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42話・まさかの展開
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肉や野菜などを買った後は、他に必要な網や串などを商店で購入してから、孤児院へと戻った。
孤児院へ戻ると、シェーンが話を通してくれていたので、子供たちは、シエルとマオに任せ、早速下ごしらえ(野菜のカットや肉の味付け)を始める。
下ごしらえを終えた頃に、
「遅くなって悪いね、私も手伝わせて貰うよ」
フィア婆様も手伝いに来てくれた。
「なら、これを交互に串に刺して貰ってもいいですか?」
カットした野菜や肉を渡す。
「これを交互に刺せばいいんだね?」
「はい、お願いします」
「分かった。早速やらせて貰うよ」
フィア婆様も手伝ってくれ、手早く準備を終わらせてから、皆で外へとむかう。
案の定、マオは倒れていたので、側にポーションを置いてから、焼く準備を始める。
ある程度いい感じで焼けてきた所で、匂いにつられた子供たちが群がってきたので、ラスから順番に手渡していき、バーベキューが始まった。
子供たちだけでなく、他の皆も楽しげに食べてくれた。
◆
久しぶりのバーベキューだったようで、ラスははち切れんばかり食べていた。そういう俺も、いつもより食が進みそうになったが、八分ほどで止めておいた。
片付けは、予定どおりシエルとマオの2人に任せた… と言っても、バーベキューにしたからか洗い物があまりなかったので、満腹になって眠たげな子供たちの寝かしつけも任せた。
因みに、シビルさんは必要な物の買い出しに行くとの事で、シェーンはそれについて行った。
荷物持ちとしてついていこうとしたが、2人で大丈夫との事で、俺たちは、食休みをしていた。
「そういえば、シェーンに聞いたのたが、ラスは私に体術を習いたいんだって?」
「は… はい!!」
「そうかい…」
「俺からもお願いします、フィア婆様」
「あぁ、それはセウンから頼まれなくても教えるから大丈夫だよ。それじゃあ、実力を見たいから、今から模擬戦でもやろうか」
そう言い、返事を聞かずに、準備運動をするかのように、フィア婆様は体を伸ばし始めた。
だけど、それとは対称的にラスは、食べすぎたせいかあまり動けそうには見えなかった。
「フィア婆様」
「ん、どうした?」
「ラスは、食べすぎて動けそうにないみたいなので、明日にしませんか?」
そう言いながら、ラスの方を指差す。
「ん… あぁ、そうみたいだね」
お腹を押さえながら、全力で、頭を縦に振っているラスを見て、フィア婆様も諦めてくれた… かと思ったが、
「なら、セウン。お前が代わりに私の相手をしてくれないかい?」
「え…」
まさかの返しに驚く。
だけど、フィア婆様は、やる気満々でこっちを見てくるので、
「はぁ… 分かりました、いいですよ」
相手をする事にした。
孤児院へ戻ると、シェーンが話を通してくれていたので、子供たちは、シエルとマオに任せ、早速下ごしらえ(野菜のカットや肉の味付け)を始める。
下ごしらえを終えた頃に、
「遅くなって悪いね、私も手伝わせて貰うよ」
フィア婆様も手伝いに来てくれた。
「なら、これを交互に串に刺して貰ってもいいですか?」
カットした野菜や肉を渡す。
「これを交互に刺せばいいんだね?」
「はい、お願いします」
「分かった。早速やらせて貰うよ」
フィア婆様も手伝ってくれ、手早く準備を終わらせてから、皆で外へとむかう。
案の定、マオは倒れていたので、側にポーションを置いてから、焼く準備を始める。
ある程度いい感じで焼けてきた所で、匂いにつられた子供たちが群がってきたので、ラスから順番に手渡していき、バーベキューが始まった。
子供たちだけでなく、他の皆も楽しげに食べてくれた。
◆
久しぶりのバーベキューだったようで、ラスははち切れんばかり食べていた。そういう俺も、いつもより食が進みそうになったが、八分ほどで止めておいた。
片付けは、予定どおりシエルとマオの2人に任せた… と言っても、バーベキューにしたからか洗い物があまりなかったので、満腹になって眠たげな子供たちの寝かしつけも任せた。
因みに、シビルさんは必要な物の買い出しに行くとの事で、シェーンはそれについて行った。
荷物持ちとしてついていこうとしたが、2人で大丈夫との事で、俺たちは、食休みをしていた。
「そういえば、シェーンに聞いたのたが、ラスは私に体術を習いたいんだって?」
「は… はい!!」
「そうかい…」
「俺からもお願いします、フィア婆様」
「あぁ、それはセウンから頼まれなくても教えるから大丈夫だよ。それじゃあ、実力を見たいから、今から模擬戦でもやろうか」
そう言い、返事を聞かずに、準備運動をするかのように、フィア婆様は体を伸ばし始めた。
だけど、それとは対称的にラスは、食べすぎたせいかあまり動けそうには見えなかった。
「フィア婆様」
「ん、どうした?」
「ラスは、食べすぎて動けそうにないみたいなので、明日にしませんか?」
そう言いながら、ラスの方を指差す。
「ん… あぁ、そうみたいだね」
お腹を押さえながら、全力で、頭を縦に振っているラスを見て、フィア婆様も諦めてくれた… かと思ったが、
「なら、セウン。お前が代わりに私の相手をしてくれないかい?」
「え…」
まさかの返しに驚く。
だけど、フィア婆様は、やる気満々でこっちを見てくるので、
「はぁ… 分かりました、いいですよ」
相手をする事にした。
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