スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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80話・質問

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 どんどん出てくるシュテンさんのハイスペックさに、少し呆れてくる。

「シュテンさんは、本当に色々出来るんですね」

「まぁね。小さな頃から好奇心旺盛だったから色々挑戦してみた結果だね。だから、ラス君も色々挑戦してみるといいよ。そうすれば、知らず知らずのうちに、その経験が助けになる事もあるからね」

「助けになるですか… 分かりました。出来る事から挑戦しようと思います」

「その意気だよ、ラス君。でも、成長していくスピードは人それぞれだから、周りの人の事を気にしすぎて無理だけはしないようにね」

「はい。気を付けます」

「それじゃあ、私からの話はこんなものですね。帰える前に何か聞きたい事はありますか? 答えられる範囲なら、答えますよ」

「聞きたい事ですか?」

 そう言われ、聞きたい事を考え、

「…ならいくつか質問してもいいですか?」

「えぇ、いいですよ」

 了承も得たので、私は色々聞いてみる事にした。

「じゃあ、先程配下召喚で呼び出せる事の出来る5人に、私の力を認めさせないと召喚に応じてくれないと言ってましたが、その5人に、どうやって会えばいいですか?」

「あぁ、そう言えば伝えていませんでしたね。5人には、ここで会う事が出来ますよ。と言っても、その5人は今はいないんですけどね」

 シュテンさんは、少し笑いながら答えてくれる。

「ここで会えるという事は、何度もここに来れるという事ですか?」

 1度や2度程度で、その5人に実力を認めさせられるとは思わないから、何度もと聞いてみる。

「誰でもと言う訳には行きませんが、鬼神化スキルを持っているラス君なら、ここに呼ぶ事は出来ますね」

「そうなんですね。なら、どうしたら呼んで貰えるんですか?」

「ラス君が、鬼神化スキルを発動したら、私にもそれが伝わるんですよ。そしたら、鏡でラス君の事を確認しますので、合図さえくれればここに呼びますよ。ただ、今度からは肉体ごと呼ぶ事になると思いますからそのつもりでいて下さいね」

「分かりました。ですが、どうして次からは肉体ごと何ですか?」

「それはですね、本来精神体とは肉体の中にあって守られているものなんです。今回呼んだのは、特別な例として、あまり精神体のままで行動するのは良くない事なんです。ダメージもそのまま通ってしまいますし、下手したらそのまま消滅する可能性もありますからね」

「そうなんですね。だから、次からは肉体ごと呼ぶんですね」

「そうです。だから、もしここに呼んでほしい場合は、気をつけて下さいね」

「はい、分かりました」

 1つ目の質問が終わりその後も、念の為に神通力などの事も聞いてみた。
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