スキルが覚醒してパーティーに貢献していたつもりだったが、追放されてしまいました ~今度から新たに出来た仲間と頑張ります~

黒色の猫

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36話・ゴーレム戦 1

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 鎚と同じ色のゴーレムは、顔を下にむけて俺を見て、目であろう部分を光らせた。

「あ、今絶対俺の事敵認証したな…」

 俺は、鎚を壊さないように、アイテムボックスに入れ、モノクルを取り出しておく。
 ゴーレムは、俺めがけて拳を振り下ろしてくるが、動きはそこまで早くない。俺は、とりあえず、後ろに飛び退きながら、モノクルに魔力を流し、ゴーレムを鑑定する。

 名前:ー  種族:アダマンタイトゴーレム
 年齢:ー 性別:ー
 LV: 85 HP: 250 MP: 0
 力: 150 器用: 10 防御: 400 敏捷: 50
 知力: 30 精神: 10 運: 10 魅力: 10
 スキル:自己再生、豪腕Lv3、身体操作
 称号:守護者

「やっぱり、アダマンタイトか…」

 俺は、モノクルをアイテムボックスに戻し、

「眠れる力《ソーン》・能力向上」

 とりあえず、3倍まで能力をあげる。
 ゴーレムの拳は、俺が先程までいた床を砕いた。
 やはりというか、パワーは、中々のもんだ。
 ゴーレムは、後ろに下がった俺に気付いたようで、今度は逆の腕を振り上げる。

眠れる力ソーン・武具覚醒… 鉱石ミネラルキラー、切れ味強化、耐久力強化」

 俺は、剣も強化し、振り下ろされたゴーレムの拳めがけて、剣を振り上げる。

 スパッ

 ゴーレムの拳は、少し抵抗を感じながらも、斬れたのは斬れたのだが、ただ斬っただけで、拳は止まならかった。咄嗟に、剣を持っていない方の腕でそれを受け止める。まぁ、正確に言えば、睡眠の霧でだけどな。
 よく見ると、斬った部分が元通りになりつつあった。
 自己再生か? それならと、俺は、止まったゴーレムの腕に飛び乗り、肩まで駆け上がり、今度は肩から腕を斬り落とす。腕は、音をたて床に落ちる。俺は、落ちると同時に、腕から離脱する。

「次は、反対の腕も…」

 逆の腕も斬り落とそうと、振り返るとゴーレムは、俺が落とした腕を持ち上げ、斬り口に当てていた。すると、腕は、何事も無かったかのように、元通りになっていた。

「今のでも、再生するのか… 核を直接狙うか…」

 核とは、ゴーレムの心臓みたいなものだ。これを壊す事で、ゴーレムは動きを止める事が出来る。
 いやでも、あのゴーレムは、アダマンタイトで出来てるし、素材として集めておくべきだよな…

「なら、斬って即回収だな…」

 俺は、振り下ろされた拳を今度は受け止めず、そのまま腕に飛び乗る。
 飛び乗ったら、先程同様肩まで駆け上がり、切り落としながら、即アイテムボックスに回収する。

「よし、成功」

 問題なく、回収する事が出来た。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(訂正)

ハンマー → 鎚 に変更してます。
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