スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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閑話・シェーン視点 3

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 私たちは、孤児院へたどり着いた。

「入り口は、こっちです、セウンさん」

「あぁ」

 入り口から、中へ入るとすぐに子供たちが駆け寄ってきた。子供たちの声で気づいたのか、シビルさんが、中から出てきた。
 シビルさんに、挨拶し、セウンさんを紹介して、フィアンマ様がいるかどうか尋ねたが、食糧調達と言う名の肉狩りに行っているとの事だった。
 まぁ、そろそろお昼時だし、それもそうか…
 フィアンマ様が、帰って来られるまで、中で先に昼食の準備でもさせて貰おうかと思った所で、フィアンマ様が帰ってきた。
 肩には、お肉が入っているであろう袋抱えて、こっちに歩いてきた。
 フィアンマ様に、挨拶した所で、セウンさんに気づいたのか、

「なんだい、今日は婿でも見せに来たのかい? そりゃあ、おめでたいねぇ」

 とんでもない事を言ってきた。
 私は、一瞬で顔が真っ赤になったのを自覚する。
 その間に、セウンさんが、フィアンマ様に話しかけていたので、耳を傾けた瞬間に、いい一撃を貰ってしまった。

「そうだよね… 私なんかが… いやでも、少しくらい夢をみても… は… はい!!」

 セウンさんに呼ばれ、正気に戻る。
 どうやら、フィアンマ様からお肉を受け取ったようなので、フィアンマ様から、厨房を貸して貰えるかどうか尋ね、許可を得たので、セウンさんと一緒に、厨房へむかった。





 昼食は、たくさんのお腹ぽっこりの子供たちを作って、終了した。
 お腹ぽっこりの子供たちの大半が、眠ってしまっていたので、別室に寝かせる方と皿の片付けの2つに別れる事になった。
 私も、セウンさんと子供たちを運ぼうかと思ったが、フィアンマ様から、

「シビル、セウンは、子供たちを移動させておくれ。私は、シェーンと一緒に、皿の片付けでもしておくよ」

 その一言で、私は皿の片付けをする事になった。
 そもそも、手伝いに来てたんだと思い出し、特に反論せず、フィアンマ様と皿を運び、洗い始める。

「ねぇ、シェーン?」

「どうしました、フィアンマ様?」

「セウンは、あぁ言っていたけど、本当はどうなんだい?」

「…どうとはいったい何でしょうか?」

「そのままの意味よ」

「セウンさんが言った通りです…」

「なんだい、本当だったのかい。でも、シェーンは、セウンの事好きなんだろ?」

 私は、突然の事に、危うくお皿を落としそうになる。

「な… 何を仰ってるんですか、フィアンマ様!!」

「あれ? 違うのかい?」

「いや… そういう訳ではないのですけど…」

「ふふ、そうかい。それにしても、セウンとは何処であったんだい? この前、来てくれた時には、話を聞かなかったと思うんだけどねぇ」

「それは…」

 私は、簡単にセウンさんとの出会いの話をフィアンマ様に話した。
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