スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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87話・次の解放

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 ラスは、今の状況(何故俺がラスの目の前にいたのか)が分かっていないようなので、その説明をする。

「ラスがスキルを使った後、急に声をかけても反応がなかったから、直接揺さぶって声をかける為に、近づいた感じだな」

「そうだったんですね。だから、私の目の前にいたんですね。心配かけてすみません…」

「まぁ、何事もないならそこまで気にしなくてもいいと思うけど、本当に何もないんだよな?」

 俺の質問に対し、ラスは、その場で体を捻ったり、軽くジャンプしたりして、体を動かし、具合を確認してから、

「はい、大丈夫みたいです。それどころか、いつもより体が軽いですし、何だか力も漲ってくる感じがします」

「なら、良かったよ。それで、ラスが今言ったそれが鬼神化の効果なのか?」

「たぶん、そうだと思います」

「そうか。それで、何度も聞くようだけど、特に体に異変とかはないんだよな?」

「はい、ありません」

「なら、デメリットはないって事でいいのか?」

「たぶん、ないと思います」

「そうか。それで、どうする?」

「どうするって、何がですか?」

「もう少しスキルを試すのを続けるか、それとも1度休憩でも挟むかだよ。確か、ラスの鬼神化は、段階に分けて使えるんだろ?」

「はい、そうです。なら、知っておきたい事があるので、もう少し続けたいのですがいいですか?」

「あぁ、俺は別に構わないよ」

 少し離れた場所にいるシエルたちにも確認するが、3人とも大丈夫との事だった。

「それじゃあ、何かあったらすぐに言うんだぞ」

「はい、分かりました!!」

 俺はラスから少し距離を取ってから、スキルを試すのを再開する。





 セウンさんが少し離れたのを確認してから、

「鬼神化・第二解放セカンド!!」

 次の段階へと鬼神化を解放する。
 すると、先程漲ってきた力以上の力が漲ってくる。

「ラス。今の状態はどうだ?」

「さっき漲ってきた力以上に力が漲ってくるのを感じます。それ以外は、特に異変などはないので、続けて解放したいと思います」

「了解」

「なら、行きます。鬼神化・第三解放《サード》!!」

 私は、神通力が使える段階まで解放する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(追加)

鬼神化発動を分かりやすくする為、以下の様に変更しました。

 鬼神化・第一解放ファースト
 鬼神化・第二解放セカンド
 鬼神化・第三解放サード
 鬼神化・第四解放フォース
 鬼神化・最終解放ファイナル
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