126 / 453
59話・フィアンマ
しおりを挟む
準備後は、フィア婆様の神への感謝の祈りの後、昼食が始まった。
子供たちだけでなく、フィア婆様やシビルさんたちも美味しそうに食べてくれたので、作ったかいがあった。
その光景を見て、俺たちも食べ始める。
かなりの量を用意したと思ったが、食べ盛りの子供たちのおかわりに勝てず、あっという間になくなってしまった。
子供たちは、おかわりして満腹になったのか、小さい子から順に1人また1人と眠たそうにしていたので、俺とシビルさんで子供たちを別室に運ぶ事になり、シェーンとフィア婆様が、皿の片付けをする事になった。
子供たちの移動を終えたので、シェーンたちの手伝いにむかう。シビルさんは、そのまま部屋に残った。
「何か手伝う事はあるか?」
「せ… セウンさん!! こちらも、そろそろ終わりますので大丈夫です!! ゆっくり、座っていて下さい!!」
俺が突然現れたのに、ビックリしたのか早口でまくしたてる。
「そ… そうか。なら、さっきの部屋で座っているから、何かあったら呼んでくれ」
「はい!!」
俺は、厨房を出て、先ほどの部屋で待っておく。
少しして、フィア婆様だけがやって来た。
「休んでるかい、セウン?」
「はい」
フィア婆様はそう尋ねながら、俺の俺の前の席に座る。
「そういえば、シェーンから聞いたんだけど、セウンあんた、神殿騎士のカヴァリエたちと模擬戦して勝ったって?」
「まぁ、いちおう勝ちましたね」
「そうかいそうかい… なぁ、セウン。食後の運動変わりに私とも模擬戦しないかい?」
「…フィア婆様とですか?」
「そうだよ。ダメかい?」
確かに、あのお肉を刈ったのが、フィア婆様なら模擬戦するのもいいけど、少し心配だ。
まぁ、でも始まってすぐに眠らせば問題ないか…
「分かりました。やらせて頂きます」
「やっぱり、セウンは話が分かるねぇ。それじゃあ、外に出ようか」
俺とフィア婆様。それに、丁度戻ってきたシェーンと共に外に出る。シェーンには、審判役を任せる。
外に出ると、少しの距離をあけフィア婆様と対面になる。
「それじゃあ、シェーン。悪いけど、開始の合図をお願い」
「分かりました。では、始め!!」
シェーンの開始の合図と共に、
「眠れ」
速攻で、決めにかかる。
正直、これで終わったかと思ったが、フィア婆様は、眠らずに、その場から急に消えた。
「!?」
かと思ったら、すぐ真後ろで反応があったので振り返ると、フィア婆様の右ストレートが目の前に迫っていた。俺は、ギリギリの所で、咄嗟に後ろへ飛び退いた。
子供たちだけでなく、フィア婆様やシビルさんたちも美味しそうに食べてくれたので、作ったかいがあった。
その光景を見て、俺たちも食べ始める。
かなりの量を用意したと思ったが、食べ盛りの子供たちのおかわりに勝てず、あっという間になくなってしまった。
子供たちは、おかわりして満腹になったのか、小さい子から順に1人また1人と眠たそうにしていたので、俺とシビルさんで子供たちを別室に運ぶ事になり、シェーンとフィア婆様が、皿の片付けをする事になった。
子供たちの移動を終えたので、シェーンたちの手伝いにむかう。シビルさんは、そのまま部屋に残った。
「何か手伝う事はあるか?」
「せ… セウンさん!! こちらも、そろそろ終わりますので大丈夫です!! ゆっくり、座っていて下さい!!」
俺が突然現れたのに、ビックリしたのか早口でまくしたてる。
「そ… そうか。なら、さっきの部屋で座っているから、何かあったら呼んでくれ」
「はい!!」
俺は、厨房を出て、先ほどの部屋で待っておく。
少しして、フィア婆様だけがやって来た。
「休んでるかい、セウン?」
「はい」
フィア婆様はそう尋ねながら、俺の俺の前の席に座る。
「そういえば、シェーンから聞いたんだけど、セウンあんた、神殿騎士のカヴァリエたちと模擬戦して勝ったって?」
「まぁ、いちおう勝ちましたね」
「そうかいそうかい… なぁ、セウン。食後の運動変わりに私とも模擬戦しないかい?」
「…フィア婆様とですか?」
「そうだよ。ダメかい?」
確かに、あのお肉を刈ったのが、フィア婆様なら模擬戦するのもいいけど、少し心配だ。
まぁ、でも始まってすぐに眠らせば問題ないか…
「分かりました。やらせて頂きます」
「やっぱり、セウンは話が分かるねぇ。それじゃあ、外に出ようか」
俺とフィア婆様。それに、丁度戻ってきたシェーンと共に外に出る。シェーンには、審判役を任せる。
外に出ると、少しの距離をあけフィア婆様と対面になる。
「それじゃあ、シェーン。悪いけど、開始の合図をお願い」
「分かりました。では、始め!!」
シェーンの開始の合図と共に、
「眠れ」
速攻で、決めにかかる。
正直、これで終わったかと思ったが、フィア婆様は、眠らずに、その場から急に消えた。
「!?」
かと思ったら、すぐ真後ろで反応があったので振り返ると、フィア婆様の右ストレートが目の前に迫っていた。俺は、ギリギリの所で、咄嗟に後ろへ飛び退いた。
3
お気に入りに追加
969
あなたにおすすめの小説

