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111話・おやすみ
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頷くマオたちをみながら、何ですぐにその有効性に気づかなかったのかと、自分に呆れてしまう。
だけど、呆れていても意味はないので、早速俺も、試してみたくなったのだが、スピカはまだラスと話していた。
ラスのスキルはもう試せているので、それを止めようかとも思ったが、楽しげに話しているのを見たら、後でいいかと、他にもスピカのスキルについて見落としがないか、4人で話し合った。
◆
気づけば、かなりの時間がたっていた。
だけど、スピカのスキルについては、話し合ったが、今のところ、似たり寄ったりな使い道しか出てこなかった。
まぁでも、後で1人で考えるより有益な時間だったのでよしとする。
話し合いを終えた後は、テーブル類を片し、今だスピカと夢中で話しているラスに声をかける。
「ラス。今日はそのくらいにしといたらどうだ?」
「あ、セウンさん」
俺に呼ばれた事で、スピカと話すのを止め、辺りを見渡し、どのくらいの時間がたっていたのかを悟ったようで、
「すみません!! 長く話していたみたいで…」
バッと勢いよく立ち上がったかと思ったら、そのまま頭を下げ出した。
「気にしなくていいぞ、ラス。俺たちの方も、色々話していたからな。だから、頭を上げてくれ」
「はい…」
一瞬迷ったようだが、ラスは、言われた通り頭を上げる。
「それじゃあ、ラスの方もスキルを解除して、孤児院に戻ろうか」
「分かりました。でも、その前に、スピカちゃんをお返しします」
また、痛みで倒れるかもしれないからだろうか、スピカを俺に手渡してくる。
「また機会があったら、スピカちゃんと、お話させて下さい」
「了解。でもその時は、スピカの了承を得てからな」
「はい。それで、大丈夫です」
『スピカもそれで、いいか?』
"いい…"
そう念話しながら、こくりと小さく頷く。
『それじゃあ、今日はありがとな。今度、俺の方も試したい事があるから、力を貸してくれないか?』
ついでに、さっきマオたちと話していた事を試させて貰う為、それに協力してくれるよう頼んでおく。
"任せて…"
『ありがとう、スピカ。じゃあ、ゆっくり休んでくれ』
"うん… おやすみ…"
『あぁ、おやすみ』
黒い渦が現れたので、渦に入りやすいように、手を少し動かす。
渦に入る前に、スピカがラスの方を向く。
すると、ラスがスピカに声をかける。
「おやすみなさい、スピカちゃん!! 今日は、ありがとうございました!!」
どうやら、2人で会話したみたいで、それが終わったのか、スピカは、小さな欠伸をしながら、渦の中へと入っていった。
だけど、呆れていても意味はないので、早速俺も、試してみたくなったのだが、スピカはまだラスと話していた。
ラスのスキルはもう試せているので、それを止めようかとも思ったが、楽しげに話しているのを見たら、後でいいかと、他にもスピカのスキルについて見落としがないか、4人で話し合った。
◆
気づけば、かなりの時間がたっていた。
だけど、スピカのスキルについては、話し合ったが、今のところ、似たり寄ったりな使い道しか出てこなかった。
まぁでも、後で1人で考えるより有益な時間だったのでよしとする。
話し合いを終えた後は、テーブル類を片し、今だスピカと夢中で話しているラスに声をかける。
「ラス。今日はそのくらいにしといたらどうだ?」
「あ、セウンさん」
俺に呼ばれた事で、スピカと話すのを止め、辺りを見渡し、どのくらいの時間がたっていたのかを悟ったようで、
「すみません!! 長く話していたみたいで…」
バッと勢いよく立ち上がったかと思ったら、そのまま頭を下げ出した。
「気にしなくていいぞ、ラス。俺たちの方も、色々話していたからな。だから、頭を上げてくれ」
「はい…」
一瞬迷ったようだが、ラスは、言われた通り頭を上げる。
「それじゃあ、ラスの方もスキルを解除して、孤児院に戻ろうか」
「分かりました。でも、その前に、スピカちゃんをお返しします」
また、痛みで倒れるかもしれないからだろうか、スピカを俺に手渡してくる。
「また機会があったら、スピカちゃんと、お話させて下さい」
「了解。でもその時は、スピカの了承を得てからな」
「はい。それで、大丈夫です」
『スピカもそれで、いいか?』
"いい…"
そう念話しながら、こくりと小さく頷く。
『それじゃあ、今日はありがとな。今度、俺の方も試したい事があるから、力を貸してくれないか?』
ついでに、さっきマオたちと話していた事を試させて貰う為、それに協力してくれるよう頼んでおく。
"任せて…"
『ありがとう、スピカ。じゃあ、ゆっくり休んでくれ』
"うん… おやすみ…"
『あぁ、おやすみ』
黒い渦が現れたので、渦に入りやすいように、手を少し動かす。
渦に入る前に、スピカがラスの方を向く。
すると、ラスがスピカに声をかける。
「おやすみなさい、スピカちゃん!! 今日は、ありがとうございました!!」
どうやら、2人で会話したみたいで、それが終わったのか、スピカは、小さな欠伸をしながら、渦の中へと入っていった。
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