないイメージだった為、聞いてみた。
「それはね、敵をちぎっては投げ、ボコボコにしては投げ捨ててをしてたら、よく返り血なんかを浴びして待っていたの。それで、血で汚れた見た目から自然とそう呼ばれるようになって、気付いたらその呼び名が称号になってたの」
自分の事を聞かれたのがよほど嬉しいのか、終始ニコニコしながら答えていたが、言っている内容はあれだった。
「そ… そうなんですね。茨さんも凄かったんですね」
その一言で、生前の茨さんもシュテンさん同様に壮絶な人生を送ったんだろうなぁと思ってしまうが、
「えへへ… それ程でもないよ~」
いや本当に、照れている姿からは、鮮血鬼と呼ばれている茨さんの事は想像も出来なかった。
「ではラス君。疑問も解決したようですし、時間も限られていますから、話を進めましょうか」
「あ、はい。すみません…」
「いえ、大丈夫ですよ。では、称号の効果を確認して見て下さい」
「はい、分かりました」
私は、すぐに称号の効果を確認する。
鬼神の加護 ・・・ 鬼神に認められし者に与えられる称号。戦闘を繰り返す度に、肉体強度などが上がる。
鮮血鬼の寵愛 ・・・ 鮮血鬼に可愛がられし者に与えられる称号。ユニークスキルである赤染肌を使用可能。
「!?」
私はすぐに、スキル欄を確認してみた。
2
お気に入りに追加
969
あなたにおすすめの小説

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

みんなからバカにされたユニークスキル『宝箱作製』 ~極めたらとんでもない事になりました~
黒色の猫
ファンタジー
両親に先立たれた、ノーリは、冒険者になった。
冒険者ギルドで、スキルの中でも特に珍しいユニークスキル持ちでがあることが判明された。
最初は、ユニークスキル『宝箱作製』に期待していた周りの人たちも、使い方のわからない、その能力をみて次第に、ノーリを空箱とバカにするようになっていた。
それでも、ノーリは諦めず冒険者を続けるのだった…
そんなノーリにひょんな事から宝箱作製の真の能力が判明して、ノーリの冒険者生活が変わっていくのだった。
小説家になろう様でも投稿しています。

念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜
ばふぉりん
ファンタジー
こんなスキルあったらなぁ〜?
あれ?このスキルって・・・えい〜できた
スキル授与の列で一つのスキルをもらったけど、列はまだ長いのでさいしょのすきるで後方の列に並び直したらそのまま・・・もう一個もらっちゃったよ。
いいの?

異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる