193 / 453
閑話・ラスの過去 1
しおりを挟む
私は、セウンさんを見送りながら、ベッドに横になる。
横になりながら、
「ステータス」
浮かび上がった自分のステータスを眺める。
名前:ラス 種族:鬼人 年齢:12 性別:女
LV: 1 HP:20 MP:20
力: 15 器用: 20 防御:10 敏捷: 10
知力: 35 精神:15 運: 5 魅力:10
スキル:激怒、気配遮断Lv1
称号:転生者、奴隷(未契約)
「本当に、転生したんだ…」
私は、そう言いながら、自身に起こった事を振り返る。
◆
私は、どこにでもいる普通の女子高生だった。
趣味といえば、某探偵アニメの○姉ちゃんに影響されて始めた空手や小さな頃、お父さんと一緒にやって今でもスマホでやっている某クエストのRPGゲームだ。
今日は、日曜日で学校もお休みなので、部屋でゴロゴロしながら、某クエストのRPGゲームをしていた。
何度目か分からない1回目の○マを倒した所で、お腹が減ってきたので、セーブしてから電源を切って起き上がる。
「ご飯でも買いに行こうかな…」
財布と携帯を持って部屋を出ようとし、
「いってきます、お母さん、お父さん」
写真の両親に挨拶してから、部屋を出て、近くのコンビニにむかう。
コンビニにむかう途中にある公園を横切ろうとした所で、サッカーボールが転がってきたので、道路に出る前に止める。
すると、公園の方から小さな子供が走ってきたので、声をかける。
「このボールは、僕のかな?」
「うん、そうだよ!!」
子供は、元気よく答える。
「そっか… 1人で遊んでいるのかな?」
「ううん、皆で遊んでるよ。それに、お母さんもいるよ」
子供が指差す方を見てみると、確かに同い年の子供たちがこっちを見ており、親は、親同士で話をしており、子供を見ている様子はない。
私は、その行為に呆れながら、
「そうなんだね。それでね、僕」
「そらだよ」
「そら君?」
「うん、そうだよ」
「なら、そら君。遊ぶのはいいんだけど、こっち側は何が通ってるあれは何かな?」
私は、丁度横を通ろうとする車を指差し、尋ねてみる。
「くるま!!」
「お、正解。そら君は、賢いね」
「ありがと、お姉ちゃん!!」
「どういたしまして。それでね、もしそら君が、このボールを追って、道路に出た所で、車が来たらどうなるかな?」
「う~んとね、危ない!!」
「そう、危ないね。だからね、ボールで遊んじゃダメだよ」
私は、優しく言い聞かすと、
「うん、分かった。皆にも、そう言ってみる」
そら君は、素直に頷いてくれる。
その返事に、満足した私は、そら君にボールを返してから、コンビニにむかった。
横になりながら、
「ステータス」
浮かび上がった自分のステータスを眺める。
名前:ラス 種族:鬼人 年齢:12 性別:女
LV: 1 HP:20 MP:20
力: 15 器用: 20 防御:10 敏捷: 10
知力: 35 精神:15 運: 5 魅力:10
スキル:激怒、気配遮断Lv1
称号:転生者、奴隷(未契約)
「本当に、転生したんだ…」
私は、そう言いながら、自身に起こった事を振り返る。
◆
私は、どこにでもいる普通の女子高生だった。
趣味といえば、某探偵アニメの○姉ちゃんに影響されて始めた空手や小さな頃、お父さんと一緒にやって今でもスマホでやっている某クエストのRPGゲームだ。
今日は、日曜日で学校もお休みなので、部屋でゴロゴロしながら、某クエストのRPGゲームをしていた。
何度目か分からない1回目の○マを倒した所で、お腹が減ってきたので、セーブしてから電源を切って起き上がる。
「ご飯でも買いに行こうかな…」
財布と携帯を持って部屋を出ようとし、
「いってきます、お母さん、お父さん」
写真の両親に挨拶してから、部屋を出て、近くのコンビニにむかう。
コンビニにむかう途中にある公園を横切ろうとした所で、サッカーボールが転がってきたので、道路に出る前に止める。
