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55話・教会へ
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色々あったが、やっとシェーンの頼み事に取りかかれるようになった。
カヴァリエたちがガルさんの所へ行くのを見送った後、
「それじゃあ、シェーン。俺たちも行こうか?」
「はい!!」
俺たちも出発する。
「それで、どこから行くんだ?」
「先に、市場に寄りたいです」
「市場? 教会や孤児院じゃなくて?」
「はい。子供たちにお昼ご飯でも作ろうかと思いまして…」
「そっか、分かった。なら、市場から行こうか?」
「はい!!」
俺たちは、市場へむかい食料を買い込んでいく。
「ここは、俺が払うよ」
「あ…」
お金を払おうとしたシェーンの手を止め、シェーンが何かを言う前に、アイテムボックス経由で取り出したお金で支払う。
「ありがとうございます、セウンさん」
「別にいいよ、シェーン。あ、荷物も持つよ」
買い込んだ食料をアイテムボックスに入れてから、教会へむかう。
「へぇ。それじゃあ、孤児院の院長さんは、シェーンの国の偉い人なんだ?」
「はい、そうなんです。私も、小さい頃に、お世話になったりしたんです」
「でも、何で、こっちで孤児院の院長さんをしてるんだ? 偉い人なら、それ相応の暮らしが出来ると思うんだが?」
「それは、私も気になったので本人に直接聞いてみたんですが、何でも、『そんな暮らしをするくらいなら、子供たちの面倒を見て余生を過ごすさ』との事だそうです」
「…中々、豪快な人だな」
「そうですね」
「でも、それなら、普通は、神聖国で孤児院をするんじゃないのか?」
「『近くでやってると、私に会いに来る奴の対応が面倒で、やってられるか』だそうです」
「そうなんだ…」
俺の中での院長さんへの印象が、ワイルドな婆さんになったのは、言うまでもない。
そんな話をしながら、教会へたどり着いた。
シェーンは、司祭に挨拶をしてくるとの事で、教会内で別れたので、近くの椅子に座って待っておく。
俺は、待っている間に、やる事もなかったので、祈ってみる。神に会えるかもしれないと思ったからだ。
まぁ、結果からいうと何も起こらなかった。そう上手くいかないようだ。
少しして、シェーンが戻ってきたので、教会を後にしようとした所で、シスターぽい人に呼び止められる。どうやら、教会への寄付金をお願いされる。
むき身で渡すのは、何だが嫌だったが小袋的な物がなかったので、そのまま手渡して教会を後にした。後ろの方で、シスターの悲鳴のような物が聞こえたが、たぶん気のせいだろう。決して、見栄をはって寄付した金貨に驚いた訳ではないだろう。
カヴァリエたちがガルさんの所へ行くのを見送った後、
「それじゃあ、シェーン。俺たちも行こうか?」
「はい!!」
俺たちも出発する。
「それで、どこから行くんだ?」
「先に、市場に寄りたいです」
「市場? 教会や孤児院じゃなくて?」
「はい。子供たちにお昼ご飯でも作ろうかと思いまして…」
「そっか、分かった。なら、市場から行こうか?」
「はい!!」
俺たちは、市場へむかい食料を買い込んでいく。
「ここは、俺が払うよ」
「あ…」
お金を払おうとしたシェーンの手を止め、シェーンが何かを言う前に、アイテムボックス経由で取り出したお金で支払う。
「ありがとうございます、セウンさん」
「別にいいよ、シェーン。あ、荷物も持つよ」
買い込んだ食料をアイテムボックスに入れてから、教会へむかう。
「へぇ。それじゃあ、孤児院の院長さんは、シェーンの国の偉い人なんだ?」
「はい、そうなんです。私も、小さい頃に、お世話になったりしたんです」
「でも、何で、こっちで孤児院の院長さんをしてるんだ? 偉い人なら、それ相応の暮らしが出来ると思うんだが?」
「それは、私も気になったので本人に直接聞いてみたんですが、何でも、『そんな暮らしをするくらいなら、子供たちの面倒を見て余生を過ごすさ』との事だそうです」
「…中々、豪快な人だな」
「そうですね」
「でも、それなら、普通は、神聖国で孤児院をするんじゃないのか?」
「『近くでやってると、私に会いに来る奴の対応が面倒で、やってられるか』だそうです」
「そうなんだ…」
俺の中での院長さんへの印象が、ワイルドな婆さんになったのは、言うまでもない。
そんな話をしながら、教会へたどり着いた。
シェーンは、司祭に挨拶をしてくるとの事で、教会内で別れたので、近くの椅子に座って待っておく。
俺は、待っている間に、やる事もなかったので、祈ってみる。神に会えるかもしれないと思ったからだ。
まぁ、結果からいうと何も起こらなかった。そう上手くいかないようだ。
少しして、シェーンが戻ってきたので、教会を後にしようとした所で、シスターぽい人に呼び止められる。どうやら、教会への寄付金をお願いされる。
むき身で渡すのは、何だが嫌だったが小袋的な物がなかったので、そのまま手渡して教会を後にした。後ろの方で、シスターの悲鳴のような物が聞こえたが、たぶん気のせいだろう。決して、見栄をはって寄付した金貨に驚いた訳ではないだろう。
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