スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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22話・生き残り

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 マオたちに、マレンさんから教えて貰った事を報告してから、早数日がだった。
 あれから何度かマレンさんに会いに行き、魔神教団についての情報はないか聞いてみたが、新しい情報はなく、鬼人の男が他の場所で現れて暴れまわったという情報もなかった。因みに、それとは全く関係ないのだが、毎回ルナが例のブツをねだってくるようになった。マレンさんも以外にブツを気に入ってくれていたようなのでマレンさんにあげるついでに、ルナにもあげていたら、懐かれてしまった。だから、ふとした時に、何で子供で強いのか聞いてみたら、秘密にする事なくルナの正体を教えてくれた。その告白に、普通に、驚かされた。
 そして今は、シエルに呼ばれて、マオの家にむかっていた。何でも、騎士たちが村から帰ってきたとの事で、その報告を教えてくれるとの事だ。





 マオの家につく前に遠話をし、そろそろつく事を伝えると、そのまま中へ入ってもいいとの事なので、家の中へと入ると、シエルとマオが座って待っていた。

「お待たせ、2人とも。シェーンは、いないんだな?」

「シェーンは、孤児院に行ってる」

「そうか。それじゃあ、話を聞いてもいいか?」

「えぇ、そのつもり」

 その後、シエルから騎士たちの報告を聞いた。

「やっぱり、村は壊滅していたんだな…」

「えぇ… セウンが教えてくれた通り、家畜や家も関係なくめちゃくちゃだったみたい…」

 そう言うシエルの握りこぶしに力が入るが、そっと、マオが横から手を添える。

「…それで、生き残っている人はいたのか?」

「子供が1人だけいたみたい… 一応、騎士たちが保護してくれて、今は、孤児院で面倒をみて貰っているところ」

「そうか… なら、シェーンはその子を?」

 シエルは、こくりと頷く。

「それにしても、よくその子は生きていたな。何か理由でもあるのか?」

 ふと気になった事を聞いてみる。

「私もそう思って、騎士たちに聞いてみたら、何でもその子は奴隷みたいなの」

「奴隷か… でも何故その村に子供の奴隷がいるんだ?」

「詳しくは分からないけど、騎士たちの見解だと、壊れた奴隷商らしき馬車の中で、その子を発見したみたいだから、たまたまいた奴隷商の奴隷ではないかって言っていたわね」

「その奴隷商の人はどうしたんだ?」

「それは分からないわ。その子以外の生存者はいなかったみたいだから」

「そうか… その子には、聞いてみたのか?」

 そう聞いてみると、首を横に振った。理由を聞くと、会ってみれば分かるとの事で、3人で孤児院にむかった。
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