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108話・他心通
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セウンさんから、先に他心通をやるよう勧められ、その理由を聞き、思わずスピカちゃんを見る。
「やってみます!!」
そう宣言し、他心通を使おうとする前に、
「あ、先にスピカに話をするから、ちょっと待ってくれ、ラス」
セウンさんに止められる。
「分かりました」
少しして、話が済んだようで、やってみるよう言われたので、すぐにやってみる。
すると、
"声、聞こえる?"
どこかおっとりした感じの女の子の声が聞こえてきた。
「聞こえます、聞こえます!! この声がスピカちゃんの声ですか?」
声が聞こえた事で、少し興奮しながらも、この声が本当にスピカちゃんなのか確認してみると、
"たぶん?"
とちゃんと返答があったので、この声が間違いなくスピカちゃんである事を確信した。
◆
スピカに、ラスの他心通について説明した後、ラスに、他心通を使うよう伝える。
すると、すぐに少し興奮したラスの声が聞こえてきた。
「おめでとう、ラス。ちゃんと、成功したみたいだな」
「はい!! ちゃんと、スピカちゃんの声が聞こえました!!」
ラスは、嬉しそうにそう答え、
「だから、その… もう少しスピカちゃんと話をしたいんですけど、いいですか?」
少し恥ずかしげにそう聞いてくる。
俺は一応、周りのシエルたちにも確認する視線を送ると、皆笑顔のまま頷いてくれる。
「別に構わないよ。もう少し能力の確認も兼ねて、スピカと話してみてくれ」
「はい!! ありがとうございます!!」
俺たちにお礼を言った後、再びラスは、スピカに向き直る。
その間、俺たちはする事がないので、アイテムボックスから取り出した椅子に腰掛け、その様子を見守った。
◆
スピカちゃんと仲良くなる為に、もう少し話をしたい事をセウンさんたちに伝えると、了承してくれたので、早速スピカちゃんと話し始める。
「改めて、私の名前は、ラスと言います。宜しくお願いします、スピカちゃん」
"うん、よろしく…"
「スピカちゃんは、どういった種族になるんですか?」
"眠り避役…"
「スリーピング? 眠るって事ですか?」
"そう… ずっと寝てる…"
「そうなんですね。ん? って事は、今私とお話してて大丈夫なんですか?」
"大丈夫…"
「そうですか。なら、良かったです。じゃあ、他にも質問してもいいですか?」
"いいよ…"
「なら、スピカちゃんの好きな事なんかを教えて貰ってもいいですか?」
少しでも仲良くなる為に、ありきたりな質問をスピカちゃんに聞いてみる。
「やってみます!!」
そう宣言し、他心通を使おうとする前に、
「あ、先にスピカに話をするから、ちょっと待ってくれ、ラス」
セウンさんに止められる。
「分かりました」
少しして、話が済んだようで、やってみるよう言われたので、すぐにやってみる。
すると、
"声、聞こえる?"
どこかおっとりした感じの女の子の声が聞こえてきた。
「聞こえます、聞こえます!! この声がスピカちゃんの声ですか?」
声が聞こえた事で、少し興奮しながらも、この声が本当にスピカちゃんなのか確認してみると、
"たぶん?"
とちゃんと返答があったので、この声が間違いなくスピカちゃんである事を確信した。
◆
スピカに、ラスの他心通について説明した後、ラスに、他心通を使うよう伝える。
すると、すぐに少し興奮したラスの声が聞こえてきた。
「おめでとう、ラス。ちゃんと、成功したみたいだな」
「はい!! ちゃんと、スピカちゃんの声が聞こえました!!」
ラスは、嬉しそうにそう答え、
「だから、その… もう少しスピカちゃんと話をしたいんですけど、いいですか?」
少し恥ずかしげにそう聞いてくる。
俺は一応、周りのシエルたちにも確認する視線を送ると、皆笑顔のまま頷いてくれる。
「別に構わないよ。もう少し能力の確認も兼ねて、スピカと話してみてくれ」
「はい!! ありがとうございます!!」
俺たちにお礼を言った後、再びラスは、スピカに向き直る。
その間、俺たちはする事がないので、アイテムボックスから取り出した椅子に腰掛け、その様子を見守った。
◆
スピカちゃんと仲良くなる為に、もう少し話をしたい事をセウンさんたちに伝えると、了承してくれたので、早速スピカちゃんと話し始める。
「改めて、私の名前は、ラスと言います。宜しくお願いします、スピカちゃん」
"うん、よろしく…"
「スピカちゃんは、どういった種族になるんですか?」
"眠り避役…"
「スリーピング? 眠るって事ですか?」
"そう… ずっと寝てる…"
「そうなんですね。ん? って事は、今私とお話してて大丈夫なんですか?」
"大丈夫…"
「そうですか。なら、良かったです。じゃあ、他にも質問してもいいですか?」
"いいよ…"
「なら、スピカちゃんの好きな事なんかを教えて貰ってもいいですか?」
少しでも仲良くなる為に、ありきたりな質問をスピカちゃんに聞いてみる。
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