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特別閑話・珍しい食材

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 今俺は、孤児院へとむかっていた。
 何でも、フィア婆様がこの辺では珍しい食材を入手したようなのだが、その食材の食べ方がわからないとの事で、俺が呼ばれた。
 どんな食材か気になった俺は、その誘いを受けた。

「それで、シェーンは、その食材が、どんな物なのか見たのか?」

「はい、見ました」

「それは、どんな感じだったんだ?」

「えっと… このくらいの小ささの白い粒みたいな物でした」

 シェーンは、指の隙間を少しだけ開けながら、教えてくれる。

「白い粒…」

「はい。何でも、フィアンマ様の好きな、リョクチャやセンベーなどを仕入れている商人の方から頂いたそうです」

「へぇ… それって、もしかしてお米か?」

「はい。あ、いえ確か、もちこめだったような気がします」

糯米もちごめか」

「やっぱり、セウンさんは知ってるんですか?」

「まぁ、知ってるのは知ってるな」

「流石、セウンさんですね!! なら、食べ方も分かるんですね」

「まぁ、それはやってみないと何ともいえないかな…」

「そうなんですか?」

「あぁ、普通に食べるんじゃなくて、たぶんそれを炊かないといけないからな」

「炊くですか?」

「あぁ、まぁむこうについてから、どうにかしてみるよ。それで、孤児院に行く前に、寄りたい所があるのだけど先に寄っていいか?」

「寄りたい所ですか? 大丈夫だと思いますけど、一応、孤児院で待っているシエルたちに遠話して、フィアンマ様に確認してもらいますね」

「あぁ、頼む」

 俺は、そう言い、シェーンが遠話してくれている間に、子供の頃、祖父の家でやっていた餅つきを思い出しながら、孤児院でどうやるかを考える。
 その後、寄り道にOKが出たので、シェーンと寄り道し、必要な物を見つけてから、孤児院へとむかった。





 孤児院につくと、シエルたちし挨拶した後、フィア婆様の所へむかう。

「お、セウン。待ってたよ。シェーンに、聞いたと思うけど、これの食べ方わかるかい?」

 フィア婆様は、たぶん糯米が入っているであろう袋を持ち上げ、尋ねてくる。

「それは、やってみないと分かりませんが、やれる範囲でやってみます」

「助かるよ。これを貰ったのはいいんだけど、食べ方を聞くのを忘れててね。それを聞きに行こうにも、そいつはもうここ(王都)を出てた後で、会えなかったから困ってたんだよ」

「そうだったんですね。まぁ、そこまで期待せずに待っていて下さい」

 俺は、糯米を受け取ってから、キッチンへとむかう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(挨拶)

 謹んで新年のお慶びを申し上げます
 皆様は、いかがお過ごしですか?
 因みに、私は、仕事でね…
 今年も、皆様に少しでも楽しんでいただけるように、投稿を続けますので、よろしくお願いします。
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