病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

チートな親から生まれたのは「規格外」でした
真那月 凜
ファンタジー
転生者でチートな母と、王族として生まれた過去を神によって抹消された父を持つシア。幼い頃よりこの世界では聞かない力を操り、わずか数年とはいえ前世の記憶にも助けられながら、周りのいう「規格外」の道を突き進む。そんなシアが双子の弟妹ルークとシャノンと共に冒険の旅に出て…
これは【ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました】の主人公の子供達が少し大きくなってからのお話ですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品にしているつもりです…
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
時々さかのぼって部分修正することがあります
誤字脱字の報告大歓迎です(かなり多いかと…)
感想としての掲載が不要の場合はその旨記載いただけると助かります

念動力ON!〜スキル授与の列に並び直したらスキル2個貰えた〜
ばふぉりん
ファンタジー
こんなスキルあったらなぁ〜?
あれ?このスキルって・・・えい〜できた
スキル授与の列で一つのスキルをもらったけど、列はまだ長いのでさいしょのすきるで後方の列に並び直したらそのまま・・・もう一個もらっちゃったよ。
いいの?

みんなからバカにされたユニークスキル『宝箱作製』 ~極めたらとんでもない事になりました~
黒色の猫
ファンタジー
両親に先立たれた、ノーリは、冒険者になった。
冒険者ギルドで、スキルの中でも特に珍しいユニークスキル持ちでがあることが判明された。
最初は、ユニークスキル『宝箱作製』に期待していた周りの人たちも、使い方のわからない、その能力をみて次第に、ノーリを空箱とバカにするようになっていた。
それでも、ノーリは諦めず冒険者を続けるのだった…
そんなノーリにひょんな事から宝箱作製の真の能力が判明して、ノーリの冒険者生活が変わっていくのだった。
小説家になろう様でも投稿しています。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

異世界転生漫遊記
しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は
体を壊し亡くなってしまった。
それを哀れんだ神の手によって
主人公は異世界に転生することに
前世の失敗を繰り返さないように
今度は自由に楽しく生きていこうと
決める
主人公が転生した世界は
魔物が闊歩する世界!
それを知った主人公は幼い頃から
努力し続け、剣と魔法を習得する!
初めての作品です!
よろしくお願いします!
感想よろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる