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18話・餌付け?

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 確かめてみる為に、ある物をアイテムボックスから取り出す。取り出した瞬間、ルナの目線は、その取り出した物にくぎ付けになった。
 今度はそれを、左右に動かしてみると、目線だけでなく、体までつられて左右に揺れ動く。

「そ… それは、何なの?」

 我慢出来なくなったのか、ルナから尋ねてきた。

「ポテチっていう食べ物だよ」

 因みに、このポテチは、1度自分たちで作ったのを、おじさんにつく方教えて、つくって貰ったものだ。いつでも食べれるように、かなりの量をストックしている。

「食べ物… ごくり…」

「食べてみたいか?」

「食べる!!」

 とても早い返しが返ってきた。

「そんなに、食べたいのか?」

 ぶんぶんぶんと音がする程首を縦に振る。

「分かった」

「本当!!」

「あぁ、だけど昼御飯を食べた後な」

「分かった!!」

 素直に頷き、足をブラブラさせながら、お昼が来るのを待っており、先ほどまであったギスギスした空気感がなくなった。俺は、ポテチをアイテムボックスに入れてから、少し微笑ましい気持ちでそれを眺めながら、出来るのを待つ。
 少しして、サンドイッチのような物を持ってきたマレンさんが戻ってきた。

「マレン、早く!!」

 ルナは、ポテチを早く食べたい為か、マレンさんを急かす。

「どうぞルナさん。セウンさんも、お待たせして、すみません…」

「いえ、作って貰っている立場なので、気にしないで下さい」

「ありがとうございます… それじゃあ、ルナさんは先に食べ始めましたが、私たちも食べましょうか」

「はい、頂きます」

 食べ始めながら、話を聞かずにサンドイッチを食べているルナが俺を襲ってきた理由を聞いた。
 聞いている途中で、サンドイッチを食べ終えたルナが、

「ポテチ…」

 ジーと俺を見ながら、そう言ってきたので、そっとポテチを取り出し、静かにしているよう伝え、渡しておく。
 マレンさんは、その行動に少しだけ驚きながらも、続きを話してくれて、聞き終えた結果、大方予想どおりの内容だった。

「だから、ルナさんは、私の為にやってくれている事なので… 本当に、すみませんでした…」

「理由は分かりましたので、もう謝らなくて大丈夫ですよ。それに、少し怪しい行動をとった俺にも、非はありそうですから」

 俺の言った事に対して、口のはしにポテチのかすをつけながら、静かにこくりこくりと頷いている、ルナに少しイラッときたが、無視しておく。

「そう言って頂けると助かります…」

「それじゃあ、話も聞いたので、そろそろ帰りますね」

「はい… また、何か知りたい事があったらいつでも来て下さい…」

「はい。また、来させて頂きます」

 立ち上がり、帰ろうとした所で、

「待って!!」

 ルナから待ったがかかる。
 少し嫌な予感がしながら、

「何かようか?」

 そう尋ねると、すっとポテチの入っていた入れ物を差し出してきながら、

「おかわり」

 そう言ってきた。
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