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閑話・シェーン視点 2

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 カヴァリエとセウンさんの模擬戦が始まろうとした所で、セウンさんが待ったをかけ、騎士たち全員まとめて相手をすると言い出した。
 セウンさん、私そんな事聞いてないんですけど!!
 そう叫ぼうとする前に、1人の騎士が飛び出し、あろう事かセウンさんに攻撃を仕掛けた。
 私はすぐ駆け出そうとするが、隣にいたスタッフさんに止められる。

「何ですか!!」

 そう声を荒げるが、

「大丈夫だよ、シェーンちゃん。ほら」

 スタッフさんが指差したほうを見ると、飛び出した騎士は、セウンさんに吹っ飛ばされていた。

「良かった…」

 安心していると、セウンさんから、吹っ飛ばされた騎士の回復をお願いされたので、二つ返事で、回復しにいく。気絶している騎士の元へいき、回復をする。
 ただ、気絶している騎士の回復は半分ほどで止めておく。この後の事を考え、魔力を温存しておく為です。決して、セウンさんに不意打ちを仕掛けたのが理由ではない。
 カヴァリエたちの模擬戦も、予想外の出来事もあったが目立った怪我もなく終えた。
 カヴァリエたちは、武器の調達するとの事で、やっとセウンさんと2人っきりになれた。





 私たちは、まず子供たちに作る昼食の食材調達に来ていた。

「それで、シェーン。子供たちに作ってやる昼食は、何にするか決めてるのか?」

「いえ、何を作るかまでは決めてないですね。セウンさんは、何がいいと思いますか?」

「てっとり早く、煮込み系でいいんじゃないか?」

「煮込み系ですか。それは、いいですね。なら、買いましょうか?」

「あぁ」

 私は、買っている際ある事を思い出し、野菜を中心に選んでいく。購入する為、お金を取り出そうとしたら、先にセウンさんが支払いをしてくれ、荷物も持ってくれる。
 少し申し訳ない気持ちもあったが、素直にお礼を伝え、私たちは、教会へむかう。司祭様へ挨拶しにいく為だ。





 教会へつくと顔見知りのシスターへ、

「司祭様へのお取り次ぎをお願いします」

「あ、シェーン様。分かりました。すぐに、司祭様へ取り次いできます」

 シスターは、すぐに取り次ぎをしに行ってくれる。

「私が、挨拶している間、セウンさんはどうしますか?」

「そこで、座って待ってるよ」

「分かりました。手短に済ませて、すぐ戻ってきますね!!」

「お… おう。気を付けてな」

「はい!!」

 私は、戻ってきたシスターの案内で、司祭様へ合い、出来る限り最速で終わらせ、セウンさんのもとへ戻った。
 セウンさんと、教会を出た後、

「せ… セウンさん、今シスターの声しませんでした?」

「き… 気のせいだろ? それより、孤児院ってどこにあるんだ?」

「あれですよ」

 私は、すぐ近くの建物を指差す。

「へぇ、教会から近いんだな」

「一応、そこは、折れて貰ったようです」

「なるほどな」

 そうこうしているうちに、私たちは、孤児院へたどり着いた。
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