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11話・追加報酬
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マレンさんの顔が赤い事に触れないでおく。
「それで、マレンさん。次に片付けをしたいんですけど、片付ける場所は、ここでいいですか?」
「うん…」
顔を隠しながら、ぼそっとそう答える。
「では、始めますね」
俺は、どこに何を片付けたらいいかマレンさんに確認しながら片付けを終わらせていく。
◆
残っていた物を片付け、最後に、床を掃き終わる。
「マレンさん。こんなものでいいですか?」
「うん、大丈夫。ありがとう、セウン君…」
「満足してくれたようで良かったです。ならすみませんが、こっちの依頼書に完了のサインを貰ってもいいですか?」
「分かった…」
俺は、アイテムボックスから取り出した依頼書をマレンさんへと手渡し、サインをして貰う。
「はい、書いたよ…」
「ありがとうございます」
マレンさんから依頼書を受け取り、ちゃんと書かれている事を確認してからアイテムボックスに入れる。
依頼も達成した為、ギルドへと戻る旨を伝えようとする前に俺は、ある事を聞いてみる。
「そう言えば、マレンさんが取り扱ってる情報はどうやったら、教えて貰えるんですか?」
「私の扱ってる情報? 一応、その人の知りたい情報を聞いてから、それを私が知っていれば、その情報に見合う金額を提示してからそれを払って貰う。もしくは、教える情報に見合う情報や物での支払いも可能かな。その後に、私が情報を教えるって感じね… でもなんで? セウンは、何か知りたい情報でもあるの?」
「はい。少し、知りたい事がありまして…」
「そっか… なら、セウン君の知りたい情報を教えて?」
「俺の知りたい情報をですか?」
「そうだよ… あぁ、安心して。お金はいらないから?」
「お金はいらない? 俺としては、有り難い申し出なんですけど、どうしてですか?」
「理由は簡単だよ。頑張ってくれたセウン君への私なりの追加報酬だと思ってくれれば… だから、教えてれる?」
「…分かりました。ありがとうございます、マレンさん」
「私が知っているかどうか分からないんだから、お礼は早いよ、セウン君…」
「いえ、その気持ちだけでも嬉しいですから。だから、ありがとうございます、マレンさん」
「そ… そっか… そ… それで、知りたい情報を教えてくれる?」
顔を隠すまではなかったが、プイッと横を見ながらそう言う。顔色は、言わずもがなだ。
「分かりました。俺が知りたい情報は、魔神教団の事です」
俺は、知りたい情報について尋ねる。
「あの教団の事ね…」
「何か、知ってるんですか?」
「少しはね… でもセウン君は、何故あんな教団について知りたいの?」
「それは…」
俺は、まず簡単に教団について知りたい理由を話した。
「それで、マレンさん。次に片付けをしたいんですけど、片付ける場所は、ここでいいですか?」
「うん…」
顔を隠しながら、ぼそっとそう答える。
「では、始めますね」
俺は、どこに何を片付けたらいいかマレンさんに確認しながら片付けを終わらせていく。
◆
残っていた物を片付け、最後に、床を掃き終わる。
「マレンさん。こんなものでいいですか?」
「うん、大丈夫。ありがとう、セウン君…」
「満足してくれたようで良かったです。ならすみませんが、こっちの依頼書に完了のサインを貰ってもいいですか?」
「分かった…」
俺は、アイテムボックスから取り出した依頼書をマレンさんへと手渡し、サインをして貰う。
「はい、書いたよ…」
「ありがとうございます」
マレンさんから依頼書を受け取り、ちゃんと書かれている事を確認してからアイテムボックスに入れる。
依頼も達成した為、ギルドへと戻る旨を伝えようとする前に俺は、ある事を聞いてみる。
「そう言えば、マレンさんが取り扱ってる情報はどうやったら、教えて貰えるんですか?」
「私の扱ってる情報? 一応、その人の知りたい情報を聞いてから、それを私が知っていれば、その情報に見合う金額を提示してからそれを払って貰う。もしくは、教える情報に見合う情報や物での支払いも可能かな。その後に、私が情報を教えるって感じね… でもなんで? セウンは、何か知りたい情報でもあるの?」
「はい。少し、知りたい事がありまして…」
「そっか… なら、セウン君の知りたい情報を教えて?」
「俺の知りたい情報をですか?」
「そうだよ… あぁ、安心して。お金はいらないから?」
「お金はいらない? 俺としては、有り難い申し出なんですけど、どうしてですか?」
「理由は簡単だよ。頑張ってくれたセウン君への私なりの追加報酬だと思ってくれれば… だから、教えてれる?」
「…分かりました。ありがとうございます、マレンさん」
「私が知っているかどうか分からないんだから、お礼は早いよ、セウン君…」
「いえ、その気持ちだけでも嬉しいですから。だから、ありがとうございます、マレンさん」
「そ… そっか… そ… それで、知りたい情報を教えてくれる?」
顔を隠すまではなかったが、プイッと横を見ながらそう言う。顔色は、言わずもがなだ。
「分かりました。俺が知りたい情報は、魔神教団の事です」
俺は、知りたい情報について尋ねる。
「あの教団の事ね…」
「何か、知ってるんですか?」
「少しはね… でもセウン君は、何故あんな教団について知りたいの?」
「それは…」
俺は、まず簡単に教団について知りたい理由を話した。
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