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46話・話

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 俺もラスと一緒に、体術でも習おうかと思い、フィア婆様にお願いしてみた。

「なら俺も、ラスと一緒に体術を習ってもいいですか?」

「セウンがか?」

「はい。今回の件を踏まえて、もう少し体術というか駆け引きなんかを知っていた方がいいと思いまして、どうでしょうか?」

「そう言えば、セウンは、少し素直すぎる時があったねぇ… そう言う事ならいつでもおいで。私が教えられる範囲で、手解きをしてやるよ」

「ありがとうございます、フィア婆様」

「別にいいよ。私も、いい運動になるからね」

「なら、これからもお願いします」

「はいよ。びしばしいくから覚悟しとくんだね」

「…分かりました」

「さて、ラス」

「は… はい!!」

 フィア婆様に呼ばれたラスが、何故かさっと立ち上がり敬礼した状態で、返事をする。

「…なんだいそれは?」

「あ、いえ…」

 とっさに出た行動なのか、少し顔を赤くしていた。

「まぁいいさね。それで、少しは消化したんじゃないかい?」

「しょうか… あぁ、消化ですか。はい、少しはしてます!!」

「なら、今から模擬戦は出来そうかい?」

「それは、ちょっと…」

「そうかい。なら、予定通り明日だね」

「はい、お願いします」

「了解。なら、私は汗をかいたし、お風呂にでもいこうかね」

 フィア婆様はそう言って、中へと戻ろうとして、2~3歩進んで足を止め振り返る。

「そうだ。セウンも一緒に入るかい?」

 軽くずっこけながら、

「いえ、遠慮しておきます」

「そうかい。なら、ラス一緒に付き合っておくれ」

「わ… 私ですか?」

「そうだよ。嫌かい?」

「いえ、分かりました。ご一緒します」

 そう言って、2人は中へと戻っていった。
 やる事がなくなった俺は、縁側の様な所で寝転がり、のんびりする事にした。





 私は、フィアンマさんと一緒にお風呂に入る事になった。今は、お湯が溜まるまでの間、何故かフィアンマさんの部屋に連れていかれた。

「ラスは、そこに座ってちょうだい」

「分かりました」

 私は、言われた通り、フィアンマさんの前のソファーに座る。

「さて、お湯が溜まるまで2人で、お話でもしようじゃないかい」

「お話ですか?」

「あぁ、ラスの今後についての話さ」

「私の今後についてですか?」

「そうさ。私の勘なんだが、あんた今後どうするつもりなのかもう決まっているんだろ?」

「…はい、ある程度は」

「それを、私に教えてはくれないかい?」

 一瞬迷ったが、今後体術を教えて貰う予定だし、お世話になっている為、

「…分かりました」

 話す事にした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)

 42話に、シビルとシェーンは出掛けた旨等の文を追加しました。
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