スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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39話・名前と出来る事

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 俺は、もう少しだけ頭を捻らせ名前を考える。
 捻らせた結果、

「よし、お前の名前は、センだな」

 ゴーレムの名前が、センに決定した。
 "さまざまに姿や形を変えること"的な意味の四字熟語の千姿万態せんしばんたいの頭文字の千… センからとってみた。
 ゴーレムの名前も決まった事だし、15階層への階段を探そうかと、センを肩に移動させ、残りの延べ棒を回収しようとした所で、手を止める。

「なぁ、セン。この延べ棒も取り込んだり出来るか?」

 センは、返事の変わりに、俺の腕を伝い床に下りてから、残っていたアダマンタイトの延べ棒を全て、取り込んだ。だけど、センの姿・形は変わらなかった。
 不思議に思い、センを持ち上げてみると、先程の数倍重たくなっていた。

「…今の形のまま、大きくなる事は出来るか?」

 俺がそう尋ねると、今度は、スピカの形を保ったまま、少しずつ大きくなっていく。ある程度大きくなった所で、止める。どうやら、大きくなっても、重さは変わらないようだ。
 先程まで、階段を探そうと思っていたが、もう少しセンが出来る事を試したくなり、もう少しここにとどまる事にした。

「それじゃあ、試したい事をやっていきますか」

 俺は、試したい事を試していく。





 試したい事をやり、以下の事が分かった。
 
・ ゴーレムの体を構成している素材しか取り込めない。(今は、アダマンタイトで体を造っているから、アダマンタイトしか取り込めない)

・ 体の大きさや取り込んでいる素材の量で、体の強度が変わる。

・ 取り込んだ素材を取り出す事も出来、全て取り出すと、核だけとなり、その場合再度核に、魔力を流さないとゴーレムにならない。

・ ゴーレムとは何らかのパスが通っているのか、声に出さなくても、形を変える事が出来る。ただ、変える形の精巧さは、俺の想像力と直結している。要は、形づくりたい物を見ながらの方が、より精巧に形を変える事が出来る。

「それじゃあ、最後にあれを試すか…」

 俺がそう言うと、センは剣の形づくる。核は、薄いアダマンタイトのコーティングした状態で柄頭部にある。

眠れる力ソーン・武具覚醒… 耐久力強化」

 しっかりと、覚醒出来た感覚がある。

「よし、成功だな…」

 出来るかどうか分からなかったが、成功して良かった。

「なら、次はどこまでいけるかか…」

 俺は、武具の覚醒数を増やしていく。
 4つに増やした時、違和感を感じ、少しして、剣が壊れていき、核が床へと落ちる。核を拾って確認する。

「…壊れてはないな」

 俺は、アイテムボックスから新たな延べ棒を取り出し、センを再び造り出そうかと思ったが、試しに壊れた剣の残骸を集め、核を置いて形を想像すると、思った通りセンは、延べ棒を形づくる。
 その後も、何度か試した結果、

「センを形づくる素材にもよるが、アダマンタイトの場合は、武器の希少度が、秘宝級アーティファクトで、壊れた剣も、センを造る素材に再利用できるが、壊れる度に、素材の量が減るか…」

 1度、床を素材にセンを形づくって、武具覚醒してみると、2つ覚醒した所で、違和感を感じ壊れたから、そう結論付けた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(訂正)

眠れスリープ ・・・ 相手を完全に、眠らせる事も出来る。魔法・スキルにも使用可能。(能力値:LvMAX)
           ↓
眠れスリープ ・・・ 知覚できる相手を完全に、眠らせる事が出来る。また、1度で、複数にも効果あり。魔法・スキルにも使用可能。(能力値:LvMAX)

知覚できる相手
 → この場合は、視覚で認識出来る相手と考えて貰えば幸いです。正し、認識については、少し曖昧です。
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