すると、公園の方から小さな子供が走ってきたので、声をかける。
「このボールは、僕のかな?」
「うん、そうだよ!!」
子供は、元気よく答える。
「そっか… 1人で遊んでいるのかな?」
「ううん、皆で遊んでるよ。それに、お母さんもいるよ」
子供が指差す方を見てみると、確かに同い年の子供たちがこっちを見ており、親は、親同士で話をしており、子供を見ている様子はない。
私は、その行為に呆れながら、
「そうなんだね。それでね、僕」
「そらだよ」
「そら君?」
「うん、そうだよ」
「なら、そら君。遊ぶのはいいんだけど、こっち側は何が通ってるあれは何かな?」
私は、丁度横を通ろうとする車を指差し、尋ねてみる。
「くるま!!」
「お、正解。そら君は、賢いね」
「ありがと、お姉ちゃん!!」
「どういたしまして。それでね、もしそら君が、このボールを追って、道路に出た所で、車が来たらどうなるかな?」
「う~んとね、危ない!!」
「そう、危ないね。だからね、ボールで遊んじゃダメだよ」
私は、優しく言い聞かすと、
「うん、分かった。皆にも、そう言ってみる」
そら君は、素直に頷いてくれる。
その返事に、満足した私は、そら君にボールを返してから、コンビニにむかった。
3
お気に入りに追加
928
あなたにおすすめの小説
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
聖剣を錬成した宮廷錬金術師。国王にコストカットで追放されてしまう~お前の作ったアイテムが必要だから戻ってこいと言われても、もう遅い!
つくも
ファンタジー
錬金術士学院を首席で卒業し、念願であった宮廷錬金術師になったエルクはコストカットで王国を追放されてしまう。
しかし国王は知らなかった。王国に代々伝わる聖剣が偽物で、エルクがこっそりと本物の聖剣を錬成してすり替えていたという事に。
宮廷から追放され、途方に暮れていたエルクに声を掛けてきたのは、冒険者学校で講師をしていた時のかつての教え子達であった。
「————先生。私達と一緒に冒険者になりませんか?」
悩んでいたエルクは教え子である彼女等の手を取り、冒険者になった。
————これは、不当な評価を受けていた世界最強錬金術師の冒険譚。錬金術師として規格外の力を持つ彼の実力は次第に世界中に轟く事になる————。
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
異世界道中ゆめうつつ! 転生したら虚弱令嬢でした。チート能力なしでたのしい健康スローライフ!
マーニー
ファンタジー
※ほのぼの日常系です
病弱で閉鎖的な生活を送る、伯爵令嬢の美少女ニコル(10歳)。対して、亡くなった両親が残した借金地獄から抜け出すため、忙殺状態の限界社会人サラ(22歳)。
ある日、同日同時刻に、体力の限界で息を引き取った2人だったが、なんとサラはニコルの体に転生していたのだった。
「こういうときって、神様のチート能力とかあるんじゃないのぉ?涙」
異世界転生お約束の神様登場も特別スキルもなく、ただただ、不健康でひ弱な美少女に転生してしまったサラ。
「せっかく忙殺の日々から解放されたんだから…楽しむしかない。ぜっっったいにスローライフを満喫する!」
―――異世界と健康への不安が募りつつ
憧れのスローライフ実現のためまずは健康体になることを決意したが、果たしてどうなるのか?
魔法に魔物、お貴族様。
夢と現実の狭間のような日々の中で、
転生者サラが自身の夢を叶えるために
新ニコルとして我が道をつきすすむ!
『目指せ健康体!美味しいご飯と楽しい仲間たちと夢のスローライフを叶えていくお話』
※はじめは健康生活。そのうちお料理したり、旅に出たりもします。日常ほのぼの系です。
※非現実色強めな内容です。
※溺愛親バカと、あたおか要素があるのでご注意です。
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる