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特別閑話・孤児院での出来事 3

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 シエルとマオが子供たちと一緒に寝たので、結局俺一人では子供たちを移動させた。
 移動させ終わると、シェーンたちの様子を見に行く。

「あ、セウンさん。お一人で、お疲れ様です」

 俺に気づいたシェーンが笑いながら労いの言葉をかけてくれる。どうやら、俺が一人で移動させているのを見ていたようだ。

「あぁ、お疲れ。片付けはどうだ?」

「私たちで、大丈夫です。だから、セウンさんも、休んでいて下さい」

「そうか。なら、ちょっと外に出て来てもいいか?」

「外ですか? 大丈夫だと思いますけど、どうかしたんですか?」

「ん、まぁちょっとな。それじゃあ、俺が帰ってくる前に、シエルたちが起きたら、そう伝えておいてくれるか」

「はい、分かりました。それじゃあ、気をつけて下さいね」

「あぁ、じゃあ行ってくるな」

 一応、フィア婆様たちにも外に出る事を伝え、俺は孤児院を後にする。

「それじゃあ、まずはガルさんの所かな…」

 俺は、食事の際の会話を思い出しながら、能力向上も使い、ガルさんの鍛冶屋を目指した。





~少し遡り、孤児院での食事~


「そう言えば、今日みたいな、クリスマスパーティーは毎年するのか?」

 ふと、前世ではしてこなかった皆とのパーティーを楽しみながらそう聞いてみる。
 すると、

「「「クリスマスパーティー?」」」

 シエルたちだけでなく、子供たちもそう聞いてくる。

「ん? これって、クリスマスパーティーじゃないのか?」

「すみません、セウンさん。クリスマスパーティーって何ですか?」

 シェーンが代表してそう聞いてきた。
 クリスマスパーティーについて話すが、皆クリスマスじたい知らないようで、簡単ではあるが、クリスマスについての説明もする。
 サンタなどの話は、子供たちだけでなく、シエルたちにも好評だった。そのせいで、サンタの真実を語るに語れなかった。だから、シエルたちには、後で話すとして、子供たちには、教えれないので、俺が、密かに子供たちのサンタになってみる事にした。
 だから、食事中何気なく子供たちの欲しい物のリサーチした。





 ガルさんの鍛冶屋に到着後、ナーナさんに挨拶した後、すぐガルさんに会いに来た目的を伝える。

「それで、俺に子供たちの木剣をつくって欲しいと?」

「はい、そうです。駄目でしょうか?」

「いや、作る分は別にいいんだが、材料はあるんだろうな?」

「はい、大丈夫です」

 俺は、アイテムボックスから何かに使えるかもと残しておいたトレントの木材をドサッと取り出し床に置いた。
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