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特別閑話・孤児院での出来事 4

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 俺は、アイテムボックスから何かに使えるかもと残しておいたトレントの木材をドサッと取り出し床に置いた。

「これで、足りますか?」

「はぁ… これだけありゃ充分だ。それどころか、かなり余るくらいだ」

「それは良かったです。余った物は、ガルさんの好きにしてくれて大丈夫です」

「はぁ… 分かったよ… 貰えるもんは、貰っとくよ。それで、木剣の大きさはどうするんだ?」

「そうですね…」

 俺は、子供たちの身長を思い出しながら、その旨をガルさんに伝え、全てお任せする。

「ガルさん。木剣全て作り終わるのに、どのくらいかかりますか?」

「そうだなぁ…」

 ガルさんは、少し考え、

「まぁ、でも、木剣だから、そこまで時間はかかんねぇと思うから、夕方頃だな」

「そうですか。なら、その位に取りに来ます。すみませんが、後はお願いします」

「おう」

 他にも行く場所があるので、ガルさんには悪いが、すぐにその場を後にする。
 次にむかう場所は、シエルと一緒に行ったカラフルな色彩の看板のある服屋だ。
 俺は、再び能力向上を使い、服屋へむかった。





 服屋に到着し、中へと入り、子供服を見てみる。
 だけど、前世でも子供服を選んだ事のない俺は、すぐに諦め、店員に頼る事にした。
 早速、店員を探そうとした所で、

「いらっしゃいませ、セウン様。今日は、どのような服をお探しですか?」

「うおっ!!」

 突然、声をかけられ驚く。

「なんだ、貴方ですか… 驚かせないで下さいよ」

 そこには、整った顔立ちの執事服姿の… 確かリハス店長が立っていた。

「すみません。セウン様が目についたもので… 以後気を付けます」

「そうして下さい。それより、よく俺の名前覚えてましたね」

「接客業ですので、お客様の名前を覚えるのは得意なんです。それで、今日はお一人のようですが、どのような服をお探しですか?」

 俺は、リハス店長に今日来店した理由を教える。

「女の子の子供服ですか…」

「はい、そうです。リハス店長のおすすめの服などはありませんか?」

「出来れば、その方を拝見したいんですが、秘密なんですね」

「はい、すみません…」

「大丈夫です。では、人数分選ばせて頂くので、少しお待ち下さい」

「はい、お願いします」

 俺は、ついでにあるお願いもし、服を選んで貰った。
 5分程して、リハス店長が戻ってくる。

「準備が出来ましたので、こちらに来て頂いて宜しいでしょうか?」

「はい、大丈夫です」

 俺は、他のお客の邪魔にならない場所へ移動し、リハス店長の選んだ服を見せて貰う。1通り見た後、全部購入しラッピングして貰った後、アイテムボックスに入れてから、服屋を後にし、1度孤児院へと戻った。当然、ここでも早く移動する為、能力向上も使った。
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