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65話・ラスの実力
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本来なら隙だらけのラスの懐に入り一撃いれる所だが、ラスが今からやろうとしている事に興味が湧き、準備が整うのを待ってみる。
するとラスは、どうやらスキルを使ったようで、あがっていた息が回復していく。
そして、最後にまた何かしらのスキルを使った後、準備が整ったようで、私にむかって突っ込んできた。
突っ込んできた時は、何を考えているのかと思ったが、最初に突っ込んできた時と比べると速さがあがってむかってきていた。
「なるほど、さっき使ったのは身体強化のたぐいかい。面白い、受けてたとうじゃないかい」
私は構えをとったまま、ラスが突っ込んでくるのを待ち構えた。
ラスは先程同様、何かしらの武術のような物を使ってきた。だけど先程あった違和感(まるで、自分の体になれてなく攻撃の距離感をつかめていない)がなくなっていて、一発一発がより正確で鋭い一撃になっていた。それに、速さ同様に力もあがっており、手で受けた感じその力は先程の倍ほどぐらいあるように感じた。
「力と速さがあがったようだけど、それだけじゃ私には当たりゃしないよ」
ラスの作戦(普通より強い身体強化)に少しは驚きもしたけど、それだけかと少し残念に思い、模擬戦を終わらせようと、少し力を込めラス目掛けて攻撃するが、
「!?」
目の前にあったラスの姿が忽然と消えた。
◆
怒れを使った私は、速くなった自分の動きに少し戸惑いながらも、先程よりもしっくりとくる攻撃を仕掛けていく。
だけどそれだけじゃあ私の攻撃は、フィアンマさんに受け止められたり受け流されたりと全く当たらなかった。
だから私は、
「怒れ・3倍」
更に能力をあげた。
能力をあげると同時にフィアンマさんが攻撃してきたので、その攻撃を横に躱しそうとしたら思っていたより力が出てしまい、フィアンマさんから少し離れた場所まで飛びのき転びそうになった。
それを何とか踏みとどまり、すぐに目を離してしまったフィアンマさんを見ると、私を見て笑っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)
ラスの怒りの効果は、一定の間回復速度を激増するだけです。より簡単にいえば、HPやMP、体力や力などの回復速度が通常より早くなるだけです。また、傷を負った場合、それを回復する為の自己治癒力もあがりますが、即回復とはいきませんし、大きな怪我を負った場合は、普通に戦闘不能になります。
するとラスは、どうやらスキルを使ったようで、あがっていた息が回復していく。
そして、最後にまた何かしらのスキルを使った後、準備が整ったようで、私にむかって突っ込んできた。
突っ込んできた時は、何を考えているのかと思ったが、最初に突っ込んできた時と比べると速さがあがってむかってきていた。
「なるほど、さっき使ったのは身体強化のたぐいかい。面白い、受けてたとうじゃないかい」
私は構えをとったまま、ラスが突っ込んでくるのを待ち構えた。
ラスは先程同様、何かしらの武術のような物を使ってきた。だけど先程あった違和感(まるで、自分の体になれてなく攻撃の距離感をつかめていない)がなくなっていて、一発一発がより正確で鋭い一撃になっていた。それに、速さ同様に力もあがっており、手で受けた感じその力は先程の倍ほどぐらいあるように感じた。
「力と速さがあがったようだけど、それだけじゃ私には当たりゃしないよ」
ラスの作戦(普通より強い身体強化)に少しは驚きもしたけど、それだけかと少し残念に思い、模擬戦を終わらせようと、少し力を込めラス目掛けて攻撃するが、
「!?」
目の前にあったラスの姿が忽然と消えた。
◆
怒れを使った私は、速くなった自分の動きに少し戸惑いながらも、先程よりもしっくりとくる攻撃を仕掛けていく。
だけどそれだけじゃあ私の攻撃は、フィアンマさんに受け止められたり受け流されたりと全く当たらなかった。
だから私は、
「怒れ・3倍」
更に能力をあげた。
能力をあげると同時にフィアンマさんが攻撃してきたので、その攻撃を横に躱しそうとしたら思っていたより力が出てしまい、フィアンマさんから少し離れた場所まで飛びのき転びそうになった。
それを何とか踏みとどまり、すぐに目を離してしまったフィアンマさんを見ると、私を見て笑っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)
ラスの怒りの効果は、一定の間回復速度を激増するだけです。より簡単にいえば、HPやMP、体力や力などの回復速度が通常より早くなるだけです。また、傷を負った場合、それを回復する為の自己治癒力もあがりますが、即回復とはいきませんし、大きな怪我を負った場合は、普通に戦闘不能になります。
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