285 / 448
103話・強度
しおりを挟む
ラス君が回復し、自分で動き出したのを観て、
「でもお師匠様、今のはいったいどういう事ですか? 私たちが、あのスキルを使って解除した時は、あんな事起きませんでしたよ?」
茨の質問に対し、後ろにいた他の4人もそうだそうだという風に、頭を縦に振っていた。
「確かに、茨たちには、そんな事起きていませんでしたね」
「はい。ならやっぱり、ラスに何か原因があるんですか?」
「そうですね… たぶん、肉体の強度のせいだと思いますね」
「肉体の強度… そう言えば、ラスは普通の鬼人族と違って体が弱いんでしたよね?」
「えぇ、そうですね。鬼神化の強化は、通常の身体強化よりも強化されますし、それに付随して、体への負担も大きくなりますから、鬼神化の強化後の反動に体が耐えられずに、痛みが襲って来たんだと思います」
「そうなんですね… ん? でも、それだと鬼神化を使っている時に、体が痛んできたりしないんですか?」
「!?」
まさか、茨がそこに気づいて聞いてくるとは思わなかったので、少し驚いてしまう。
「お師匠様?」
「あぁ、すみません。えっと、鬼神化中に、体が痛まないかどうかでしたね」
「はい」
「それについては、鬼神化の第一解放の物理耐性上昇のお陰ですね」
「物理耐性上昇のお陰ですか?」
「えぇ、そうです。物理耐性は、そのまま物理攻撃への耐性を上げるだけでなく、実の所、自身の肉体強度も上がっているんですよ」
「え、そうなんですか!?」
「はい、そうです。後以前にも教えたと思いますけど、鬼神化の解放段階を上げていくにつれて耐性上昇率も上がっていきます。ですから、鬼神化中は上昇した耐性のお陰もあり、耐えれたんだと思いますよ」
「そ… そうなんですね」
茨は、少し目を泳がせながらそう答える。
チラッと後ろの4人を見ると、4人とも目をそらすので、以前話した事は、どうやら茨含めた5人とも覚えていないみたいみたいですね。
まぁ、それについては、茨たちらしいので、話を続ける。
「えぇ、そうですよ」
「な… なら、今後ラスは、鬼神化を使う度に、あんな感じになるんですか?」
「いや、そんな事ないと思いますよ」
「え、そうなんですか?」
「はい。ラス君はまだまだ若いですし、LVも低いようなので、成長する見込みはかなりあると思います。だから、今の時点で、普通の鬼人より体が弱くて耐えられなくても、今後耐えれるようになると思いますからね」
「あ、そうか。ん? て事は、ラスが強くなれば強くなる程、大丈夫になるって事ですよね!!」
茨は、目を輝かせながらそう聞いてくる。
「確かにそうなりますけど、もしラス君を鍛えるつもりなら、加減を間違えないようにするんですよ」
「はい!!」
本当に分かっているのかどうか分からないが、茨は、とびきり元気に返事をする。
「でもお師匠様、今のはいったいどういう事ですか? 私たちが、あのスキルを使って解除した時は、あんな事起きませんでしたよ?」
茨の質問に対し、後ろにいた他の4人もそうだそうだという風に、頭を縦に振っていた。
「確かに、茨たちには、そんな事起きていませんでしたね」
「はい。ならやっぱり、ラスに何か原因があるんですか?」
「そうですね… たぶん、肉体の強度のせいだと思いますね」
「肉体の強度… そう言えば、ラスは普通の鬼人族と違って体が弱いんでしたよね?」
「えぇ、そうですね。鬼神化の強化は、通常の身体強化よりも強化されますし、それに付随して、体への負担も大きくなりますから、鬼神化の強化後の反動に体が耐えられずに、痛みが襲って来たんだと思います」
「そうなんですね… ん? でも、それだと鬼神化を使っている時に、体が痛んできたりしないんですか?」
「!?」
まさか、茨がそこに気づいて聞いてくるとは思わなかったので、少し驚いてしまう。
「お師匠様?」
「あぁ、すみません。えっと、鬼神化中に、体が痛まないかどうかでしたね」
「はい」
「それについては、鬼神化の第一解放の物理耐性上昇のお陰ですね」
「物理耐性上昇のお陰ですか?」
「えぇ、そうです。物理耐性は、そのまま物理攻撃への耐性を上げるだけでなく、実の所、自身の肉体強度も上がっているんですよ」
「え、そうなんですか!?」
「はい、そうです。後以前にも教えたと思いますけど、鬼神化の解放段階を上げていくにつれて耐性上昇率も上がっていきます。ですから、鬼神化中は上昇した耐性のお陰もあり、耐えれたんだと思いますよ」
「そ… そうなんですね」
茨は、少し目を泳がせながらそう答える。
チラッと後ろの4人を見ると、4人とも目をそらすので、以前話した事は、どうやら茨含めた5人とも覚えていないみたいみたいですね。
まぁ、それについては、茨たちらしいので、話を続ける。
「えぇ、そうですよ」
「な… なら、今後ラスは、鬼神化を使う度に、あんな感じになるんですか?」
「いや、そんな事ないと思いますよ」
「え、そうなんですか?」
「はい。ラス君はまだまだ若いですし、LVも低いようなので、成長する見込みはかなりあると思います。だから、今の時点で、普通の鬼人より体が弱くて耐えられなくても、今後耐えれるようになると思いますからね」
「あ、そうか。ん? て事は、ラスが強くなれば強くなる程、大丈夫になるって事ですよね!!」
茨は、目を輝かせながらそう聞いてくる。
「確かにそうなりますけど、もしラス君を鍛えるつもりなら、加減を間違えないようにするんですよ」
「はい!!」
本当に分かっているのかどうか分からないが、茨は、とびきり元気に返事をする。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
924
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる