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閑話・マオ視点 2

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 セウンは、すぐに下りてきてくれた。
 少し話した後、セウンが服を誉めてくれる。
 儂は、言葉につまりながらも、お礼を伝えたが、顔が熱くなっていくのを感じる。
 儂はバレないように、顔を伏せて鑑定するアイテムの場所を尋ねる。
 2階にあるようなので、セウンについて行き2階へむかう。
 セウンの泊まっている部屋に案内される。
 そこには、山のように積まれたアイテムがあった。

「お… 思ったより、たくさんあるのじゃ…」

 気づけば、そう呟いていた。
 その後、気合いを入れ、儂たちは、手分けしてアイテムを鑑定していく。





「「やっと、終わった(のじゃ)…」」

 案の定、鑑定を終えるのにかなりの時間がかかった。
 すると、

「かもな… あ、そうだ。ほら、マオ」

 セウンが、首飾りを手渡してきたので、特に考えなく受け取る。
 儂が鑑定した物ではないので、何か尋ねてみる。

「ん、何じゃこれ?」

「魔法威力向上の首飾りだよ。マオにやるよ」

 最初は、セウンが、何言っているのか分からなかったが、徐々に言っている事を理解し出す。儂は、咄嗟に、手に持つ首飾りを鑑定する。

アイテム名:魔法威力向上の首飾り
説明:身に付けた者の魔法発動時、その威力を向上(1.5倍)させる。
希少度:伝説級レジェンダリー

「!? こんな高価な物、貰えないのじゃ!!」

 儂は、すぐに首飾りを返そうとするが、その前にセウンが後ろに手をまわした。
 貰って、嬉しくない訳ではないのだが、それと同時に、2人に申し訳ないという気持ちが出てきてしまう。
 だから、2人にも渡して欲しいと提案してみるが、セウンは、最初から渡す気だったようじゃ。
 それなら、儂は、少し戸惑いながらも、首飾りを有り難く貰う事にした。
 だけど、今身に付けるのは恥ずかしかったので、アイテムボックスに、入れておく事にした。
 その後は、一緒にお昼御飯を食べてから、儂らは、王都の外へとむかった。





 広い場所までやって来た。セウンに少し離れて貰い、儂は、集中する。今から使う魔法は、かなり神経を使う。

「それじゃあ、行くのじゃ… テレポート!!」

 儂は、そう唱えると、しっかりと決めていた場所へとテレポートしていた。
 よし、成功じゃ!! ガッツポーズをとりながら振り返ると、

「!?」

 目がいい儂の目には、セウンが驚いている顔が見えた。また集中して、今度は、セウンの前にテレポートする。すると、セウンは再び驚きつつも、誉めてくれ、頭を撫でてくれる。だけどすぐに、手を引っ込めてしまった。
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