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113話・逃げるように
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シェーンを呼んで、ラスのスキル解除に備える。
そして、ラスがスキル解除すると、1度目同様に、痛みだし、地面に倒れてしまう。
だけど、すぐにシェーンが回復魔法をかけてくれたので、徐々に表情が和らいでくる。
回復したのを見計らい、座っているラスに手を差しのべ立たせる。
立たせながら、話を聞くと先程の痛みは、1度目よりも強かったみたいで、ある仮説をたてるが、所詮仮説なので、ここでの話を切り上げ、ラスを孤児院へと送った。
送る途中に、ラスより明日もスキルを試したいとの事で、望み通り、明日もマオの家の庭で試す事となった。
孤児院についてから、フィア婆様に明日もラスの手伝いをする事を伝え帰ろうとする前に、夕食に誘われたので、ご馳走になってから、ラスにちょっとした物を渡して、少し逃げるように宿屋へと戻った。
◆
やる事を済ませてから、私は部屋へと戻った。
今では、私が最初にいた部屋が、私の部屋になっていたりする。
今は、1人でベッドに横になりながら、セウンさんの帰り際を思い返す。
◆
「それじゃあ、セウンさん。他の皆さんも、今日はありがとうございました」
見送り際に、もう一度お礼を伝える。
皆、気にしなくていいと言ってくれる。
それに感謝しながら、明日の事について再度お願いする。
「それじゃあ、申し訳ありませんが、明日もお願いします」
「了解。明日は、同じくらいに迎えに来るよ」
「はい、分かりました。お待ちしております」
「それじゃあな… とその前に、ラスちょっと手を出してくれ」
「手ですか?」
不思議に思いながらも、手を出すと
「ほら、これやるよ」
セウンさんは、そう言いながら、見覚えのある瓶を私のての上に乗せてきた。
どこでこの瓶を見たんだっけと思いながら、声を発するが、
「あの、セウンさんこれは… あ!!」
これが何の瓶なのか思い出し、声を上げてしまう。
「お、気付いたみたいだな」
セウンさんは、イタズラが成功した子供のような笑顔でそう言ってくる。
「いやいやいや、気付きましたけど、どうしてこれを私に渡すんですか?」
手の上の瓶を落とさないようにしながら、この瓶を私に手渡した理由を尋ねる。
「やるよ。1つくらい持ってた方がいいだろ?」
「?」
セウンさんは、顔を近づけて来て、小声で話し出す。
「夜にでも何かするような気がしたからな」
「!?」
「まぁ、やる分はいいけど、気を付けてな。それは気にせず使っていいから」
「でも…」
「本当に気にしなくていいぞ、ラス。それじゃ!!」
「あ!!」
セウンさんは、そう言ってから、静止する間もなく帰っていった。
そして、ラスがスキル解除すると、1度目同様に、痛みだし、地面に倒れてしまう。
だけど、すぐにシェーンが回復魔法をかけてくれたので、徐々に表情が和らいでくる。
回復したのを見計らい、座っているラスに手を差しのべ立たせる。
立たせながら、話を聞くと先程の痛みは、1度目よりも強かったみたいで、ある仮説をたてるが、所詮仮説なので、ここでの話を切り上げ、ラスを孤児院へと送った。
送る途中に、ラスより明日もスキルを試したいとの事で、望み通り、明日もマオの家の庭で試す事となった。
孤児院についてから、フィア婆様に明日もラスの手伝いをする事を伝え帰ろうとする前に、夕食に誘われたので、ご馳走になってから、ラスにちょっとした物を渡して、少し逃げるように宿屋へと戻った。
◆
やる事を済ませてから、私は部屋へと戻った。
今では、私が最初にいた部屋が、私の部屋になっていたりする。
今は、1人でベッドに横になりながら、セウンさんの帰り際を思い返す。
◆
「それじゃあ、セウンさん。他の皆さんも、今日はありがとうございました」
見送り際に、もう一度お礼を伝える。
皆、気にしなくていいと言ってくれる。
それに感謝しながら、明日の事について再度お願いする。
「それじゃあ、申し訳ありませんが、明日もお願いします」
「了解。明日は、同じくらいに迎えに来るよ」
「はい、分かりました。お待ちしております」
「それじゃあな… とその前に、ラスちょっと手を出してくれ」
「手ですか?」
不思議に思いながらも、手を出すと
「ほら、これやるよ」
セウンさんは、そう言いながら、見覚えのある瓶を私のての上に乗せてきた。
どこでこの瓶を見たんだっけと思いながら、声を発するが、
「あの、セウンさんこれは… あ!!」
これが何の瓶なのか思い出し、声を上げてしまう。
「お、気付いたみたいだな」
セウンさんは、イタズラが成功した子供のような笑顔でそう言ってくる。
「いやいやいや、気付きましたけど、どうしてこれを私に渡すんですか?」
手の上の瓶を落とさないようにしながら、この瓶を私に手渡した理由を尋ねる。
「やるよ。1つくらい持ってた方がいいだろ?」
「?」
セウンさんは、顔を近づけて来て、小声で話し出す。
「夜にでも何かするような気がしたからな」
「!?」
「まぁ、やる分はいいけど、気を付けてな。それは気にせず使っていいから」
「でも…」
「本当に気にしなくていいぞ、ラス。それじゃ!!」
「あ!!」
セウンさんは、そう言ってから、静止する間もなく帰っていった。
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