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58話・オークションの情報

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 孤児院を後にして、情報を仕入れる為に、マレンさんの所へ来ていた。
 鬼人の事について聞いてみたが、新しい情報はなかった。情報屋としてのプライドのせいか、少し落ち込んでいるように見えたので、少しでも自信を取り戻せるよう、他に聞きたかった事もついでに聞いてみる。
 次に聞いたオークションの出品内容の事については知っていた。しかも更に確認してみてくれるとの事で、俺は、マレンさんが確認してくれている間に、回復ポーションを準備しておく。
 しばらくして、

「はぁ… はぁ…」

 確認を終えたであろうマレンさんに、素早く回復ポーションを渡し、飲んで貰う。

「ふぅ… ありがとう、セウン君」

「いえ、気にしないで下さい。それで、どうでしたか?」

「今まとめるから少し待ってくれる…」

「はい、大丈夫ですよ」

 マレンさんがまとめてくれている間、暇だったので、散らかっていた本を片付けたり、やって来たルナの相手(新味ポテチでの餌付け)をしながら待った。

「出来ました…」

「お疲れ様です、マレンさん」

 ねぎらいの言葉をかけながら、すっと飲み物を手渡すと、マレンさんはお礼を言いながら受け取り一気に飲み干した。
 回復ポーションも飲んだので、そこまでの量を入れていた訳じゃなかったので、そこまで一気に飲み干されると足りtailか心配になり、

「もう一杯飲みますか?」

 と聞いてみる。

「ありがとう… だけど、気持ちだけでいいよ。それより、はいこれ…」

 僕は、マレンさんが書いたくれたアイテム名一覧を受け取り、チラッと見てみる。
 簡単なアイテム説明も書かれておりとても見やすかった。それに、マレンさんの落ち込みもなくなっていた。

「これを貰っても大丈夫ですか?」

 後でちゃんと読みたいから、貰ってもいいか確認する。

「大丈夫だよ…」

 許可がおりたので、お礼を言いながら、アイテムボックスにいれる。
 この情報の料金を確認すると、相場を知らない俺でも何だか少なくないかと思ってしまう金額だった。
 その事について聞いてみると、片付けをしてくれたし、ルナの相手をしてくれたので、その金額でいいとの事で、遠慮するのも失礼だと思い、その金額を支払った。ついでに、ルナにもあげた新味のポテチも手渡すと、喜んで貰えた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)

マレンが、オークションの品の効果を知っている理由
 
ルナが召喚した知能の高い蜘蛛が、鑑定士が鑑定している時に部屋でその風景を見ていたり、蜘蛛たちがこっそり鑑定用の道具を持ち込んで、それを通して確認したりしています。
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